テレ東・佐久間P×千鳥 面白いのに売れなかった苦悩の時代を語る

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6月12日(水)深夜、テレビ東京のプロデューサー・佐久間宣行がパーソナリティを務めるラジオ番組「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送・毎週水曜27時~)に、千鳥の大悟と、ノブが生出演。千鳥がMCを務める「NEO決戦バラエティ キングちゃん」や、度々出演している「ゴッドタン」などを佐久間が手がけていることから今回の共演が実現し、千鳥がなかなか売れずに苦悩した話、そこから一転して浮上したきっかけなど、今の“超売れっ子”になるまでの歩みを語った。

テレ東・佐久間P×千鳥 面白いのに売れなかった苦悩の時代を語る

佐久間が「2013年の8月、初めて千鳥に『ゴッドタン』に出てもらった。小島みなみとの企画“イチャまんグランプリ”で――」と振り返ると、千鳥も「ああ~そうだそうだ」、「ありましたねぇ」としみじみ。その頃の千鳥は、「ピカルの定理」(フジテレビ・2010~2011年)への出演がきっかけで大阪から東京に進出したばかりで、大悟は“勝つしかない”という願掛けのもと、東京の“葛飾区”に家を借りたが、早々に「ピカルの定理」が終了してしまう。その後も千鳥は“東京では大阪のように上手くはいかない”といった悩みを抱えながらも、「ゴッドタン」や「アメトーーク!」(テレビ朝日)、「満天☆青空レストラン」(日本テレビ)などの番組に出る機会があり、スタッフや共演者との出会いがきっかけで、人気が定着していったという。

佐久間:すぐに“ピカル”が終わって、その時くらいにゴッドタンに出てもらったら大ハネしたから、僕たちは『千鳥、面白いね! 売れるだろうね』って言っていった。でも、11月に(ノブが)“ノブ小池”に改名して……。

ノブ:あ~その時ですか……、右往左往して足掻きまくっているときですね。

佐久間:大悟さんが品川さんの映画に出るために1カ月だけいなくなったことがあって、その時に『ノブさん、ピンで仕事をしたらどうですか?』って言ったら、ノブさんが『ノブでピンでは入らんのじゃ……』って言った。

ノブ:そうそう、あの時は(ピンでの仕事が)考えられなかったですからね。

佐久間:あの頃ってどうだったんですか? 東京に2人で出てきたはいいけど……。

大悟:でも、そんなに『ヤバい!』みたいなのは無かった。だけど、『ウケないなあ……』って。ウケるはずのものがウケないから、何でだろうと思っていた。

ノブ:大阪でやっていたようなギャグ『シンプルに臭い』とか、東京でも同じようにやっているのに全然ウケないんですよ。そして何回かテレビに出ているうちに、“大阪では人気があったようだけど東京では結果が出ないやつ”みたいな感じのいじりが始まった。仕事が全部そうなってきて、あれ? これはちょっと違う……と思って。

佐久間:1回、滑りキャラにされると、笑っちゃいけなくなるんですよね。笑い待ちになって地獄のループが始まるんだよね。千鳥の浮上のきっかけって何ですか?

ノブ:……気持ち的には、ピカルが終わって、ヤバいぞ、もう東京ではダメなのかな? と思っていて。でも『ゴッドタン』だけは僕らを呼んでくれていた。だから、気持ち的には自信が太いんですよ。言っておきますけど、ゴッドタンは若手の精神安定剤です。これ、ホントそうなんですよ。ゴッドタンに呼ばれているってことは全然大丈夫だ――って。収入的には全然大丈夫じゃないんですけどね。なんか、そういうことでやっていけましたね。

佐久間:その後ぐらい、博多華丸・大吉さんを見て、方言を強めたって言っていませんでした?

大悟:ノブが岡山県でも聞いたことがないような方言を使い始めた。あれ? って。ワシがこの喋り方だから、ノブはちょっと抑えていくことになっていたのにワシを超えてきた(笑)

ノブ:意識して(方言を)使おうと思ったわけではなくて、『アメトーーク!』だったと思うんですけど、プロデューサーの加地さんから『“~じゃ”ってたまに言っているけど、何でもっと言わないの? あれ、めちゃくちゃ面白いよ』みたいなことを言われて。その後くらいから、俺が『~じゃ』って言うと、言ったことが全部テロップにされるようになったんですよ。

佐久間:(千鳥の人気が出たのは)『内村(光良)さんにハマったのもでかい』とも言っていましたよね。

ノブ:そうですね、内村さんにハマると東京の人達が、こいつら使っても大丈夫なんだ、って思ってくれた感じはあったかも。でも、元々は『満天☆青空レストラン』ですよ。宮川大輔さんと僕らのマネージャーが、『満天☆青空レストランに出るのはどうですか?』って言ってくれて。でも情報番組だし、グルメ番組だから、あまりボケちゃだめかなと思っていたら、宮川大輔さんが『めちゃくちゃにやってくれ!』、『“シンプルに口が臭い”ってネタも絶対にやってくれ』って。

佐久間:あはははは(笑)

ノブ:あのネタは『酒を飲んできているやろ?』→『シンプルに口が臭い』って流れなんだけど、『満天☆青空レストラン』のスポンサーってお酒の会社だから、やっていいわけないんですよ。

佐久間:そうですよね!(笑)

ノブ:いいわけないのに、大輔さんが『やってくれ』って言ってくれたからやった。もちろんオンエアはできないけど、それを見てくれた総合演出の方が内村さんの番組を結構やっていて『あのロケ面白かったな』って言ってくれた――ということがあったんですよ。

佐久間:ああ、それはありますね。オンエアはされなくても、芸人さんは出すものは全部出しておいた方がいいですね。

ノブ:いやいや、ほんとそうですね。

テレ東・佐久間P×千鳥 面白いのに売れなかった苦悩の時代を語る

「満天☆青空レストラン」で宮川が“千鳥らしさ”を出すことを強く推薦し、結果、収録現場が大盛り上がりし、他の番組にも出演する機会を得られたと明かした。ノブはこの時のことを回想して「だから大輔さんには足を向けて寝られないですね」と、大きなきっかけを作ってくれた宮川に感謝を述べた。

なお、6月19日(水)27時から放送の「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」には、伊集院光がゲストとして生出演する。

番組情報

佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)

毎週水曜 深夜 3:00 - 4:30

番組HP

元・テレビ東京のプロデューサー佐久間宣行が、ニッポン放送の「オールナイトニッポン0(ZERO)」に挑戦! フリーのテレビマン、45歳で既婚者、娘がいる脱サラおじさんが、一生懸命しゃべります。最年長パーソナリティがお送りする「メディアミックス ラジオ番組」です!

★再編集したポッドキャストをSpotifyで聴けます!⇒こちらからチェック
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