武井咲と柳田理科雄のラジオ空想科学研究所
注目の美少女タレント!武井咲と300万部の大ベストセラー「空想科学読本」の著者にして、空想科学研究所主任研究員である柳田理科雄が夢のコラボレート!
アニメや映画、特撮の「あの名場面」を科学の視点から鋭く分析するという「空想科学」の世界を、日頃忘れていた理科や数学の話も織り交ぜながら「分かりやすく、痛快に、面白く」展開します。
二人の研究活動に是非ご期待ください!
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株式会社 村田製作所
 
武井咲
2006年「第11回全日本国民的美少女コンテスト」モデル部門賞・マルチメディア賞を受賞。06年から「SEVENTEEN」(集英社)の専属モデルを務める。テレビドラマ「オトメン」「GOLD」でのレギュラー出演のほか、CM・雑誌で活躍。愛知県出身の16歳。
柳田理科雄
1961年鹿児島生まれ。
ベストセラー『空想科学読本』著者で、現在は空想科学研究所・主任研究員。
明治大学理工学部物理学科の非常勤講師を務めるなど、多岐にわたって活躍する理系作家。
更新日: 5月11日
 
5/7放送の研究テーマは、
『則巻千兵衛博士は、めちゃんこスゴイ!』でした。

放送日の5月7日は「博士の日」。明治21年の5月7日に、
学者たちに日本初の博士号が授与されたことから、制定されました。
「博士」と言えば…空想科学の物語にも、たくさんの博士が登場しました。
柳田主任が科学を志したのも、彼らへの憧れがきっかけだそうです。
そんな博士たちへの尊敬の気持ちを込めて、今回は、空想科学界で1、2を争うほど優秀な、
則巻千兵衛博士について研究しました。


★村田製作所さんは、則巻博士をスカウトして下さい!

 この番組のスポンサーさん、村田製作所さんと言えば、携帯電話やパソコンや電化製品などの電子部品
 を作っている会社で、我々が便利な生活を送っているのも村田製作所さんのおかげなのです。
 では何で、村田製作所さんが則巻博士をスカウトした方がいいのか、順を追って説明していきます…

 則巻博士は、さまざまなマシンを作りました。目覚まし時計のタイムくん、タイムマシンの
 タイムスリッパ−くんなど…則巻博士の発明品の特徴は、どの機械にも口が付いていて、
 言葉をしゃべること! これらはすべて「人工知能」によるものです。
 ロボットに欠かせない「人工知能」とは、コンピュータに人間同様の知能を実現させようという試み、
 あるいは、そのための一連の基礎技術のことを言います。
 則巻博士がいろんなロボットにつけた「人工知能」に柳田主任は大感動! と言うのも、かつて
 人工知能は、コンピュータを優秀にしていけば、いつが実現すると考えられていました。
 つまり、頭は頭、体は体という考え方。

 ところが、十数年前から、脳と体は切り離せないという考え方が主流になり、障害物にぶつかったら
 バックするロボット、障害物をよけるロボットなど、基本的に動作をするための人工知能の開発が
 試みられています。則巻博士も、様々な機械に人工知能を付けて、より優れた人工知能の開発を
 目指しているのではないでしょうか!

 そして、村田製作所さんも、ムラタセイサク君という自転車ロボットを作っています。
 ムラタセイサク君は、周囲の状況や自分の体の傾きを超音波と映像とジャイロセンサで認識して、
 倒れそうな方向にハンドルを切ったり、障害物をよけたり、障害物の前で止まったりします。
 バックも出来ますし、コマの回転を利用した制御機構で止まったまま倒れずにいることも出来るのです!
 そんな非常に優秀なムラタセイサク君に負けないくらいスゴイのが、則巻博士の生み出した、
 世紀のロボット「アラレちゃん」。アラレちゃんはなんと話すことも出来ますし、走ったりも出来ます。
 そんなアラレちゃんを作った則巻博士を、村田製作所さんはぜひ主任研究員として迎えては
 どうでしょうか!!


