直木賞作家が語る、懐かしの「前略プロフィール」で流行った名前

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1日(日)夜放送のニッポン放送「高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと」で、パーソナリティの高橋みなみと朝井リョウが、若い子がSNSなどでよく使うペンネームの傾向について語った。

直木賞作家が語る、懐かしの「前略プロフィール」で流行った名前

複数の番組が始まったり終わったりする、“10月改編”のタイミングを乗り切ったこの番組。そういう状況になると、よく謙遜する意味で、「首の皮1枚でなんとか繋がりました。」といった表現が使われるが、朝井曰く現在この番組は、“首の皮6枚”で繋がっているのだそう。

それはとてもリアルな話で、9月までは全国7局ネットで放送され“首の皮7枚”で繋がっていたこの番組が、この度福井放送が離脱し6局ネットになったとのこと。福井離脱の理由を探したという朝井がまず調べたのが、高橋の全国ツアーの日程だったそうで、「調べた結果、高橋さんが福井に行っていないことが発覚しました。だから、そのせいかなと。」と、高橋に責任を押し付けようとすると、高橋は「あたしのせいですか~?」と不満そうな声を上げた。

増えることがあれば減ることもあるという、厳しい現実を目の当たりにした2人だったが、朝井はむしろ、この数ヶ月でさっと撤退した福井放送の経営能力について前向きなコメント。「日本人は撤退が苦手だと言われてますが、あっぱれですよね。」と、既に届いていない福井放送に向けて賞賛を送った。また、「あっぱれ」という言葉がツボに入った高橋は、「よくその言葉出てきたな~。」と朝井に向けて賞賛を送り、それを受けて朝井は、「このあっぱれを営業文句に頑張っていきます。」と意気込んだ。

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話は進み、高橋が行っていた全国ツアーの話へ。先月、現在無事に全国ツアーを終えた高橋だが、しかし収録している段階では、まだ赤坂BLITZの公演が残っている状況とのこと。「来てくれるんですか?」と朝井に迫る高橋だったが、赤坂BLITZのキャパシティや会場情報などを並べてはぐらかし続けると、「ねぇ、来てよ~!」と叫ぶ場面もあった。

結局朝井は、「友達とトンカツを食べに行くから行けない。」と断っていたが、高橋が作詞作曲した自作の曲ができるのを楽しみにしているようで、早く聴きたいと話した。朝井は、普段アーティストを好きになるきっかけとして、その人が作詞作曲をしていることが大きいそうで、こういうのを作る人なんだと知ることで、その人に惹かれるのだそう。

そんな朝井のリクエストに対し高橋は、「絶対ヤダ!朝井さんにだけは聴かせたくない。」と断固拒否モード。名曲を作ったら褒めてもらえるとは思うが、逆にディズられるパターンも大いにあるというのがその理由で、「ワードセンスで、ありきたりなこと言いやがってとか言われそうでイヤ。」と拒んだ。

ちなみに朝井はピアノを弾けるそうで、今は小説家だからピアノを弾く機会がないが、ピアノを弾くと脳が活性化されるからぜひ弾きたいとのこと。高橋に対し「私がピアノ教えますよ。楽器ができれば曲も作れますし。」と進言しつつ、「番組の中で高橋さんの曲が出来たらいいな。」と若干笑いながら語った。

その笑いの裏には、高橋がピアノを練習するという企画を立ち上げさえすれば、仕事としてピアノに触れることができて脳の活性化に繋がるという魂胆と、楽曲作りをする高橋をイジろうといういたずら心が混じっているようだが、高橋は、「本当に教えてくれるならやりたいです。」と前向きな発言で、やる気はある様子。「この番組終わるまでに1曲やろう。」と朝井が言うと、「それだったら急がなきゃいけないんじゃない?首の皮6枚だから(笑)」と冗談混じりに話した。ノリノリの朝井と、まぁまぁノッている高橋だが、今後この企画が進むことはあるのだろうか。

直木賞作家が語る、懐かしの「前略プロフィール」で流行った名前

続いて、今回も外部からの刺激(=リスナーからのメール)を紹介することにした2人。しかし、送信者の名前が気になった朝井は、内容を読まずにペンネームについて語り始めた。

朝井:あ~いいですね。この送信者の欄にある名前、本名だと思うんですけど、苗字と名前合わせて感じ2文字っていうのが好きなんですよ。

高橋:レアだよね。ほんとに稀にいる。

朝井:この2文字の人すごい好き。康さんね、もう読んじゃいましたけど(笑)

高橋:康~、康~。

朝井:で、ラジオネームは「ゆずは」さんです。康からなんで「ゆずは」にしたのかな~?

高橋:本名言ったあとに(笑)ひでぇ、バレちゃってんじゃん、もう。

朝井:あ、全然違う話なんですけど、私、中高生のショートショートを募集して、コメントするっていうイベントを、今年で3年目になるんですけどやらせてもらってて。

高橋:へぇ~すごい。

朝井:岐阜の図書館でね、岐阜メディアコスモスっていう、ちょっと意味分かんない名前なんですけど。

高橋:(笑)

朝井:そこでやらせてもらってるんですけど、50編ぐらい毎年読んでて、やっぱりグッとくるのがペンネームなんですよね。

高橋:作品よりもまず?

朝井:ペンネームが目につくんですけど、やっぱり高校生の頃に考えるペンネームって可愛いんですよ!

直木賞作家が語る、懐かしの「前略プロフィール」で流行った名前

高橋:それは何なの?何がグッときちゃうの?

朝井:この字入れたいよね!ってのあるじゃん、10代のときって。

高橋:あるのあるの?分かんない。

朝井:あ、そっか、10代から芸能界にいたから。前略プロフィールとかやってない?

高橋:あ~私、ちょうどやってないの。

朝井:そういう名前を見てると、「刹那」とかがすごい多かったのよ(笑)

高橋:刹那!(笑)

朝井:マイネームイズ刹那はめっちゃいた!十字架みたいなマーク付けて。「✝刹那✝」って。

高橋:そうそうそうそう!あれ何でなんだろう?

朝井:中高生のペンネーム見てると、それの現代版みたいなものを感じられて、胸がグッとなるの。

高橋:あはは(笑)

朝井:っていうのを、康のメールを見て思い出しました。

高橋:で、康のメールの内容は?

朝井:康のメールはね、来週読みます(笑)

高橋:あはは(笑)

ペンネームから話が広がりすぎて、結局内容までたどり着けなかった朝井。福井放送の離脱にもめげることなく、今回も最後まで自分たちらしいトークを披露した。

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