吉田尚記のコミパラ!

年間約500冊の漫画を購入する生活を20年以上続ける”マンガマニア”で、「マンガ大賞」の発起人でもあるニッポン放送・吉田尚記アナウンサーと、元千葉ロッテマリーンズのキャッチャーで漫画好きな里崎智也さんが、毎週1冊オススメの漫画を紹介する番組です!この番組を聴けば、アナタもお気に入りの作品に出会えますよ!

「グリコ・森永事件」をモデルに描く骨太ミステリー大作! 『罪の声 昭和最大の未解決事件』!

2017年9月4日 13:00

年間約500冊の漫画を購入する生活を20年以上続ける“マンガマニア”で、“マンガ大賞”の発起人でもあるニッポン放送アナウンサー吉田尚記と球界きっての“漫画好き”里崎智也さんが毎週1冊オススメの漫画を紹介する「講談社presents 吉田尚記のコミパラ!with 里崎智也」

第22回目にご紹介したのは、イブニングにて好評連載中の『罪の声 昭和最大の未解決事件』(作画:須本壮一 原作:塩田武士)!

今回、ご紹介するのは「三億円事件」と並び、“昭和最大の未解決事件”と言われて、世間を大いに騒がせた「グリコ・森永事件」をモデルに描いた『罪の声 昭和最大の未解決事件』。同年代の吉田アナウンサーと里崎さんもこの事件は、記憶に残っているらしく――。

吉田:今日、紹介する漫画が超硬派!!イブニングで連載されている「グリコ・森永事件」をモデルに描くフィクション作品。フィクションなんだけども……というリアリティに溢れてますけど。『罪の声 昭和最大の未解決事件』。

里崎:これを漫画で読むって結構、面白いっすね!

吉田:何となく皆さん記憶にあると思うんですよ。元々ね、社長が誘拐されたりとか、そういうところからスタートするんですけど。お菓子メーカーの社長が誘拐されて、その誘拐からは、本人は自力で逃げ出してきたんだけれども、その代わりに、やっぱこういう食品メーカーとか本当に大変だなと思うのは、その製品自体に毒を混ぜて、置いてしまって企業が脅迫されたという事件が昭和時代にありました!

里崎:“キツネ目の男”ってやつですよね!

今でも謎が多く、日本の犯罪史に名を残す「グリコ・森永事件」だが、その特徴について吉田アナウンサーが語り始めた――。

吉田:あの事件(「グリコ・森永事件」)ってやっぱり、日本の犯罪史にメチャクチャ大きく残る事件なんですって。その特徴がいくつかあって。ちゃんと犯人が検挙されないまま時効を迎えてしまった事件で、なおかつ、子供の頃に「何かこの事件違うな」って思ってたのは、いわゆる、“劇場型犯罪”と言われる、その犯人が警察とかその会社だけじゃなくて、マスコミとかにガンガン脅迫状を送り付けていて、マスコミはそれ自体をドンドン公表していったので、いわゆる、一般の観ている人たちも普通の市民の人たちも「この先、どうなっちゃうんだろう?」と思いながら、見つめていた初めての事件だということが僕、この漫画を読んで分かりました!

里崎:しかも、だって時代背景からすると今みたいに監視カメラもそんなあるわけじゃないし、逆にこの時代だから成し得た事件かも分からないですね。

元々、この『罪の声 昭和最大の未解決事件』は、塩田武士先生の『罪の声』という小説が原作となっているが、漫画と小説には表現に大きな違いがあるらしく――。

吉田:漫画家さんの想像力って小説家の人の想像力とちょっと違うんですよ。例えば、これ元々、原作があるんです。原作が小説です。塩田武士先生という方の『罪の声』という、第7回山田風太郎賞、本屋大賞2017第3位!名作ですよ!この名作を『海賊とよばれた男』を漫画版で描かれた須本壮一さんという ―『海賊とよばれた男』も昭和を大きく舞台にした骨太な物語でしたけど― この須本壮一先生が描いた場合、例えば、まず、明らかに何かこの事件と関係がある、飲み込まれている主人公が仕立て屋さんなんですよ。洋服のね。その洋服の仕立て屋さんが洋服を仕立てるシーンというのは文字で書いてしまえば、「アイロンをかけて」みたいになってますけど、その一番初めのところのシーンを全部つぶさに絵にしてるとそう文字で書かれたのとリアリティが全然違う。この匂い立つような仕立て屋のシーンから、これ元々、原作もあるんでちょっとだけ言っちゃいますと、話が日本の事件を調べているはずなのに、いつの間にかイギリスに話が繋がるんです。全く雰囲気とか違うじゃないですか。小説で読んだら文字でしかないから、どうしたって白地で黒の文字で読むみたいなところが、これがイギリスの、全く日本と違う背景がここに全部、濃密に描かれているんですよ!

最後に『罪の声 昭和最大の未解決事件』の第1巻で一番好きなシーンを吉田アナウンサーが解説した――。

吉田:この漫画、もちろんキャラクターとかの表情も読みどころだと思うんですけど、僕が一番好きなのは、この(1巻の)50ページの仕立て屋さんでお父さんが子供の頃、自分の工房で仕事をしていたシーン。これ、小説で書くんだったら文字で書くだけだけど、漫画でこれを描くためには、その80年代当時の、昭和自体の仕立て屋さんの資料写真を多分、絶対どっかから見つけてきてるんですよ!

里崎:確かに!だって機械もね、アイロンとかも全然、今とは違うでしょうしね!

吉田:そうそうそう!多分、絶対こだわってますよ、これ!流石、里崎さん、漫画好きですよね!アイロンのこのリアリティ、分かります?

里崎:あ~!凄い!これは見たことあるよ、このアイロン!今、絶対使われてないけど!

吉田:そうなんですよ。こういうのを一つ一つ調べて、恐らく、わざわざ絵に落とし込んでいってるわけですよ!それで描くとあの“キツネ目の男”の写真だけ新聞とかで当時見たあの絵がもう一度、模写されているわけですけど、それの重みが全然違うんですよねぇ。

圧倒的なリアリティで“昭和最大の未解決事件”「グリコ・森永事件」の真相に迫る『罪の声 昭和最大の未解決事件』は、現在、第1巻まで好評発売中である。

吉田アナウンサーと里崎智也さんがイブニングにて好評連載中の『罪の声 昭和最大の未解決事件』(作画:須本壮一 原作:塩田武士)を紹介している模様は、こちらから聴くことが出来る!

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