オリラジ中田が語る、ライブチケットを手売りする理由

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毎週水曜日午後6時から放送のニッポン放送「オリエンタルラジオ 中田敦彦のオールナイトニッポンPremium」。2時間半にわたる“本音”トークの中から、allnightnippon.com編集部が厳選した内容を、中田敦彦の“熱い語り”そのままに、毎週お届けする。

「オリエンタルラジオ 中田敦彦のオールナイトニッポンPremium」今週の“中田論” 第10回(12月5日放送分)

オリラジ中田が語る、ライブチケットを手売りする理由

「FAUST」(中田プロデュースの音楽グループ)がですね、1月21日(月)に下北沢waverっていうライブハウスで初めてのワンマンライブをやるんですよ。FAUSTファーストライブですね、だから。

このチケットを一応「nakataatsuhiko.com」(中田の公式HP)のショップでも売ってんだけど、それは少数しか置いてない。それは遠方で買えない人用。ほとんどはメンバーの手売りで売ってるんですね。手売りっていうとなんかすごいインディーズの匂いがするじゃないですか? でも僕はそうじゃなくて。RADIOFISHも一回、電子チケットいってたんですよ。だけどなんかね、今電子のチケットでほんと音楽のダウンロードと一緒で、買えるし便利なんだけど、“人からチケットを買う”っていう事の喜びが新規顧客の開拓につながったんすよ、RADIOFISHは。

いったらオリラジって知ってる人は多いけど、「ライブやってんの? RADIOFISH」「音楽やってんの?」って知らない人多いんですよ。「PERFECT HUMAN」聴いた事あるけど、「あれネタ番組でやってただけじゃないの?」って人も多くて。そういう人たちにも「今日ここでチケット売ってますから会いに来てください。僕から直接買いに来てください」って言ったら、今まで来た事のないファンの人たちといっぱい出会えて。

何が楽しいって、本人からチケット買うとね、その買った瞬間からライブが始まってる感じなんですよ。もう当日まで楽しみなんですよ。あの、喋って「頑張ってね」って言った、応援して買った人が「いざステージ出るのどんなのなんだろう?」「ライブのチケット完売するかな、しないかな?」っていうところまで全部エンタメになる。

今ダウンロードがどうこうとかCDがどうこうって言われてるけど、今、音楽ライブとかフェスとかはやっぱり人は集まってるんですよ。なんでかっていうと、人は何かを体験したり、感動したりっていうことからは逃れられない。それは絶対に辞めない。だって生きてる上で、なにかさ、初めて、例えば「プールに入る」っていうことだって、「入るんだろうな」って思う事と実際に入るっては全然違うじゃん。「うわ冷てー」とか「気持ち良い」とか「光がキラキラしてる」とか「ちょっと塩素のにおいがするんだ」とか「遠くで笑い声が聞こえる」とか、そういう一日の思い出とか体験とかその日の暑さとか、帰り道食ったアイスとか、そういうものってのはプールの映像を見ているだけでは絶対に体験できないもので、たった100年しかない人生でそういうキラキラした一日を得るってのは、とても得がたい貴重な財産なんですよね。それがライブっていうもんだと俺は思ってるから。そのライブの入り口としてやっぱアナログなんですよ。これも。

結局デジタルなもの、デジタルなものが行ききって、それが隆盛して、電子チケットが普及すればするほど、人間からチケットを買うっていうことの喜びは実は高まってるんですよ。実際に書店で本を買うとか。それに着目したのが蔦屋書店でしょ。本、選ぶって楽しいよね、とか。それにアパレルで攻め込んでるのが幸福洗脳(中田がプロデュースするアパレルブランド)なわけじゃないですか。それを音楽でも証明したいなと思うので、是非FAUSTから手売りでチケットを買ってほしい。

それと僕は幸福洗脳を合体させるんですよ、この計画。だから僕は僕にしかない「バラ100万本」(ハウステンボスの業績を回復させた施策のひとつ「100万本のバラ祭り」に因んでいる)。俺にとってのバラってのがFAUSTなの、あさひな&ちよ(実店舗『幸福洗脳 乃木坂東京』の店員)なの、鉄工職人(『幸福洗脳』で販売するインテリアを製作した石川県の職人)なの。足して足していくんすよ。

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