工藤大輝と偶像音楽論

Da-iCEの工藤大輝がお届けする、月イチ連載コラム!

工藤大輝が語る ベイビーレイズJAPAN 「一朝一夕ではできないステージング」

2018年05月16日 18:50

 

【月イチ連載コラム:工藤大輝と偶像音楽論(通算 第21回)】

野音がこんなにも似合うアイドルグループはいない。

僕らはここにいる / ベイビーレイズJAPAN

これは去年のワンマンの映像になりますが、今年一発目、先日行われたばかりの日比谷野外音楽堂のライブを拝見させていただいて確信に至りました。

今回のワンマンはバンドではなくオケでのライブだったたので、始まる前、正直に言うと音圧などの要因で迫力が盛り下がったように感じないかなと心配していた部分がありました。例えば音数の少ないシンセや打ち込み系、EDMなら生音じゃないのが当たり前なのでそう感じることはなく、しかしベビレさんの楽曲は漏れなくロック。少し風も強かった為にそんな不安もありました。

が、それはメンバーが登場しての第一声で杞憂だったんだと思い知ります。それくらいメンバーの纏うオーラが凄かった。個人的にワンマンは一昨年のブリッツぶりだったので、純白の衣装で登場した5人から何か凄味のある圧のようなものを感じずにはいられませんでした。前と比べ物にはならないほど、経験を経て洗練され研ぎ澄まされ続けた結果なのではないでしょうか。

日が昇っている開始1時間ほどの夕方までのブロックでは少し涼しい気温と曇空を吹き飛ばすような熱いパフォーマンス、日が完全に落ちてからの事実上後半戦1曲目「閃光Believer」で後ろにあるLEDセットが起動、加えて照明の合わせ技で眩しく煌びやかなステージへと変化。且つメンバーもそれに呼応するようなエモーショナルなパフォーマンスを披露して、全く異なる2公演を見比べているような、そんな不思議な感覚になるようなライブでした。

そして何よりも圧倒的センター林愛夏さんのボーカル力。喉の疲労はおろかピッチの不安定さなども全曲通して微塵も感じませんでした。終盤戦での1曲「僕らはここにいる」のイントロサビあけの声の伸びは夜の野音の冷たい空気と混ざりあって心に刺さってきたのを覚えています。

いわゆるライブハウスなどの「箱」とは違って音が散っていく作りの屋根なし野外ライブステージでは、前者に比べてパワーを上げないとオーディエンスに負けてしまいがちです。昔アイドルフェスを同じ会場で観た時にその慣れ不慣れがグループによって明確に出ていたのを思い出しました。

それを踏まえた上でワンマン2時間以上のパッケージで会場の空気を終始制圧していた5人に心からリスペクトを送りたいです。本当に一朝一夕ではできないステージングだったと思います。

またライブハウスでのライブも観たいしバンドセットでも観たいなと。こうして次を欲しがってしまうのは仕方ないことですよね。それほど魅力があるということで。

と言うことで今回はこの辺で終了とさせていただきます。次回も楽しみにしていただけると幸いです。

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