日比谷野音で共演が実現! のん×仲井戸麗市が語る、 二人のとっておきのストーリー

2018年09月09日 11:50

 

仲井戸麗市×のん 対談  PART1

9月30日に東京・日比谷野外大音楽堂で『のん with SUPERHEROES』と題してコンサートが開催される。昨年、本格的に音楽活動をスタートし、今年5月にファースト・アルバム『スーパーヒーローズ』をリリースした女優・創作あーちすと、のん。自身が率いるガールズバンド、のんシガレッツのライブでも進境著しい彼女が、初の日比谷野音で迎えるのは、敬愛してやまない“スーパーヒーローズ”、仲井戸麗市BAND。レコーディングではすでに共演している二人だが、ライブでは初の対バンとなる。この貴重な組み合わせのライブの前に、のんと仲井戸麗市の対談が実現! 二人の出会いから、忌野清志郎、RCサクセションへの思いなど語ってもらった。

のん、仲井戸CHABO麗市に会う

ーー先ずは、お二人の出会いから。

のん:私がRCサクセション「I LIKE YOU」のカバーを歌うことになり、そのレコーディングでCHABOさんにギターを演奏していただいたのが最初ですね。

仲井戸:最初はRCの楽曲を歌ってくれるというので、RCを聴いてきた人なんだろうなと思ったけど、のんちゃんはまだ若いから、もしかしたらご両親がファンだったのかな? とか想像していたんだ。

のん:初めてお会いしたときは、緊張しまくりました。あのときは私もCHABOさんもレコーディング・スタジオのソファーの端っこと隅っこに黙って座って。

仲井戸:「私、のん、あなたがCHABO? よろしくね」って(笑)。

のん:いえいえいえ(笑)。

仲井戸:スタジオで(忌野)清志郎の真似をしてくれたよね。上手だったなあ。
のん:あれは恥ずかしかった!(笑)。

仲井戸:オレ、柄ワルいし(笑)、人見知りだから第一印象は気をつけねぇとなって思っていたんだよ。今回のレコーディングのエンジニアであり、プロデューサーかな、飯尾(芳史)くんと以前仕事をさせてもらったことがあるので、彼に間に入ってもらって助けられたね。

のん:そうですね。私は人とコミュニケーションをとるのが上手くないし、音楽の世界に足を踏み入れたばかりだったので、ドキドキで。

仲井戸:オレの周りにものんちゃんのファンがたくさんいるから、レコーディングに呼んでもらったときは、これは相当うらやましがられるんじゃないかなと思ったよ(笑)。

矢野顕子経由で知った清志郎とRCサクセション

ーー数あるRCの名曲の中から、のんさんが「I LIKE YOU」をカバーした理由は?

のん:最初の私の音源(『OHIROME PACK』)のカセットテープに2曲入れることになって、1曲は「タイムマシンにおねがい」、もう1曲は大好きな忌野清志郎さんのRCの曲がいいなと思ったんです。「I LIKE YOU」の〈ほらうぬぼれてごらん〉という歌詞が好きで。

仲井戸:RCの中でもなかなかマニアックな選曲だよね。レコーディングのとき、のんちゃんと清志郎の出会いのきっかけが、実はアッコちゃん(矢野顕子)だったと聞いて「なるほどな」と思ったんだよ。

のん:そうなんです。矢野顕子さんの研究をしている時に清志郎さんと歌った「ひとつだけ」を見つけて、そこから清志郎さんに夢中になったんです。

仲井戸:「I LIKE YOU」はRCの後期の曲だからね。

ーー1990年のRCのラスト・アルバム『Baby a Go Go』に収録されています。

仲井戸:だいたいバンドの最後なんてのは、きっと色んなことがあって、RCもそうだったんだけど、あのアルバムには「I LIKE YOU」も含めて1曲1曲に色んな思いがあるんだよね。

