変わりゆく東京の中で“無くしたくないもの“

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2月10日(土)、Webラジオ『Dr.コパのオールナイトニッポンi』の第2回が配信され、時代とともに変わりゆく東京の中で“無くしたくないもの”について語った。

変わりゆく東京の中で“無くしたくないもの“

建築家、実業家、神主、作家など数々の顔を持ち、巷では風水師として広く知られているDr.コパ。前回に続いて、学生時代から50年以上もの付き合いだというテリー伊藤をゲストに迎え、自身が愛してやまない東京の魅力を伝えるトークを繰り広げた。

前回は“江戸っ子の定義”について、東京の歴史を振り返りながら語り合った2人。上手くまとまらなかったものの、結果的に「次男坊三男坊の集まり」「あまり働いていない」「冬でも薄着」など、幾つかの見解を導き出すに至ったが、今回は、“無くしたくない東京の景色”をテーマに話していくこととなった。

無くしたくないものと聞いて、まずテリーが挙げたのは地名。先日、歴史好きの女性(通称・歴女)とデートしたというテリーは、その女性がアプリで昔の地名を調べているのを見て、昔の地名がそうした形で残り続けていることに素晴らしさを感じたという。

コパも昔の地名については大事にしているそうで、7~8年前、自身が経営するコパビルのある銀座8丁目が西5番街と呼ばれていたのを、申請して変更してもらったことがあるそう。元々その通りは、新橋芸者の見番があったことから見番通りと呼ばれていた場所で、「昔の景色に戻したければ、まず名前から戻せばいい。」という思いのもとかつての地名を復活させる申請をしたのだといい、「今は変わって着物がドレスになっても、明治と変わらずみんな同じように集まって酒を飲んでいる。そう考えると無くしたくないのは地名。」とコパは語った。

変わりゆく東京の中で“無くしたくないもの“

また、地名と同時に街並みも変わっていく中で、昔行かなかった場所に行くようになったとテリーは話した。例えば浅草は、昔はデートスポットとしては向くイメージではなかったが、今では普通に行くようになったと語る。同様にテリーの出身地である築地も、今でこそ活気にあふれているが、昔はあまり良い印象を持たれなかったそうで、それを聞いたコパは、「今人気スポットと呼ばれている場所は、昔は人気スポットではなかったのではないか?」という考えを導き出した。

テリー:例えば、北千住。

コパ:あはは、怖かったな。

テリー:でしょ?でも今別に、北千住っていうと、住みたい街に入ってるんですよ。

コパ:東京の街が外に広がっていったってこともあるし、人口も増えたってこともあるけど、マスコミの影響だよ。

テリー:だから逆に、交通の便が悪いところの方が、俺は高級住宅地になっていくと思ってるんですよ。

コパ:へぇ~面白い都市計画だね。

テリー:だって、交通の便がいいってことは、治安が悪いってことなんですよ。

コパ:あはは(笑)

テリー:そうですよね。ワンルームマンションがいっぱいあるってことは、横に誰が住んでいるか分からないじゃないですか。

コパ:あ~。

テリー:ワンルームマンションが栄えるっていうのは便利かもしれないけど、怖い街になってしまう。

コパ:っていうことは何?東京で無くしたくない風景の1つに、昔のままの都市計画にしろと。あんまり華やかにするなと。

テリー:華やかな街はもちろん華やかになっていくんだけども、不便な街の方がステータスが高くなっていく気がする。

変わりゆく東京の中で“無くしたくないもの“

街の移り変わりと独自の視点から、東京の未来について想像を膨らませたテリー。そうした中でコパは、どうしても残してほしい景色として、連綿と続いている歴史の象徴である皇居の景色と東京タワーの景色を挙げ、この2つは無くしたくないと切実に語った。

そうこう話しているうちに、あっという間にエンディングになったが、50年来の友人だという2人のトークは止まらず、次回の第3回にもゲスト出演してほしいとコパが頼むと、テリーはこれを快く受け入れ出演が決まった。

Webラジオ『Dr.コパのオールナイトニッポンi』第2回は、期間限定で無料で聴くことが出来る。

<番組概要>

番組名:Dr.コパのオールナイトニッポンi
パーソナリティ:Dr.コパ
ゲスト:テリー伊藤
第2回URL:https://i.allnightnippon.com/p/e_anni_copa_002

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