東村先生が縦スクロール漫画の制作秘話を大公開!アラサー女子の嘘から始まる、イケメン韓国人との恋を描いた『偽装不倫』(後編)

年間約500冊の漫画を購入する生活を20年以上続ける“マンガマニア”で、“マンガ大賞”の発起人でもあるニッポン放送の吉田尚記アナウンサーと球界きっての“漫画好き” 里崎智也さんが今、イチオシのLINEマンガ編集部のオリジナル作品を紹介する「LINEマンガpresents 吉田尚記のコミパラ!with 里崎智也」。

第8回目は、先週に引き続き、ゲストに東村アキコ先生を迎え、30歳で彼氏もおらず、婚活に疲れた女性・鐘子とイケメン韓国人・ジョバンヒとの嘘から始める恋を描いた『偽装不倫』(著:東村アキコ)を紹介した。

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LINEマンガにて絶賛無料連載中の『偽装不倫』は、東村先生初となる縦スクロール形式での連載となっている。初めての作業に戸惑いや心配はなかったのだろうか――

 

吉田:スタジオに先週に引き続き、漫画家の東村アキコ先生が来てくださいました!

東村:はい!また、来たよー!

吉田:(東村先生といえば)数多くのヒット作でお馴染みの訳ですが、色々と連載をしている中で、今回、LINEマンガで、つまりはWEB、そしてアプリで『偽装不倫』という漫画を連載されている訳ですよ。

東村:スマホで読んで頂いても縦スクロールで読めて、読みやすいから――

吉田:そこなんですよ!!

東村:もちろん、紙の方も宜しくお願いします(笑)

吉田:縦スクロールって、実は漫画ってめくったときにビックリする――

東村:めくってね、何かが起きる――。“めくり”から覚えるっていうのが、最初、新人のときに言われることですよね。めくって見せ場、めくって見せ場っていうのをずっと言われてきたと。それが関係ないと、この時代。

吉田:いや、ですよね(笑)

東村:あの日々は何だったんだっていう(笑)

吉田:だから、縦スクロールって、東村先生はどうやって漫画を描いているんだろうなと。

東村:もうねぇ、何とかなった!何とかなった!!

吉田:ちょっと待ってください!縦漫画界の手塚治虫みたいな人に弟子入りしてみたいなのはないんですか?

東村:全然!適当にアシスタントと試行錯誤しながらやってたら3週目くらいから何か慣れてきた!

吉田:早いっす!(笑)

里崎:でも、難しかったことなかったんですか、一つも。

東村:楽でした、縦の方が。

吉田:えっ!?

東村:やってみたら、楽。だって、“めくり”考えなくて良いし、右ページ、左ページ、考えなくて良いし。本になったときに「あぁ、ここが右で左になんのか」と思ったけど、もうしょうがないでしょ、そんなことは。

吉田:だから、ちょっと本になったときに――、何かね海外漫画を読んだときの感覚に若干、近いんですよ。

東村:そうそうそう。そうでしょ? これは要するに開きとかめくりとか右・左が意識されない状態で描いているから、外国っぽくなるんですよね。

吉田:その代わり、縦読みで読んだときに、これは今度はスクロールに合わせてビックリがあるんですよ。

東村:そうそうそう。間を取ったりとかね。スクロールでね。

 

前回に引き続き、ゲストは『偽装不倫』作者の東村アキコ先生

 

ここで吉田アナウンサーが『偽装不倫』の縦スクロール形式だからこその楽しみ方を紹介した――

 

吉田:(『偽装不倫』の濱鐘子は)不倫しているのを装っている。本当は奥さんじゃないのに奥さんのフリをしている――

東村:既婚者のフリをして、付き合っていて、『偽装不倫』という――

吉田:作品です!主人公が濱鐘子(はま・しょうこ)さんという人なんですけど、そこにイケメンの韓国人男子のジョバンヒが出てくる訳ですよ。ジョバンヒと連絡先を交換しないで別れちゃってるから、どこにいるか分からなくて、探す。漫画だったら“めくり”ですよね、絶対。普通の漫画だったら、(ページをめくるたびに)「いない」「いない」「あ、いた!」みたいになるはずなんですけど、縦スクロールしていくと「い~た~!」って下からこう引っ張り上げるときに「いた~!」ってなる。

東村:やっぱり指のスピード、(ページを)めくる、観察してたけどね、電車とかで。みんな、いっしょやね、めくるスピード。それぞれ個体差がないね。

吉田:あ~~!!

