斎藤工、初対面のパディントンに笑顔

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全世界328億円越えの大ヒットを記録した、ロングセラー児童小説の実写映画『パディントン』。その続編となる『パディントン2』が、来年2018年1月19日(金)より全国公開となるが、日本語吹替版声優として、本作の新たな声優発表会が行われ、英人気俳優ヒュー・グラント演じる落ち目の俳優フェニックス・ブキャナンの声優を、俳優の斎藤工が務めることが発表された。

斎藤工、初対面のパディントンに笑顔

全世界328億円越えの大ヒットを記録し、日本でも2016年の1月に公開され、“パディントン”旋風を巻き起こした、ロングセラー児童小説の実写映画『パディントン』。続編となる『パディントン2』が、来年2018年1月19日(金)より全国公開される。注目の日本語吹替版声優には、パディントン役に松坂桃李、ブラウンさん役に古田新太、ブラウン家の長女・ジュディ役に三戸なつめの続投がすでに決定している中、この度、本作の新たな声優発表会が行われ、英人気俳優ヒュー・グラント演じる落ち目の俳優フェニックス・ブキャナンの声優を、俳優の斎藤工が務めることが発表された。

新たな“パディントンファミリー”として、盛大な拍手で迎えられた斎藤工。一礼後、「落ち目の俳優役という事で…、すごく僕は共感しています。そもそも落ちるところまで上ってもいないだろうという感じはあるんですけど(笑)。」と冗談交じりに挨拶。MCから「ヒュー・グラントと同じように<かっこいいけれど、どこか可愛らしい茶目っ気を感じるところが、チャーミングなブキャナンを演じていただくのにぴったり>」とオファーの理由が明かされると、「僕のどの辺がチャーミングなんですかね…?(笑)自分では自覚がないです。」と、戸惑いの表情を浮かべながらも、「でも、アフレコをさせていただくにあたって何度も何度も同じシーンを見返したりして表現を研究するのですが、ヒュー・グラントのあまりの多才ぶりに驚いてばかりでした。本当に楽しい時間でした。」と喜びを語った。

斎藤工、初対面のパディントンに笑顔

日本に先駆け先日公開された、原作生誕の地・イギリスでは、並み居る強豪作品を抑えて初登場No.1を達成し、全米大手映画評価サイト「Rotten Tomatoes」では、前作で叩き出した「98%Fresh!」を超える、「100%Fresh!」という驚異の支持を集めている本作。吹替収録のためいち早く映画を鑑賞した斎藤は、「前作もそうだったのですが、お子さま向けと思われがちですが、全くそんなことは無くて。大人っぽいテーマをしっかり持って、エンターテインメントをしている。」と大絶賛。

また、大の動物好きであるという斎藤は、パディントンの魅力についても「敵役ながら、パディントンの健気さ、礼儀正しさ、愛らしさにすごく魅せられていく自分がいました。実写の展開って色々あったかと思いますが、毛並みや表情が本当にリアリティ。動物も人間と同じくらい感情表現が沢山あるんだなとパディントンに教えられました」と振り返り、「本当に彼の誠実さに、自分の中に失われているものを見出すような、何か、気付かず自分の中に空いていた穴が埋まっていくような作品でしたね。」と笑顔で語った。

具体的に好きなシーンについて聞かれると、自身が演じた「ブキャナンが七変化のごとく沢山変装しているシーン」を挙げ、「彼だけじゃなく、周りの全てのキャラクターの細かな描写、スキがない表現の作り込みが見事で、だからこそパディントンがそこに存在していても自然に感じる」と述懐。変装の達人であるブキャナンになぞらえて「変装してみたい人物は?」との質問には「3年前のハロウィンで草間彌生さんのコスプレを本気でやったんですが、衣装がまだ家に残っていて。職業柄変装は好きな方なので、僕の“彌生”をいつまた登場させるかなって考えてます(笑)」と答え、場内は笑いに包まれた。

