吉田尚記のコミパラ!

年間約500冊の漫画を購入する生活を20年以上続ける”マンガマニア”で、「マンガ大賞」の発起人でもあるニッポン放送・吉田尚記アナウンサーと、元千葉ロッテマリーンズのキャッチャーで漫画好きな里崎智也さんが、毎週1冊オススメの漫画を紹介する番組です!この番組を聴けば、アナタもお気に入りの作品に出会えますよ!

【WEB限定】原作『風のカフナ』は存在するのか!?謎めく異世界ビブリオファンタジー『圕の大魔術師』!

2018年4月13日 18:30

年間約500冊の漫画を購入する生活を20年以上続ける“マンガマニア”で、“マンガ大賞”の発起人でもあるニッポン放送アナウンサー吉田尚記と球界きっての“漫画好き” 里崎智也さんが毎週1冊オススメの漫画を紹介する「講談社presents 吉田尚記のコミパラ!with 里崎智也」。

この記事では、ナイター放送の関係で、WEB限定となった第52回の模様をお届けする。ページ下部には、音源もアップされているので、そちらも合わせてお楽しみ頂きたい。

第52回目にご紹介したのは、『good!アフタヌーン』にて好評連載中の『圕の大魔術師』(画:泉光、原作「風のカフナ」著:ソフィ=シュイム、訳:濱田泰斗)!

今回、ご紹介する『圕の大魔術師』という作品。“圕”という見慣れない漢字が使われているが、この一文字で“としょかん(図書館)”と読む。タイトルからして雰囲気のある作品だが、
吉田アナウンサーはこの作品を“ヤバい”と評した――。

吉田:(連載がスタートしたのが)2017年の12月号だから、まだ1年経っていないか――ぐらいの連載なんですけど。これね、ヤバい匂いが凄いする。

里崎:どんなですか?

吉田:どうヤバいか――。まずは、(描いているのが)泉光先生という方なんですけど、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』という大ヒットアニメがありまして、それのコミカライズだったりとか、『7thGARDEN』という作品だったりとか、いずれにせよ絵がメチャクチャ凄いと言われつつ、自分の自らのストーリーを描いていないこともあった訳ですよ、今まで。今回も原作『風のカフナ』っていう原作が元々あって、漫画にするときにタイトルを変えることってあるじゃないですか。著:ソフィ=シュイム、訳:濱田泰斗って書いてあるんですよ。

里崎:はい。

吉田:これなんですけど、こういうの分からないことがあったら今、検索しますよね。ないんですよね!

里崎:『風のカフナ』が?

吉田:よくよく調べると、その原作って、それこそ図書館の書誌データとか出ちゃうじゃないですか。今、調べれば。世の中で本として出版されていれば、ほぼほぼ引っ掛かるんですけど出ないんですよ。

確かに“風のカフナ”で検索をしてみても、それらしい書物は見当たらなかった。果たして、これは何を意味しているのか。吉田アナウンサーの推測は後述する。

この『圕の大魔術師』という作品は、アムンという小さな村に暮らす本が大好きな耳長の少年が主人公である。その少年がとある図書館で働く司書と出会ってしまったことから物語が大きく進みだすのだが、吉田アナウンサーはこの『圕の大魔術師』について、「“本”っていうモノに対する異様なこだわりが感じられるんですよ」と興奮を抑えられない様子で語った。では、一体どのようなこだわりを感じたのか――。

吉田:何にこだわりを感じたかというと、1巻が出ることに凄い意味があると思うんですよ。普通、主人公って一番初めに名前が分かるじゃないですか。

里崎:もちろん! 主人公ですからね!

吉田:ですよね? 主人公の名前がちょうど1巻が終わる頃まで分からない。逆に言うと1巻が終わると分かるんですよ。普通、漫画のタイトルって数ページ目に出るじゃないですか。1巻の、これは216ページで良いのかな。1巻の最後の方になって、何とこういうページが出てくるんです!

里崎:おおっ!

吉田:凄くないですか!?

里崎:凄い!

吉田:『沈まぬ太陽』みたいな!

里崎:こんなの見たことないですけどね!

吉田:こんな構成、見たことない!

里崎:見たことない!

吉田:こんな構成見たことなくて、この構成が最後に来るところからして、初めから本が一冊で存在する意味をこの『圕の大魔術師』は、深く考えているのではないかという気がするんです。最後まで本は読むとこんなことがあるよっていうのを指し示しているような気がして、主人公の名前も本を読むとはこういうことだよというドカーンとした魅力がここにはあるんです。

最後に吉田アナウンサーは改めて、冒頭で話した原作『風のカフナ』について、驚愕と言って過言ではない自身の推測を明かした――。

吉田:で、ここで思い出して頂きたい。さっき途中で止めました。この『圕の大魔術師』、原作『風のカフナ』、著:ソフィ=シュイム、訳:濱田泰斗と書いてあります。これ、ネットで調べるが出て来ない。これ、僕の推測ですよ。これ、こう書いてあるけど、ないかも。原作○○(まるまる)っていうのが、まるであるかのようにした方が格好良いからこうなっている可能性があるんです!違うかもしんないよ!

里崎:でも、そんなのあるんですか? 過去!

吉田:知らないです!

里崎:ねぇ!

吉田:まだ、本の何かを描くということに関して、こんな可能性が残っていたんだっていうえらいとこ探り当てている可能性がある!

果たして、原作『風のカフナ』は存在するのか――。まだまだ謎多き『圕の大魔術師』は、現在、第1巻が好評発売中である。

『good!アフタヌーン』にて好評連載中の『圕の大魔術師』(画:泉光、原作「風のカフナ」著:ソフィ=シュイム、訳:濱田泰斗)を紹介している模様は、こちらからWEB限定版として聴くことが出来る!是非、お聴き頂きたい。