東村:みんな、同じ間で見てるなっていう感覚はある。映画を観るように。

吉田:そういやそうかも!

東村:アタシ、凄い心配して、早くめくる人もおれば、ゆっくりめくる人もおるんじゃないかって思ったけど、一緒やわ、みんな。手首の可動域を満杯、一回ずつ使う。

吉田:どっちかというと里崎さんの解説に近い(笑)

里崎:あははは(笑)

吉田:あのバッターは手首、ちょっと返っちゃってますみたいな。

 

一度は、離れてしまった鐘子とジョバンヒ。果たして、再会はどこで――?

実は、今回、縦スクロール形式で『偽装不倫』を連載するに辺り、“サトウさん”という人物がかなり重要な仕事をしているようで――

 

吉田:コマって言っているんですか? 絵って言っているんですか?

東村:コマって言ってて。縦にする編集の人がいるのよ。サトウさんっていう人が。もうサトウさん次第、間は。

吉田:今もう、名字がシンプル過ぎて架空の人格じゃないのかなと(笑)

東村:ビックリしたでしょ?(笑)

吉田:東村先生は、縦スクロールの漫画だからといって、レシートみたいな紙に下書きをしている訳じゃないんですね。

東村:うん。ただ、レシートみたいな紙に描いている縦スクロール作家もいるし、何かそっちが主流っぽい、どうも。

吉田:あ、そうなんですか?

東村:縦長の原稿用紙っていうのがあるんよ、デジタルの中に。アタシ、この間、知ったけど。すげービックリして。

吉田:へぇ~!

東村:「こんなの、あるの!? どういう時代?」って思ったんですけど。

吉田:デジタル作画ならあり得るんだ!

東村:そうそうそう。あるのよ。縦に長~いのが。ビックリして。アタシは1ページずつ描いてますね。

吉田:へぇ~!

東村:しかも、右左、あんまり関係なく描いているから、前よりもちょっと楽かなという――

吉田:1枚原稿として描いて――

東村:そう。それをサトウさんがバラシて、縦に組み替えている。

吉田:自分でも読んだときに「へぇ~!」と思うみたいなありますか?

東村:「ここ、こんな間を取るんだ。センスあるな!」みたいなのはありますよ。

吉田:じゃあ、紙の単行本になっているのは、東村先生が1回一番初めに描いた段階のまま?

東村:そう。普通にただ、アタシは描いているだけ、漫画を。

吉田:へぇ~!

東村:しかも、普通に描いて、右・左、“めくり”を考えていないから作業としては退化してる(笑)若いときより。

吉田:その分のパワーを別の部分に振り分けられている感じですよね。

東村:そう、うん。楽です、だから(笑)

 

主人公・濱鐘子(はま・しょうこ)と韓国人のイケメン男子・ジョバンヒの恋を描いている『偽装不倫』。物語の舞台も東京や韓国を行ったり来たりしていることもあり、連載は韓国でも読むことが出来るそうで――

 

吉田:『偽装不倫』の話でいうと、日本人同士でやるとちょっと夢がないかもしれないところが、国を超えているので、若干――

東村:そうそう。韓国ってね、お隣とはいえやっぱり異国の人とのロマンみたいなのは入れたかったんですよね。

吉田:しかも、作品の舞台が東京も出てくるし韓国も出てくるんで、どうも韓国でも読めるようになっていて――

東村:韓国でも凄い有難いことに話題になって、取材とか新聞とか――。珍しいから、韓国でも連載するっていうことが。コメントとかファンレターみたいなのもいっぱい頂いていて凄い嬉しいです!

訳あって、2度目の韓国旅行となる鐘子

現在、第1巻が絶賛発売中、第2巻も2019年2月に発売予定の『偽装不倫』は現在、LINEマンガにて無料連載中(プロローグから4話までは一挙無料公開中)なので是非、チェックして頂きたい。

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締切▷1/2(水)

 

吉田アナウンサーと里崎智也さん、ゲストの東村アキコ先生がLINEマンガで連載されている『偽装不倫』(著:東村アキコ)を紹介している模様は、YouTubeにて音源が配信されているので、そちらも合わせてお聴き頂きたい。

次回、第9回目は2019年1月5日(土)19時45分からオンエア!田中ててて先生が描く異世界転生ファンタジー『OSの魔法使い』(LINEマンガオリジナル作品)をご紹介します!是非、お聴きください!

radikoで『LINEマンガpresents 吉田尚記のコミパラ!with 里崎智也』(#9)を聴く>>

 

©東村アキ子 ©YLAB / LINE

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