一方で、これまで吹替経験はありながらも、今回20歳以上年齢の離れたヒュー・グラント扮するブキャナン役を演じるにあたり斎藤は、「20歳年上だからといって意識せずに、自分の音色みたいなものはあまり嘘をつかずに感情を優先して演じたいな、と。あとはヒュー・グラントさんのチャーミングなところを音に乗せられたらな、と思ってやってました。」と語りつつ、不安げな表情で「実はまだ台詞部分しか終わっていないんです」と告白。さらに、MCから「歌うシーンがあるとか…?」と囁かれると、「この後、歌の収録があるんです…。なんか笑っちゃいますよね(笑)」と緊張した面持ちで胸中を吐露しつつも、「ただ、ブキャナンにとってはこの歌がとても意味がある。なぜ歌うのか、どこで歌うのか、どう歌うのかというのは、彼にとって重要なテーマ」と説明した。

また、来年1月中旬に来日が決定しているヒュー・グラント、ヒュー・ボネヴィル(ブラウンさん役)、プロデューサーのデヴィッド・ハイマン、ポール・キング監督ら豪華キャスト・スタッフ陣との対面には早くも期待に胸を膨らませているようで、「ヒュー・グラントさんらのクラス(の方)だと、何度も来日されていらっしゃると思いますし、僕が知らないご飯屋さんとかも知ってそう。なので、逆に「さくら水産」とかに連れて行ってあげたいですね。この企画は実現しないと思いますけど(笑)」と、まさかの居酒屋での<日英のブキャナン対面>実現への願望を語った。

斎藤工、初対面のパディントンに笑顔

そして、イベントの最後には、ロンドンから駆けつけたパディントンと初対面。「先日イギリスの映画祭に言ってきたのですが、劇場も空港もパディントン一色。でも空港に置かれていた人形より、やっぱりオリジナルのパディントンさんは可愛いですね!」と笑顔を見せた斎藤は、パディントンが大好きな216本ものマーマレード瓶で作られた、約2.5mのマーマレードタワーの点灯式を行った。

オレンジの色に包まれ煌びやかなタワーは、本日から公開日まで「TOHOシネマズ日本橋 2Fロビー」に設置されるとのことで、街が華やぐ季節の映画館を彩るタワーの誕生に、「こんなすてきなタワーがあれば、一冬越せますね。マーマレード瓶が佃煮の瓶に代わってたりしたらちょっと面白いですよね」と冗談交じりに喜びを語った斎藤。最後は、「パディントンは子供ももちろんですが、マーマレードの甘い部分もビターな部分も味わえるような、笑いあり感動あり色んな感情になれる大人も楽しめる作品だと思います。特にデートムービーに最適だと思います。イギリスからきたこの素晴らしい作品をぜひ劇場で楽しんでいただきたいです。」と日本公開を楽しみに待つ人に向けメッセージ。パディントンと2ショットでのフォトセッションも大いに盛り上がり、イベントは終了した。

映画『パディントン2』

<あらすじ>
ウィンザーガーデンでブラウン一家と幸せに暮らしているパディントン。彼はどこに行っても元気とマーマレードを振りまき、コミュニティの人気メンバーになっていた。大好きなルーシーおばさんの100歳の誕生日のために完璧なプレゼントを探していたパディントンは、グル―バーさんの骨董品屋でユニークな飛び出す絵本を見つける。その絵本を買うために様々な雑用仕事を始めたパディントンだったが、ある時その絵本が盗まれてしまう。犯人の正体を暴けるかどうかはパディントンとブラウン一家の手にかかっている…!

<出演>
ベン・ウィショー(声の出演)、ヒュー・グラント、ブレンダン・グリーソン、ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス他
<日本語吹替え版キャスト>
松坂桃李、古田新太、三戸なつめ、斎藤工
<監督>
ポール・キング
<製作>
デヴィッド・ハイマン『ハリー・ポッター』シリーズ
<原作>
マイケル・ボンド
<配給>
キノフィルムズ
<公式サイト>
http://paddington-movie.jp/

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