7月9日(火)深夜、ラッパー・R-指定とターンテーブリスト・DJ松永による音楽ユニット・Creepy Nuts（クリーピーナッツ）がパーソナリティを務めるラジオ番組「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)」（ニッポン放送・毎週火曜27時～）が放送。8月7日にCreepy Nutsのミニアルバム『よふかしのうた』が発売されるが、製品化直前の段階でレコード会社から、作り直しの指示があったことを明かした。

ミニアルバム『よふかしのうた』は、ライブDVD盤（CD+DVD）とラジオ盤（CD）でのリリースで、ラジオ盤は曲と曲の間にトークが入り、あたかもラジオ番組を聞いているような構成になっている。

満足できる作品に仕上がって達成感に浸り、一息ついていたR-指定とDJ松永。ところが、何とレコード会社から「ラジオ盤を作り直してください」と告げられたという。

DJ松永：この番組でこの間、「2週間後までにレコーディングをしないといけないのに、曲が3曲できていない！」と騒いでいて

R-指定：そんな時期もありましたね

DJ松永：一般的な納期からはかなり遅れましたが、完成したんです。急激な追い上げをして。6月30日にラジオ版のラジオを録ったり、ライブDVDの副音声を録って、マスタリングを秒で終わらせてやっと間に合った

R-指定：だからもう、夏休みに入るテンションで

DJ松永：アルバムの内容はマジで自信があって、『よふかしのうた』、『阿婆擦れ』、『犬も食わない』、『生業』とか、アルバムの顔となる曲が出来上がって、だけど実はもう一曲顔の曲があって、みなさんにも早く聞いてほしいんですよ。気持ちのいい達成感に包まれて、これからプロモーションの仕事を頑張ろうと思っていたんです

R-指定：そうそう

DJ松永：で、さっきスタッフから

R-指定：うん

DJ松永：「ラジオを録り直してください」って言われました

R-指定：やば～い！

DJ松永：何でなんだよ！

R-指定：何でやねん！

DJ松永：発売延期じゃん！

R-指定：正直、パニック状態です

DJ松永：あり得ないから！ 6月中旬には納品済みのやつを7月9日に「もう一回作り直せ」って

R-指定：経緯を言うと、社内の人が全員完成したものを確認するわけですよ。Creepy Nutsの制作担当のトップで48歳のスタッフさんがいるんですけど、その人が社内の人に確認したんです。曲を聞かせたら「いいよ！」、DVDを見せたら「いいよ！」、そしてラジオを聞かせたら「こんなもん、製品にできるわけないだろ！！」って怒られたらしい（笑）

DJ松永：「こんなもん、リリースできるわけないだろ！ バカが！！」って（笑）

R-指定：48歳のスタッフさんが自信満々で「うちのクリーピー、やりましたよ！」って渡したら、「こんなん、リリースできるわけないだろ！」と（笑）。そのラジオの内容がね、確かにちょっと、調子に乗っていろいろといらないことを言っていたみたいで……。あと、楽しくて集団催眠というかトランス状態になっていたから、リリースに耐えかねないような言葉とか表現に気づかなかった

DJ松永：48歳のスタッフさん、偉い人に片っ端から怒られたらしい。ちびるぐらい怒られて、その後、自分の部署の一番若手で二十歳の女の子にブチ怒られて、泣きそうになったらしい（笑）

R-指定：すみませーん！（笑）

DJ松永：で……？ どうすんだよ！！

作り直すのはラジオ版の一部分だが、そもそも納品が遅れたこともあって“正規ルートでの”製品化・発売はできないことが決定したため、代わりにスタッフが静岡のプレス工場をすぐに押さえたという。録り直した作品を7月12日の午前中までに、その工場へ持っていけば、8月7日のリリース日に店頭に並ぶそうだ。

放送後、番組スタッフに話を聞くと「本当に人力で、静岡までCDを持っていくそうですよ」と話していたが、果たして納品は間に合ったのか？ この話の続きは、7月16日（火）27時から放送の「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0」で語られるかもしれない。