吉田尚記のコミパラ!

年間約500冊の漫画を購入する生活を20年以上続ける”マンガマニア”で、「マンガ大賞」の発起人でもあるニッポン放送・吉田尚記アナウンサーと、元千葉ロッテマリーンズのキャッチャーで漫画好きな里崎智也さんが、毎週1冊オススメの漫画を紹介する番組です!この番組を聴けば、アナタもお気に入りの作品に出会えますよ!

“アンチファンタジー”を謳う異色のファンタジー漫画『100万の命の上に俺は立っている』!

2017年9月29日 14:30

年間約500冊の漫画を購入する生活を20年以上続ける“マンガマニア”で、“マンガ大賞”の発起人でもあるニッポン放送アナウンサー吉田尚記と球界きっての“漫画好き” 里崎智也さんが毎週1冊オススメの漫画を紹介する「講談社presents 吉田尚記のコミパラ!with 里崎智也」

第26回目にご紹介したのは、別冊少年マガジンにて好評連載中の『100万の命の上に俺は立っている』(原作:山川直輝 漫画:奈央晃徳)!

まずは、今回ご紹介する『100万の命の上に俺は立っている』の設定について吉田アナウンサーが説明を始めた――。

吉田:自分がゲームっぽい世界に飛ばされちゃうんです。ほぼゲームと言って良いと思うんですけど。理由は分からないけどファンタジー世界に呼び出されてしまって、 そのファンタジー世界でクエストをクリアしないといけない。クエストをクリアしないといけないんだけど、ここのルールがちょっと変わってて、まず自分一人じゃないんですよ。他に何人か仲間がいる。何人か仲間がいて、その仲間が全滅しちゃったらアウト!全員死亡してしまったらアウト!だけど、もし、自分だけが死ぬとか、仲間だけが死んでしまった場合は、数十秒するとその世界に復活する。全滅さえしなければ良い。誰か一人がクエストをクリアしてくれれば、全員、生き延びられるみたいな設定の世界が出てくるんですよ。

『100万の命の上に俺は立っている』の主人公は、合理的で友達もつくらない帰宅部の中学3年生・四谷友助という男の子なのだが、どうもこの主人公が一癖も二癖もあるらしく――。

吉田:またこの主人公が今まで自分勝手に超合理的に友達も作らずに生きてきた――、そう、これ少年漫画で珍しいな。初めの1~2巻だと、嫌な奴だなっていう主人公なんですよ(笑)。で、その主人公がすごい勝手なことをするんだけど、勝手な分、僕ゲーム好きなのにあえて、この言葉を使いますけど、“ゲーム脳”なんですよ。“ゲーム脳”というのは、人の痛みとかは基本的にどうでも良く、効率的にこのクエストをクリアするにはどうしたら良いのかっていうのを考えるタイプ。だから、その世界に行ったら、自分のスキルは大したことないのにゲームの攻略はめっちゃ上手いっていう奴が出てくるんですよ。
つまりは、どんなことが出来るかというと、いくら向こうの転生した先の世界、ゲーム上の世界でも死ぬの嫌なじゃないですか。でも、死んで20秒間無敵があって、その後、復活できるんだったら、この20秒間どうやって活かすか考えれば良いじゃん、みたいなタイプの人なんです。その世界だと痛みはあんまり感じないみたいなそういう設定もあるんですけど。でも、それが故に僕らが考えもつかないようなクエストのクリア方法とか次々、編み出してくるんですよ!

そんな主人公に対する感情が最新3巻まで読むと変わって来るらしい――

吉田:結構、本当に凄いなと思うのは、ゲームやっていると何か人の命の重さが分からなくなるみたいなことを言う――、分かんない大人がいるじゃないですか? 逆なんですよ!この人、そういう世界で生きている内に今までゲーム的なもので「人の命とか別に?」みたいなこと思ってた人たちがリアルに「あ、そうか。こういう理由で命は奪ってはいけないんだ」みたいなことに気付いていくという――だから、初め嫌な奴だった主人公、3巻なったら、すげーちょっと「お前、分かるわ!」みたいな感じになってて。

里崎:あっはっはっは(笑)

最後に『100万の命の上に俺は立っている』の不思議な魅力について吉田アナウンサーが率直な感想を語った――。

吉田:これ、凄い不思議なんです。何かに例えられないんです、この漫画。言ってしまえば、今みたいなストーリーですよ。ファンタジー世界に転生して、クエストをかなり頭の良いやり方でクリアしていくっていう――

里崎:主人公、そんなに強くないっすもんね! だって、常に言う言葉が「分かった。攻略の仕方」みたいな(笑)

吉田:しかも、一番最初に身に付けるスキル料理人みたいな(笑)それ、料理人でファンタジー世界どうすんだみたいなこともでもちゃんと「なるほど!そんな方法であれば確かに料理人でも勝てる!」みたいなことを頭良くやってるエンターテイメントとして読むっていうのが一番初めに来る面白さで。その後がゲームを通して見ると命ってこういう風に見えるんだみたいな。何かね、多重構造!凄く文学的な作品ですよ、これ!

里崎:結構、深さもありますね!

吉田アナウンサーも「単なる何か一言では片づけられないタイプの漫画」と不思議な読後感を味わっている『100万の命の上に俺は立っている』は現在、第3巻まで好評発売中である。

吉田アナウンサーと里崎智也さんが別冊少年マガジンにて好評連載中の『100万の命の上に俺は立っている』(原作:山川直輝 漫画:奈央晃徳)を紹介している模様は、こちらから聴くことが出来る!

【番組から放送時間変更のお知らせ】
10月から「講談社presents 吉田尚記のコミパラ!with 里崎智也」は、日曜日の20時からに放送日時が変更となります。初回放送日は、10月8日(日)です。
是非、お聴きください!

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