これからの目標は「本物になること」

2017年06月16日 10:00

11日(日)夜放送の「高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと」で、この度めでたく28歳になった朝井が、今後の目標について語った。

高橋みなみ公式ファンクラブ『Cheeky eyes』で行われた、ファンクラブ旅行の話からスタートした今回。中学2年生のときにAKB48に入ったため、修学旅行に行く機会がなかったという高橋は、今回の旅行の場所を、修学旅行の定番である京都に決定。6月9日(金)~6月11日(日)まで、高橋はファンを引き連れて、京都の天橋立に行っているといい、バスの移動時間に流す『バスラジ』を作るなどして、いろいろと準備している様子を語った。

一方の朝井は、ファンクラブ旅行に対してあまり馴染みがないそうで、「単純に1人の人間として気になることがあるんですけど」と前振りしつつ、「そもそもファンと旅行って行きたい?(笑)」と、突然の問題発言。「ちょっと待って!ヒドくない?」と戸惑う高橋に、朝井は、「旅行ってすごく仲いい人と行っても疲れるのに、知らない人と行くわけでしょ?」と、これが純粋な疑問であることを付け加えた。

高橋が言うには、ファンクラブ旅行は、“もてなす”という意味があるのだそう。AKBは握手会などのイベントが定期的にあり、ファンと距離が近いことを売りにしているグループだが、高橋は既にAKBを卒業しているため、そういう機会が減ってしまったとのこと。昔からのファンも多数おり、何度も握手会に来ていて顔を覚えているファンもいるそうで、ファンクラブ旅行は、そういう人たちが集える場でもあるそうだ。それに加えて、ソロになってからのファンもいるため、高橋は「全然行きたい!」と答えた。

高橋のファンクラブ旅行では、パジャマ姿の高橋が各部屋に遊びに行くというサービスもあるそうで、「先生の点呼みたい(笑)」と朝井は率直な感想を述べた。

そして、5月31日に朝井が28歳の誕生日を迎えたということで、朝井のバースデー話にも触れた。既にもう自分の誕生日を祝わなくなっているらしく、当日誰とも会っていないという朝井だが、年を重ねるにつれて、危機感を感じることがあるという。

文芸業界にいる朝井は、未だにヒヨッコ扱いされることが多いとのこと。その理由について朝井は、「レジェンドクラスは、40年やって100冊出している人ばっかりだから」と語り、朝井自身も若手として、「まだ20代なんだし、じゃあこれからいろんなことがあって、書くものも変わって、価値観もどんどん変わっていくねって周りから言われてたから、安心してたんですよ。変わるんだったら、今の自分でいっかと思って。」と、そういった状況に甘んじていたことを明かした。

しかし昨年、憧れの作家・吉田修一さんと対談する機会があり、吉田から「今いくつなの?」と聞かれ「27です」と答えたところ、「じゃあもうあまり変わらないね。」と言われたという。「これから結婚して子供ができて、人として変わっていくってばかり言われてたんですけど、もう変わらないんて…」と大変ショックだったことを明かした。

50になっても、変わらずにグチグチ言っている自分を想像して、嫌になってしまったという朝井。そんな朝井には、ほかにもショックだったことがあるそうだ。

朝井や高橋は、ここ最近、仕事で高校生に会うタイミングがよくあるとのこと。朝井はこれまで、その状況を、朝井や高橋が高校生から見て身近な存在ということで、“高校生の代弁者”としてキャスティングされていると思っていた。しかしある出来事をきっかけに、実はそうではないということに気がついたようだ。

朝井:去年私、Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)の歌詞を書かせてもらってて。高校生と合う機会がグッと増えたんですよ。私に依頼したってことは、NHKの人は、私が高校生と近いから合わせたらすごい盛り上がるだろうなみたいな感じで、会わせてるんだなぁと思ってて。でも実際会ってビックリしたのが、担任の先生が私より年下だったのね(笑)

高橋:え~!ウソ~!

朝井:高校生の子にとって、先生より年上なんてもう大人じゃん。同じ立場の代弁者とは思わないよね(笑)

高橋:そんな感じなの?やば…

朝井:私たちは若者の代弁者的なところがあって、特に私の場合ね、私にとって自然なことを書いたら、それがほかの世代から特異なこととして受け止められるってことが続いてたんです、今まで。『桐島、部活やめるってよ』って作品でも、スクールカーストと呼ばれることをごく自然なこととして書いたら、いろんな大人がびっくりみたいな。「今の10代はこうなのか!」みたいなことがあって。でも私たちは、それを抜けたってことなんですよね、年齢的に。

高橋:抜けちゃったんだ…

朝井:自然なことを書いても、もうそれは、どの年代の人たちにとっても自然なことになっていってるわけですよ。ってなると、本当の実力がないと残れないってことですよ、もう。

高橋:ヤ~ダ~!

朝井:いや、絶対そうだよ。そういうこと。

高橋:いや、言われると、自分にも当てはまることがいっぱいあるんですよ。私もね、AKB48の中では喋れる人という風になってて、総監督!リーダー!ってなって。バラエティにしてもどんな番組にしても、全部「たかみなが喋ればなんとかなる」ってなってて。わりと頑張って喋ってたから、「うん、たかみなそうよね。」って言われてたわけですよ。

朝井:はい。

高橋:NHKの番組もお世話になってて、子どもの貧困についてとか喋ってるんだけど、みんな大人の中、20代は私だけなわけ。これは朝井さんの言ったように、「私は若者の代弁者としてここにいるんだ」と思ってたけど、え、もう抜けてんの?

朝井:抜けつつある。だからもう本物になるしかないんですよ。

高橋:え、それはもう勉強?

朝井:勉強だし、やっぱり言葉?つまり本を読む?つまり私の本を買う?

高橋:なんで宣伝なんだよ!すげーきれいじゃねーか、流れが(笑)

新人として甘んじていられる年齢を過ぎたことに、改めて気がついた朝井。「これからは、質が高いものを書いていかないと残れない。」と現状を見据えて語った。これは芸能界以外でもそうで、会社入って5~6年目になると、これまでは、「入社◯年目なのに、こんなにできてえらいね。」だったのができて当たり前になってきて、できる後輩も現れてくる。20代後半という年齢は、今まさに壁に立ちはだかっている状態だと、朝井は改めて述べた。

そういう年になったことを踏まえて、これからの目標は“本物になること”と明言した朝井。これは『ヨブンのこと』の今後にも関わってくることで、「本物になれなかったら終わるということですね…。」と高橋は怯えた様子で、朝井が「もっと怖いのが、本物になれなかったら、私たちと同じような肩書の別な人がそこに座るってことですよ。」と脅しを掛けると、高橋は「うわぁ…」とさらに怯えた表情を見せた。

次週はスペシャルウィークということで、朝井曰く“公開収録”をするとのこと。公開収録といっても実際にリスナーを招いて行うわけではなく、顔写真付きで送ってきたリスナーのメールを座席に貼り、公開収録っぽくしただけなのだが。一体どんな放送になるのだろうか?

この日の放送は、期間限定でradikoタイムフリーサービスで聴くことができる。

<期間限定!radikoタイムフリーで聴く>
番組名:ニッポン放送『高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと』
放送日:6月4日(日)22時30分~23時
パーソナリティ:高橋みなみ、朝井リョウ
タイムフリー:http://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20170604223000
番組HP:http://www.allnightnippon.com/yobunnokoto

また、朝井の誕生日については、番組ホームページで配信中のコンテンツ『ホントヨブンのこと』でもお祝いしている。