吉田尚記のコミパラ!

年間約500冊の漫画を購入する生活を20年以上続ける”マンガマニア”で、「マンガ大賞」の発起人でもあるニッポン放送・吉田尚記アナウンサーと、元千葉ロッテマリーンズのキャッチャーで漫画好きな里崎智也さんが、毎週1冊オススメの漫画を紹介する番組です!この番組を聴けば、アナタもお気に入りの作品に出会えますよ!

【WEB限定】「絵が上手くない」 作者自らが自虐ネタ披露!?『響〜小説家になる方法〜』(3/4)

2018年7月24日 20:30

年間約500冊の漫画を購入する生活を20年以上続ける“マンガマニア”で、“マンガ大賞”の発起人でもあるニッポン放送アナウンサー吉田尚記と球界きっての“漫画好き” 里崎智也さんがオススメの漫画を紹介する「吉田尚記のコミパラ!with 里崎智也」。

この記事では、ナイター放送の関係で、WEB限定となった第66回の模様をお届けする。ページ下部には、音源もアップされているので、そちらも合わせてお楽しみ頂きたい。

前回から引き続いて、今回も『ビッグコミックスペリオール』にて好評連載中の『響〜小説家になる方法〜』(著:柳本光晴)をご紹介する。今回は、第3回目となっており、第1回目第2回目も音源と共に配信されている。

前回に引き続き、今回も『響〜小説家になる方法~』(以下、『響』)の作者・柳本光晴先生をゲストにお呼びして、『響』の魅力について語っていくのだが、柳本先生の一言をきっかけに話は、あらぬ方向に発展していく――。

吉田:この『響』という作品は、主人公が圧倒的な存在です。物凄い才能を持った鮎喰響(あくい・ひびき)ちゃんという女子高生が普通の文学者とか女子高生がとる行動をほぼとらない。でも、作品自体は圧倒的に魅力があって、色んな人たちに引き合いがあって、「映像にしたい!」だったりとか。でも、周りの人たちは普通の人でもあるから普通の接し方もして、周りの人たちとの友情もあるんだけども……みたいな中でドラマがどんどん展開していくんだけど、緊迫感のあるところでボンといつも、「そんな物語の解決方法あったの!?」みたいなので、物事をどんどん前に進めていく――、思ったんですが、『響』の面白さの核って爽快感だわ!

里崎:あはは(笑)

柳本:褒められると喋りづらいですね(笑)もっとけなしてくれても全然良いんですけど。

吉田:え? けなす? じゃあ、凄いストレートなところ言いましょうか?

柳本:はい。

吉田:これ、僕、“マンガ大賞”を受賞されたときにインタビューしているんですよ。僕、“マンガ大賞”の運営をやっています。

里崎:はい。

吉田:そのときに人前でインタビューしたときに、先生が自分で言ってくれたことで。アシスタントさんが「先生!漫画は絵じゃないってことが証明されましたね!」って(笑)

里崎:あはははは(笑)

柳本:そうそうそう!絵が本当にね、上手くないんですね(笑)

里崎:あはははは(笑)

柳本:それこそ、ネットなんかも見ていると、やっぱり『響』の感想とかを書いてくれたりとか色々している掲示板とか、そういうのを見るとやっぱりアンチじゃないですけど、「絵が下手すぎる!」って意見があって。逆にファンの人は言い返してくれるんですよね。「絵のことは言ってやるな」っていう(笑)

吉田・里崎:あはははは(笑)

里崎:でも、そのファンの人も認めているんですね(笑)

柳本:認めて、上手いとは絶対に言わない(笑)絵がねー、頑張っているんですけど、これもまぁ、才能なんでしょうね。なかなか上手くならない。ちょっとずつ、ちょっとずつ上手くなって、死ぬ前ぐらいに超上手くなりゃ良いかなと思っているんですけど(笑)

絵に賛否両論ありながらも“マンガ大賞2017”で大賞を受賞した『響』。その魅力の一つとして、ストーリーの面白さが挙げられるのだが、柳本先生はどのようにしてストーリーを考えているのだろうか――。

吉田:それだけ『響』っていう漫画のストーリーが引っ張っていく力ってめちゃくちゃ強いんですよ。「圧倒的な才能を描きたかった」、これもう何度も何度も出てきていて、この『響』って作品のキーワードだと思うんですけど、ただその才能がどういう目にあうのかっていうのを先生は一体、どうやって考えているんだろうなと。特に文学の賞レースとかに、まぁ、レースに本人は出る気はないんだけど、周りの人たちが賞レースとかに出しちゃったりするような作品だったりするんですけど、先生はあんまり小説を読んでこなかったわけですよね?

柳本:そうですね。この作品としては、響っていう子を描きたい。で、どうやって考えているか。本当にその質問に正直に答えると、僕は歩きながらお話を考えるんですね。

吉田:はいはい。

柳本:で、深夜辺りにフラフラ歩きながらピンと来るまで待つっていうそれだけで。で、考えていたら、「あ!ピンと来た!」っていって描いている。あんまりメソッドだったり、ちゃんと理論立てての方法論がある訳じゃないんで。そうですね。考えて、思いついたものを描くっていう答えに。

最後に『響』の主人公・鮎喰響にも共通するような柳本先生の性格が露呈した――。

吉田:全部を言ってしまうとそのときのサプライズ感が薄れてしまうのであんまり言いたくないんですけど、『響』の柳本先生が思いついたので言うと。例えば、不良に囲まれて、「ぶっ殺すぞ!」って言われたことはあるじゃないですか。あるというか、里崎さんは今更ないでしょうけど。

里崎:あはははは(笑)

吉田:けど、想像できるじゃない。普段、生活しているとそういうことがあってもおかしくない。そのときの解決方法で、「ぶっ殺す」「ほぉ、本当に殺すんだったら俺も殺すよ」っていう風に響ちゃんは出る訳ですよ。そういうのって歩いている内に?

柳本:そうですね。あとは僕の性格――、僕はそんな荒っぽい性格は全然してないんですけど、ただ、言った方は自分が勿論やられる覚悟はあるんだろうなっていう風なのが前提なんで。例えば、それこそ僕が今さっきずっと思っていたのが、吉田さんがずっと『響』を褒めてくれるから、じゃあ、俺もちょっと吉田さんを褒め返してやりたいなってずっと思って。本当に足が長くて――、お会いしたことない人も多いと思うんですけど、足が長くて、顔が小さくて、本当に話が上手で、もう任せたらすぐにこっちの話を全部引き出してくれて、うちのアシスタントの子、去年、一度お会いしたときも「吉田さん、本当に格好よかったです。サイン、貰ってきて下さいよ!」とか言って。「まぁ、ちょっと余裕があったらね」みたいな、まぁ、格好良いんですよ!

吉田:今、分かった!この人、負けず嫌いだ、凄く!

里崎:あはははは(笑)

柳本:そう!負けず嫌いなのかもしれない!

吉田:多分、めちゃくちゃ負けず嫌いなんですよ!

柳本:でも、恥ずかしいでしょ?(笑)

吉田:超恥ずかしい!

負けず嫌いな柳本光晴先生が描く“圧倒的な才能”を読むことが出来る『響〜小説家になる方法〜』は、現在、第9巻まで大好評発売中である。

吉田アナウンサーと里崎さん、そして、作者の柳本光晴先生が『ビッグコミックスペリオール』にて好評連載中の『響〜小説家になる方法〜』を紹介している模様は、こちらからWEB限定版として聴くことが出来る。是非、お聴き頂きたい。