上白石萌音が感銘 北大路欣也に教わった「働く」ことの本当の意味

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1月18日(金)深夜、女優・上白石萌音がパーソナリティを務めるラジオ番組「上白石萌音 good-night letter」が放送され、同日スタートしたテレビ東京系列の新ドラマ『記憶捜査~新宿東署事件ファイル~』(テレビ東京)に主要キャストとして出演中の上白石が、撮影現場で主演の北大路欣也から教えてもらい感銘を受けた言葉について語った。

上白石萌音が感銘 北大路欣也に教わった「働く」ことの本当の意味

『記憶捜査~新宿東署事件ファイル~』にて、新宿東警察署刑事課司法係に配属された新米警察署・遠山咲役として出演している上白石。この役は上白石にとって、今まで演じた中で一番自分自身に近い役どころだそうで、監督から伝えられた「学生時代の部活のノリと勢いのまま就職し、憧れを胸に突き進んできた女性」「駅の立ち食いそば屋で、平気でご飯が食べられる女性」「ホルモンが大好きで、お酒をたくさん飲む女性」といった役に関するイメージも、全て自身に当てはまるものだったという。

そんな遠山咲の性格の中でも特に共感する部分が、聞き込み調査をする際、相手が被害者であっても加害者であっても、感情移入して全てを受け止めるところなのだそう。人格としては素晴らしいが警察官としては未熟なその“青さ”がとても好きなのだといい、その役柄を心地良く演じられるよう、上白石自身も現場では天真爛漫にいるように心掛けているのだと話した。

また撮影の合間には、主演を務める北大路欣也が様々な話を聞かせてくれるそうで、北大路がくれた言葉のありがたさについて語った。

「主演の北大路欣也さん、本当に温かい方で。私、北大路さんと一緒のシーンが多くて、(一緒に過ごす)待ち時間もいっぱいあるんですけど。北大路さんは、待ち時間たくさんお話をしてくださるんですよ。

ご自身の今までの撮影のときの話とか、北大路さんが今まで共演された俳優さんたちのお話。もう亡くなられた方もいらっしゃいますし、本当にレジェンドな方たちの仰っていたこととか、北大路さんが若いときに見た姿とか。もう本当に、全部本に書いたらどんな傑作が出来上がってしまうんだろう! みたいなお話を、私にずーっとしてくださるんですよね。その時間が、もうご褒美。なんという機会だと思って、一言一句忘れまいとして胸に刻んでいます。

その中でも一番響いた言葉があって。北大路さんが『働くという言葉があるでしょう? 働くとは、傍(ハタ)を楽(ラク)にするって意味なんだよ』って仰ったんです。『自分が動くことで、働く(ハタラク)ことで、相手が楽になるように常にいなさい』、『だから現場にいても、自分のことばっかりじゃなくて、ここをこうしたら相手が楽になるかな? とか、そういうことを考えなさい』って。

実際北大路さんは、本当にスタッフさんに気を遣われるんですよ。“カメラがここにあるから、僕ここにいたらダメだね。ちょっとこっちにズレるね”とか、そういう細やかな気遣いを自ら進んで。しかもそれを、本当に柔らかく柔らかくされる方なんですね。

それでもう私は、北大路さんのお言葉や佇まいに、どれだけ楽な気持ちにさせていただいてるか……って思うと、真理だなぁと思いました」

北大路からもらった言葉について、一生胸に刻んでいきたいと語った上白石。自身も誰かの心を楽にできるように活動していきたいと語り、これからの決意を新たにした様子だった。

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