工藤大輝と偶像音楽論

Da-iCEの工藤大輝がお届けする、月イチ連載コラム!

工藤大輝、フィロソフィーのダンスを語る「バランスが本当に良い!」

2017年12月07日 17:00

【月イチ連載コラム:工藤大輝と偶像音楽論(通算 第16回)】

時代は一周して、新しいダンスが生まれる。

ダンス・ファウンダー / フィロソフィーのダンス

こんなにもワクワクが止まらないグループを久々に見ました。確実に新風を巻き起こしそうな予感がします。飽和状態にあるシーンに一石を投じることのできる、新しい属性のアイドルグループ。それがフィロソフィーのダンスさんなのではいかと。

グループのテーマは「FUNKY BUT CHIC」。そのテーマの通り、主に90年代前後ファンクや古き良きJ-POPをリファレンスにした楽曲が多く、かつそれをブレずに続けているというところが素晴らしい。

特筆すべきはその本格性。ファンク系の楽曲をリリースしていたアイドルグループは今までにも結構いましたし、僕は個人的にそういうジャンルが好きだったので、ジャンル全体として好きですが、フィロソフィーのダンスさんに関しては説得力が一味違います。

ここにきて改めて考えさせられるのは、ボーカルの重要性。まずは日向ハルさんの圧倒的な声質と歌唱力。もともと音楽性的にアイドルとは遠いところにいらっしゃったからか、それまでの積み重ねた経験値と技術の爆発を感じます。birdさんやTinaさんのようなソウルがハマる声質。アイドル界でも「上手い」人達は沢山いますが「重み」と「深み」を持つボーカルは稀有な例です。

そして対を成すように支える奥津マリリさん。日向さんとはまた違うベクトルのスペシャリストで、例えるなら野宮真貴さんだったり土岐麻子さんだったりと昔で言うところの渋谷系、カルチャー系の声質を持つこれまたアイドル界では珍しいタイプのボーカル。シンガーソングライターを経てここに辿り着いていることもあって、日向さんと同じく経験とか好みとか色んなものが歌に溢れ出ていますし、それでグラビアもいけるというマルチっぷりに驚嘆です。ビバ、マリチチ。

本当に二人とも聴けば一発で分かる声質と、ファンクというジャンルに置いていかれないスキルを持っていらっしゃると思います。素晴らしすぎるほどに。

ただそれでは「シンガー」ないし「アーティスト」になってしまう。その部分にアイドルとしてしっかり説得力を持たせているのが佐藤まりあさんと十束おとはさん。

佐藤さんはミスiDファイナリストだったりオーガニック(本物)というグループを兼任していたりと、しっかり多方面で結果をだしていて誰が見ても非の打ち所がなく、期待を裏切らず声質すらも王道アイドル属性。

十束さんはアイドルヲタがアイドルになるパターンのかたで、ディアステージ系にいても遜色ないようなキャラクターとルックス。なんなら声質もピッタリそこにハマるような感じです。

改めて、バランスが本当に良いです。

四人四様のキャラクターと属性を持ちながら、グループとしてどうあるべきかを考えながら進めている、その事実だけでも今後まだまだ伸び代が沢山ありますし、そんな絶妙なバランス感覚をブレずに成立させているグループっていうのはそんなにいないと思います。

気づけば楽曲の話ではなくメンバーの話ばかりしてしまっていましたが、楽曲について今回はこの曲!っていうのは無くて、皆さんにはとりあえず11月22日に発売したアルバム「ザ・ファウンダー」をまるっと通して聴いていただきたく思っています。1曲目から度肝抜かれて気づけば一周していると思います。全曲良くて一曲に絞るのなんて無理でした。

そしてこれだけ語っておいて、僕はまだライブを生で一度も観れていないので、2018年は必ず足を運びたい。それを目標として頑張っていきたいですね。

と言うことで今回はこの辺で終了とさせていただきます。次回も楽しみにしていただけると幸いです。

したっけ。

文:工藤大輝