★アラレちゃんは“光”だ!

 アラレちゃんは、まるで人間のように2足歩行し、周りの人たちとコミュニケーションを取ります。
 視覚センサーはメガネをかけているので、いまいちみたいですが、とにもかくにも、めちゃんこつおい!
 有名なのは「地球割り」でしょう。スッパマンが瓦を割って見せると、アラレちゃんは地面をホイッと
 殴り、地球を真っ二つに割ってしまいました。

 だが、これを上回る偉業もある。ティラノザウルスをホイッと投げて、月を木っ端微塵にぶち壊したの
 です! 月は直径が地球の4分の1、重さが地球の80分の1しかありませんが、木っ端微塵に壊すには、
 それぞれの破片をお互いの重力に逆らって飛び散らせなければならないため、はるかに大きなエネルギーを
 必要とします。計算すると、地球割りの60倍ものエネルギーです!

 では一体、ティラノザウルスをどんなスピードで投げたのでしょうか? ティラノザウルスは体重7t。
 単純に計算してみると、光の速度の1万倍を超えます! この宇宙では、どんな物も「光」より速く進む
 ことは出来ません。光の速度とは、秒速30万km。1秒間に地球を7週半する猛スピードです。
 この速度に近づくと、いくらエネルギーを与えても、質量が重くなるだけで速度が上がらなくなってしまう
 のです。計算上、光の速度を超えるということは、実際には、光の速度に果てしなく近いということです。
 ティラノザウルスを投げた速度は、光速の99.9999999999999986%。
 ほとんど光速! マッハ88万!
 
 7tの物体をほぼ光速で投げられるなら、アラレちゃん自身もほぼ光速で走れるはず! 
 パンチもほぼ光速! ジャンプもほぼ光速! ちょっと飛んだだけで、宇宙へ飛び出し、地球の重力を
 振り切って、はるか彼方へ! 鉄腕アトムもガンダムもエヴァンゲリオンも、足元にも及びません。
 則巻博士は、史上類例を見ない超優秀なロボット博士です!!


★則巻博士は地球を救う!

 アラレちゃんもズゴければ、アラレちゃんのエネルギー源のロボビタンAもスゴイ!
 哺乳瓶に入っていて、アラレちゃんはこれをゴクゴク飲んでエネルギー補給します。
 ティラノザウルスを投げて月を壊すエネルギーとは、石油に換算して270京t!
 「京」という単位は、“一・十・百・千・万・億・兆”の次の単位!
 地球の海水は140京tなので、海のほぼ2倍! これほどのエネルギーが、哺乳瓶に入るとは驚きです。
 原子力発電の燃料にしても、1兆2千億t。
 理論上、これ以上はあり得ないという最大効率の方法が実現したとしても13億t。
 則巻博士は、現代科学を超越した新たな科学を樹立したに違いありません。
 
 それより注目すべきは、エネルギーの量。現在、世界で1年間に使われるエネルギーは、石油100億t分
 と言われています。石油270京t分とはその2億7000万倍。
 つまり、ロボビタンAが哺乳瓶1本分あれば、人類が2億7千万年間、暮らしていけます! 
 エネルギー問題は一気に解決。石油を争う戦争もなくなることでしょう!

 則巻博士は、スケベだとか、おっさん臭いとかいろいろ言われていますが、地球に平和をもたらすほど
 優秀な博士なのです! その実力を見抜いて結婚した山吹みどり先生はとても偉い!
 みんなも、めちゃんこスゴイ則巻博士をもっと尊敬しましょう!!
 
アラレちゃんが本気を出したら…地球征服も夢じゃない!?
アラレちゃんが本気を出したら…地球征服も夢じゃない!?
 
 
 
沙紀ちゃん作「アラレちゃん」。
沙紀ちゃん作「アラレちゃん」。
 
 
 
2人で「きーん!」。
2人で「きーん!」。
 
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