分譲マンションを舞台に高校生の偏愛的な日常を描いた『鈍色の箱の中で』!

年間約500冊の漫画を購入する生活を20年以上続ける“マンガマニア”で、“マンガ大賞”の発起人でもあるニッポン放送の吉田尚記アナウンサーと球界きっての“漫画好き” 里崎智也さんが今、イチオシのLINEマンガ編集部のオリジナル作品を紹介する「LINEマンガpresents 吉田尚記のコミパラ!with 里崎智也」。

 

第3回目の放送でご紹介したのは、分譲マンションで繰り広げられる高校生たちの偏愛的な日常をを描いた『鈍色の箱の中で』(著:篠原知宏)。

 

まず、初めに吉田アナウンサーが作品名にも入っている“鈍色の箱”とは何を指すかを解説した――。

 

吉田:(今回紹介する作品は、)分譲マンションを舞台にした『鈍色の箱の中で』という作品なんですよ。

里崎:はい!

吉田:“鈍色”って分かります?“鈍い”っていう字を書いて、それにカラーの“色”を付けると“鈍色”っていう言い方するじゃないですか。

里崎:本当にあるんですか!?

吉田:ありますよ!

里崎:初めて聞きましたよ!

吉田:本当ですか?鈍色の海とか格好つけて言うと晴れてないときの海の色とか空の色で言ったりするような感じで。何かこう重みのある言葉じゃないですか。これが(作品名にある)“鈍色の箱”とは何かというと、それは分譲マンション。

里崎:ほぉ!

吉田:――という物語。

物語は、分譲マンション。そこには様々な人間関係があるようで――

 

今回、ご紹介する『鈍色の箱の中で』という作品。『メス漫』や『ボーイスカート』『ねらいうち!』などの人気作品を手掛けた篠原知宏先生の作品ということもあり、その人気も凄いようで――

 

吉田:LINEマンガ、つまり、アプリじゃないですか。

里崎:はい。

吉田:アプリだと他の漫画雑誌とかとちょっと違って、ランキングがすげぇちゃんと取れるっていうのがある。

里崎:クリック一つだから!

吉田:アクセス数とか分かっちゃう!

里崎:分かりやすいですよね!

吉田:その厳しいLINEマンガのランキングの中で“LINEマンガ連載”月間総合人気ランキング第1位を三か月連続で取ってるんです!連載開始直後!

里崎:結構、凄いですね!

吉田:そうなんですよ!(さらに)『全国の書店員が選んだおすすめコミック2018』 Web部門の入賞作とかだったりする訳なんですが、最新第3巻は、11月15日(木)に発売されたばかり。

 

ちなみに“篠原知宏”という名前だけを見ると一見、男性の漫画家のように思う読者もいるだろうが、実は篠原知宏先生は女性である。そんな女性漫画家・篠原知宏先生が描く『鈍色の箱の中で』とは、どんな内容なのだろうか――

 

吉田:分譲マンションでどういう物語なのかというと、分譲マンションって子供の頃から大人になっても同じ人たちが同じ建物に住んでいる訳じゃないですか。

里崎:まぁ、住んでますよね。

吉田:ですよね。子供の頃に仲が良かった人たちが「あれ?大人になるとどうなるんだろう?」みたいな物語で。主人公たちは基本的には高校生なんですよ。その高校生たちの偏愛的な日常を描いた作品。偏った愛と書いて偏愛ですよ。真っ白でも、完全な黒でもない、曖昧で不安定な鈍色な関係。

里崎:ほぉ!

吉田:つまり、分譲マンションも基本的には子供が買う訳じゃないじゃないですか。もう親たちが買って住んでいる。親が良い感じに、お父さん同士が上司と部下だったりする――

里崎:あり得る!

吉田:家庭で部下の子の男の子が上司の娘とデキてしまったりする(笑)

里崎:あはははは(笑) でも、あり得ますよね!日常的にね!

吉田:そういう大変な事情の中で、じゃあ――みたいな話なんですけど。初めは、筧美羽(かけい・みわ)ちゃんと辻内基秋(つじうち・もとあき)君って言う2人の男女の高校生が出てくるんですけど。まぁまぁまぁ、言ってしまうと、まんまストーリーとしてはこの人たちの色んな恋愛のアレやコレやが出てくるんですが、僕がこの作品で「ふぁ!」と思ったのが、「なるほど」と。子供の頃、少女漫画とかで読むと「いやいや、そこは白いコマで済ませて、何か起きてましたね」と。次の日の朝を迎えていたりするじゃないですか。

里崎:うん!

吉田:朝を迎えないところもちょっとちゃんと描いてあるんですよね。

里崎:まぁ、リアリティですよね!

吉田:リアリティ。しかも、それで終わりになっちゃったりするじゃないですか。普通の恋愛漫画だとね。そこまで思いを遂げて。(『鈍色の箱の中で』は)そうじゃなくて、思いを遂げた後もそうそう上手くはいかねぇみたいなのがリアルに描いてあるんですよ。なので、そこで終わりじゃないから、先がめっちゃ気になるんですよ!

里崎:確かに!

吉田:で、確実に(美羽と基秋の)2人だけの物語じゃなくて、2人の周りに別のカップルとか別のお姉さんとかが次々出てくるんですよ。次々出てきてて、誰かが誰かのことを気にしてるんですよ、常に。「お前ら~」っていうのを“鈍色の箱の中で”行われているんですよ!

里崎:あはははは(笑)

吉田:この箱を観察している感じなの!

分譲マンションという名の“鈍色の箱”で繰り広げられる人間模様。

 

さらに、吉田アナウンサーは登場するキャラクターの魅力についても語った――

 

吉田:ストレートに言ってしまうと女の子キャラが可愛い!よくよく冷静になってみると、この女の子のやっていること結構、ヤバくないか、みたいなのがあるんだけど。あるんだけど、「可愛いから読んじゃおうかなぁ」みたいなので、ずっと読んでて。男性側は、僕、見てて「お前らは、もうこれだから!」って(笑)

里崎:あはははは(笑)

吉田:男性側は、高校生の基秋君たちを呼び出して小一時間説教したいような。でも、説教したい行動というのは、僕らが見たいやつじゃないですか(笑)

里崎:まぁ、確かに(笑)

吉田:自分の息子、娘だったらたまんないですけど。“LINEマンガ連載”月間総合人気ランキングで1位を取る理由が分かりますよ!気になる!

里崎:でも、気になりますね!

吉田:気になる!キャッチコピーが単行本が出るたびに付いているじゃないですか。まず、1巻が「鈍色…それは不完全で曖昧な恋の色……」。2巻は、「“初恋”という名の呪い……」

里崎:あはははは(笑)

吉田:3巻は、「若さ故の矛盾が彼らの恋を惑わせる」

里崎:あはははは(笑)

吉田:もぉ~!もぉ~って感じ!

美羽と基秋など5人の高校生たちの偏愛的な日常から目が離せない。

 

『鈍色の箱の中で』は現在、19話まで無料公開中(2018年11月30日まで)なので是非、チェックして頂きたい。

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締切▷11/21(水)

 

吉田アナウンサーと里崎智也さんがLINEマンガで連載されている『鈍色の箱の中で』(作者:篠原知宏)を紹介している模様は、YouTubeにて音源が配信されているので、そちらも合わせてお聴き頂きたい。

© Tomohiro Shinohara / LINE

 

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