アイドルで生き続けるのか、テレビに出続けるのか、その違いが物凄くある

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7日(日)夜放送のラジオ番組「高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと」で、高橋みなみが「アイドルが生き残っていく上で重要なこと」について語った。

アイドルで生き続けるのか、テレビに出続けるのか、その違いが物凄くある

今回の放送は、ニッポン放送イマジンスタジオで収録されたもの。イマジンスタジオは、百数十人規模のイベントが可能な広いスペースで、毎年クリスマスに行われる『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』でも使われている。広い場所での収録に大はしゃぎの朝井は、なぜかヘッドセットを装着。手を真っ赤にして拍手をしたり、「やっほー」と叫んだりしながら、その広さを堪能した。

そんな『ヨブンのこと』も、次週で放送20回を迎える。「本当に心から続くと思ってなかった」と語る2人は、あっという間の20回に驚きの様子。

これまでいろいろな媒体やリスナーから、「丁々発止なやり取りがいい」「ビジネスにも使える」など様々な反応があったが、朝井的には、実は良くない影響も出ているという。
それは朝井曰く、「いつも高橋さんと、どっちが背中を取るか?みたいなやり取りをしているから、日常生活でもそれをやってしまう。」とのこと。

普段バレーボールをやっているという朝井は、先日年下の女性から、「朝井さんは東京出身だと思っていました。東京の人っぽく見えました。」と言われたときに、とっさに「今バカにしたでしょ?」と返してしまい、ヘンな空気になったという。

その言葉に悪意がないことは朝井も分かっていたそうだが、普段番組の中で高橋と、お互いの痛いところを突き合う“斬り合い”のようなトークをしている朝井は、日常生活でもそういった返しをしてしうようになったそうだ。

悪影響に自分に気づいた朝井は、「こういう話をすると、無責任な人が「そういう一面があるから朝井さんみたいな小説が掛けるんじゃないですかみたいな、“何が分かるんだよ!”みたいなことを、鬼の首を取ったように言ってきたりするんですけど(笑)」と前置きをしつつも、「大人の団体で1つのことをやり遂げるときに、本当に卑屈な人って邪魔だなと思った。」と自戒の念を込めて語った。

そんな朝井に、高橋から「朝井さんにとって素直とは?」と質問が飛んだところから、2人のアイドル論が炸裂。

ラジオ番組でアイドルグループのメンバーが、ボケを入れたリスナーからのメールに、「え、これどういうこと~?」と誰もその意味に気付かず、話が進まない状況を素直の例として挙げた朝井。しかしそれは、元・AKB48の高橋曰く、素直ではないという。

アイドルで生き続けるのか、テレビに出続けるのか、その違いが物凄くある

朝井:3人ぐらいいるのに、誰も気付いてない地獄の時間あるじゃないですか(笑)

高橋:いや、でもあれ多分気づいてるんだよ。

朝井:えっ!なにそれ!

高橋:気づいてるんだけど、自分のキャラクター的に気づかないキャラだから、みんな気づかない体をとって、誰か言ってくれないかなって思ってるんだよ、あれは。

朝井:そんな水面下の戦いが…

高橋:絶対そうだと思う、私は。

朝井:自分のキャラを守ることと、会話をスムーズに進めることを、天秤に掛けてるんだ、じゃあ。

高橋:そう、天秤に掛けてるときに、やっぱりキャラを優先しなきゃってのが勝つんだよね。だから全員そのキャラだった場合は、話は進みません。

朝井:じゃあやっぱり1人入れないとダメなんだね、指原さんとか峯岸さんとか高橋さんとか。

高橋:そう、だからアイドルは、いろんな人がいなきゃいけないんです。

朝井:この話は衝撃的ですね。私はてっきり、リスナーさんのボケにアイドルの方が気付かなかったというパターンばかり想定していました。

高橋:いや、もちろん全部が全部、私が言ったパターンではないと思いますけど、ある程度は。

朝井:でも、長期的に考えていったら、そういうことにバンバン気づいていったほうが、テレビでは生きていける人だって思われるじゃん?

高橋:アイドルで生き続けるのか、テレビに出るのか、その違いが物凄くあると思う。

歌とダンスを極めてアイドルとして生きていくのか、タレントとしてテレビに出ていくのか、そこの路線の違いがそこにあると語る高橋。仕事でいろんなアイドルに会うと、その人が最終的にどこに到達するのかを考えてしまい、「多分アイドルって、普通に生きてるとアイドルで終わるんですよ。第2の人生を考えていく人といかない人がいるから、生き方が分からないんじゃないかなって。」と、心配になることがあるらしい。

グループとして知名度はあるが、個々としてはあまり知られていない場合、どこかで今の路線から脱却しなければならないが、そのときにどのような形で個性を主張していくのかが大事となってくるそうで、「外に出たときに、自分にとって何が役立つのか?何が強いのか?っていうを、グループにいる間にどれだけ伸ばしていくのかっていうのが、第2の人生にすごく重要なことですね。」と、高橋は自身の経験を踏まえつつ語った。

高橋の発言を聴いた朝井は、ずっと思っていたこととして、NGT48・北原里英に対し、「小説を書いたほうがいい」と提案。過去に北原が書いたという寸劇を見た朝井は、その出来の良さに感激したそうで、それ以来ずっと思っていたという。

北原と仲がいいという高橋は「言ってあげて~」と勧めたが、朝井は会う機会がないという理由から、高橋に言っておいてと丸投げ。「私が言っても全然説得力ないよ~(笑)」と高橋は嘆いたが、「プロが言うと説得力あるわ~」と感心した様子で、改めて“プロ”と言われた朝井は、「やめてやめて(笑)」と恥ずかしそうにしていた。

この日の放送は、期間限定でradikoタイムフリーサービスで聴くことができる。

<期間限定!radikoタイムフリーで聴く>
番組名:ニッポン放送『高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと』
放送日:5月7日(日)22時30分~23時
パーソナリティ:高橋みなみ、朝井リョウ
タイムフリー:http://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20170507223000
番組HP:https://www.allnightnippon.com/yobunnokoto

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