工藤大輝と偶像音楽論

Da-iCEの工藤大輝がお届けする、月イチ連載コラム!

工藤大輝が選ぶ 2018年上半期“アイドル”ヒット曲

2018年06月16日 22:00

 

【月イチ連載コラム:工藤大輝と偶像音楽論(通算 第22回)】

 

2018年も気付けば6月。
まるで光の様な速さで過ぎ去っていった日々。
そんな中、世に産み落とされていった名曲達。
スポットライトの浴び方はそれぞれですが、こんなに良い曲なのにどうして跳ねなかったんだろう。とか。ぶっちゃけて言ってしまえば流れや運もありますが、せめてどうにか多くの人の耳に届いて欲しいと思うのが応援している者の心理。

今は本当に不特定多数に響かせるのが難しい時代で、リリースをしてもリリイベなどの地上戦だけではファンやそれに近い立ち位置の人にしか届かないことが多いけれど、そこで拡散が収束してしまったら悲しいではないかと。リリース週に焦点を当てて奮闘する現状もどうかとは思いますが、やはりそういう戦略になってしまうのも今の音楽的な判断基準では仕方ないことと言ってしまえばそれまでで、実に勿体無い。

ということで、今回は2018年上半期にリリースされた多種多様なアイドル、ないしガールズグループ楽曲を数曲並べさせていただいて、個人的なヒット曲を皆さんに是非聴いていただきたく思っております。

早速参りましょうまずはこちら。

Hotel Sunset / predia

セクシーお姉さんアイドルと言ったらこの方達。
僕的に言ってしまえばこの曲が上半期1位です。
まず、楽曲自体がとんでもなくカッコいい。
ラテン要素、ファンク、歌い出しのラップ、そして湊さん筆頭に全員の圧倒的な歌唱力、ベルガールをモチーフにしたエロ可愛いMV。下品にならないのはちゃんとメンバーのイメージがセクシーで通ってるからだと思います。唯一無二。ポイントは1番のサビで、上げるかと思いきや一回落としてセクシーさを煽ってから上げる確信犯的構成。Jazzin’parkさん贔屓を抜きにしても最高だと思います。

Bangin’ / フェアリーズ

こんな事を言ったら怒られるかもしれませんが。
完全復活のフェアリーズここにあり。
昔、記事を書かせていただいたMr.Platonicという楽曲があまりにも良過ぎたんです。しかし、それを上回るんじゃないかって程の楽曲が遂にきました。ダンスが圧倒的なのはもう承知の事実で、その上でダンスとマッチした楽曲が来るのを待ち焦がれていた僕は気付けばPCの前でこのMVを観ながら叫んでいました。カッコいい。ですが、まだこれだけでは終わりません。

この曲「ALIVE」もまた新境地開拓した上でのマスターピースになりそうな楽曲。w-inds.さんの系譜を継ぐ曲調、そして安室奈美恵さんを彷彿とさせるメロディライン、ダンスMVで疎かになりがちなメンバーそれぞれのルックスの良さがしっかり分かるMV。この2曲が入ったアルバム、6月20日発売。要チェックです。

Vivid Midnight / Juice=Juice

作曲家はKARAさんやSISTARさんを手掛ける韓国作家チーム。楽曲的にやはりK-POPイメージが先行しがちですが、編曲含め音周りに新しさを感じることはとても良い。明らかに音が違う。ライブで聴けば一耳瞭然。それに、〜っぽいは偏見でしかなく、それを自分たちの色に消化できているJuice=Juiceさんの表現力と技術にリスペクトを。そもそもK-POPっぽいという分け方はナンセンスで、武器の種類を増やすと言う意味でこの采配に天晴れだと僕は思っていますし、守りではなく攻めの姿勢が見えるので、個人的にはこの楽曲が好みです。(4月記事から引用)

Lightpool / sora tob sakana

本当に初期から一切ブレず、出す曲出す曲カッコいい楽曲が多くて素晴らしいなと思います。2,3年前にTIFで観た時に「カッコいい曲をパフォーマンスするグループがいるなぁ…」と思ったのを覚えていますが、その時はまだ楽曲とメンバーのスキルが少し乖離していた気がして、それを良しとするか悪しとするかは人それぞれですが、時を経て今このMVを観て、ポリリズムをリリースする前の大きな時代の波を待っていたPerfumeさんを観ていた時のような…そんな高揚感を覚えました。プロダクトとメンバーがバチっとハマってきた今、要チェックだと個人的には思います。

スリル / Good Tears

言わずと知れたテレビ番組「ラストアイドル」から生まれたグループの新曲ですが、プロデューサーが織田哲郎さんということで、他のプロデューサーさんは女性グループを既に手がけているイメージが強く、多少の既視感がありましたが、バンドを多く手掛けている織田哲郎さんがアイドルをやるということで、とても面白い組み合わせだと思っていました。聴いてみるとすぐに分かりますが、やはりとってもカッコいい楽曲に仕上がっています。MOON CHILDさんのESCAPEのような危うくセクシーなバンド楽曲スタイルが、他のグループとしっかり差別化出来ていてとてもパンチがあるんじゃないかと思っています。

タピオカミルクティー / わーすた

手前味噌になってしまいますが、楽曲提供させていただいた曲です。わーすたのイメージは「いぬねこ」「うるチョコ」などのイメージが先行するというのは昔に記事で書かせていただきましたが、この先日本全国、超えて世界へ突き進んでいく上でこういった少し狙った曲があってもバリエーションとして良いのではないかと言う意図があって作らせていただきました。加えて、やはり常軌を逸している楽曲は鈴木まなか氏の手腕あってこそだと思っている、というのもあります。J-POPとしてキャッチャーであること、お洒落であること、そして言葉にパワーがあること。これをカタチにできたかなと。是非MVご覧ください。

と、まだまだ挙げたらキリがありませんが、6月以降の下半期曲はまた年末にあげさせていただけたら、と言うことで今回はこの辺で終了とさせていただきます。次回も楽しみにしていただけると幸いです。

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