工藤大輝と偶像音楽論

Da-iCEの工藤大輝がお届けする、月イチ連載コラム!

工藤大輝、つりビットを語る「功績はとても大きい」

2018年11月30日 11:30

 

【月イチ連載コラム:工藤大輝と偶像音楽論(通算 第27回)】

 

やるか、やらないか、ではなく。
やってたか、やってなかったか、の違い。

TOKYO WONDER GIRL / つりビット

シティポップが最近また流行りはじめて様々なジャンルの人達が取り入れています。R&B界隈もそうですし、アイドル界も少しその兆候があるように思えます。

ただ、やはり急な方向転換でジャンルを変えて良いのは大所帯の大手系グループのみの特権で、それ以外のインディペンデント型アイドルは流行に安易に乗っかると積み重ねてきた信頼を失い、定まりかけた道を大きく外れるリスクがあります。

軸は持ちながら、許される範囲内で冒険していく。
それをしっかり出来ているグループは少ないです。

そんな中、当初からスタンスと音楽性を変えず今の時代にフィットしてきつつあったのが、つりビットさんなんじゃないかと思っています。

2月に書かせていただいた記事はコチラ。
http://www.allnightnippon.com/news/20180206-15470/?cat=kudotaiki

コンセプトがしっかりしていると需要も増える。
ちゃんと良い曲を作り上げていて、尚且つ、当初の設定からブレることがないので、海にまつわる歌詞が来た時の説得力は他のアイドルの追随を許しません。

あと、やはり皆さん声が良いです。
良い意味で浮かず、ジャンルに合った声質。
デビュー当初に比べると艶のある大人な声質に変わりつつあって、それがまた聴き心地良く、曲だけが先立っているわけではなく、しっかりと調和していて、映像を観てもメンバーの纏う雰囲気に素朴さが残っていて、何年経っても変わらない良さに安心感さえ覚えるレベルです。

正直、もっと注目されて良いグループだと思います。
このジャンルを成立させているグループは少ない。

少なかった。

坂道メンバー卒業やベビレさん、アイスト所属グループの時もそうですが、結果に僕達オーディエンスやリスナーは抗うことはできません。

早すぎる解散には正直胸が痛いですが、つりビットさんがこのジャンルを作り上げた功績はとても大きく思います。

2010年代前半に結成したグループの相次ぐ解散に正直思うところはありますが、それはまたの機会に語らせていただきたく思います。

と言うことで今回はこの辺で終了とさせていただきます。次回も楽しみにしていただけると幸いです。