のん:1990年。私、まだ、生まれてない…1993年生まれなんです。

仲井戸:そっかあ、でも、そう考えると時を超えてしまう歌の力ってすごいね。ましてや清志郎もいないわけだし、なかなか感慨深いものがあるなぁ。

のん:私も歌わせていただいてすごく光栄です。

仲井戸:オレが「I LIKE YOU」に持っている思いとは全然違うスタンスで、のんちゃんがこの歌の一節に引っかかったり、自分を重ねたりするのって面白いと思ったし、とても興味深かったなあ。

のん:ありがとうございます。

仲井戸:のんちゃんはどういう思いで歌っているんだろうと思いながらギターを弾いたりね。間違えないように必死で(笑)。

のん: CHABOさんが現場で「清志郎に言っとくよ。曲を作ったやつは、歌ってもらうのが一番嬉しいから」と仰って、感激しました。

仲井戸:清志郎は自分がこのレコーディングに一番来きたかったはず。きっと「オレじゃなくてCHABOかよ?」って悔しがっているね、アイツ(笑)。

清志郎に聴かせたい「わたしはベイベー」

ーー矢野顕子さんが作詞作曲を手がけたのんさんの「わたしはベイベー」のアナログ盤では、再び仲井戸さんがギターで参加されていますね。

のん:アルバムに書き下ろしていただいた曲なんですが、すごく素敵な曲なので急遽アナログで出したいなと思って、オリジナル・ヴァージョンと別にCHABOさんにギターを弾いてもらえたら…と思っていたら、周りのオトナたちがフォローしてくれて(笑)。

仲井戸:この曲は大変だったよ。だって、アッコちゃんの曲って難しいんだよ。オレなんかチャック・ベリーで育ってるんだからさ(笑)チャック・ベリーだって深いし難しいけどさ。でも、これは名曲だよね。

のん:はい! 私が清志郎さんの真似をして歌ったりしているのは矢野さんもご存じだったみたいなんですが、歌詞の中に清志郎さんが出て来て驚いて!

仲井戸:あの歌詞は清志郎への思いが溢れているよね。オレはアッコちゃんと清志郎のツーショットって小学生の仲好し二人みたいで好きだったんだよ(笑)。そのアッコちゃんが清志郎と接して感じてくれていたことを表現してくれて、とてもいい曲だなあって思った。しかも、書き下ろしだって聞いてさらに驚いた。

のん:私も矢野さんのデモテープを聴いたときは鳥肌が立ちました。この曲を私にくださっていいんだろうか? 矢野さんが歌ったほうがいいんじゃないかって。でも、私に託された歌だと思って歌いました。

仲井戸:アッコちゃんの描いたものを、のんちゃんの声とフィーリングで歌っているところが不思議な魅力になっているよね。〈清志郎なら歌ってくれるはず〉ってところとかグッとくる。

のん:「ごきげんだぜ、ベイベー」という清志郎さんご本人の声も入れられて嬉しかったです!

仲井戸:清志郎に聴かせたいよ。「のんちゃんが、オマエのこと歌っているよ」って。

のん:やった!

仲井戸:「I LIKE YOU」のレコーディングから少し時間が経ってまた会ったとき、間違いなく進化していると感じたんだ。のんちゃんはこれからも、どんどん進化してゆくんだろうな、いろんな意味でね。

【対談後半】へつづく……

インタビュー・文 佐野郷子
写真 平間至

【公演概要】
タイトル:のん with SUPERHEROES
日時:2018年9月30日(日)16:00開場/16:45開演
会場:日比谷野外大音楽堂 ※雨天決行・荒天中止
出演:のんシガレッツ (のん(Gt,Vo)岩崎なおみ(Ba)・若森さちこ(Dr)・ひぐちけい(Gt))
/仲井戸麗市BAND(仲井戸麗市(Vo.G)早川岳晴(Ba)・河村”カースケ”智康(Dr)・細海魚(Key)前田サラ(Sax)
チケット:各プレイガイドで発売中
全席指定6,500円(税込)※未就学児童入場不可
HP:http://event.1242.com/special/nws/

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