高橋みなみと朝井リョウが語る映画「ラ・ラ・ランド」の魅力「演出力を学ばせてくれる映画」

2017年03月23日 13:30

 

3月19日夜放送のニッポン放送「高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと」で、高橋と朝井が、映画『ラ・ラ・ランド』の魅力についてそれぞれ語った。

前回の放送が野球中継延長のため放送休止となったため、1週空けての放送となったこの番組。前回収録分は次の週に流れることはなく、完全にお蔵入り。「超よくできた爆笑トークだったのに。」「時事問題切りまくってたから。」と聴けないのをいいことに話を盛る朝井だが、対して高橋は、喋った内容を全く覚えてないという。

前回放送時、いつも番組をリアルタイムで聴いているという高橋は、野球中継を見て過ごしていたそう。子供の頃、父親が野球を見ていて好きなテレビが見れず、その影響でなんとなく野球を毛嫌いしていた高橋だったが、テレビがあるお好み焼き屋でWBCの日本対オランダ戦の延長戦を視聴し、そこから野球にハマったとのこと。熱を込めて語る高橋だったが、野球に興味が持てない人種だという朝井は、「あぁそうなんだ~。」と冷めたリアクションを見せていた。

朝井が野球を見られない理由はほかにもあった。WBCで活躍している選手の中には、高橋や朝井と同年代の選手も多いが、嫉妬だけで生きているという朝井は、「同い年で頑張ってる人とか見ると、嫉妬で見れなくなっちゃう。」のだそう。

例え違うジャンルの相手であっても、常に同じ“作り手”としての立場から見てしまうため、「あの人はすごいのに、自分はすごくない。」「なぜ自分はそういう人生を送ってこなかったのだろう。」といろいろ考えてしまうのだと、切実に話していた。

それは映画にしても同じことで、2人が共通で観たという映画『ラ・ラ・ランド』に対しても、朝井は監督に対してジェラシーを燃やしまくる。一方の高橋は、「ものすごく号泣した。ハッピーなミュージカル映画だと思って行ったらそうではなくて。男女のすれ違いがリアルでしたね。サウンドトラックも買いました。」と女性らしい感想を述べた。

また、同じくサウンドトラックを買って帰ったという朝井だが、『ラ・ラ・ランド』に対する感想は、高橋とはまるで違うものあった。

朝井:私もサントラ買って、でオープニングがどうしてもやりたくて。

高橋:ちょ、ちょっと待って。

朝井:私が何に感動したかっていうと、私ね、踊りたかったんですよ!

高橋:やべぇ、ダンサー目線かよ~(笑)

朝井:私は『ラ・ラ・ランド』を観て夢に気づいた。私はミュージカルをやりたい!

高橋:全然期待してたコメントと違うんだけど~!(笑)

朝井:私ね、LAのシーン、最初の5分間が一番好きだったの。正直小説家目線でいうと、真ん中のドラマパートは全然好きじゃなかったんですよ。

高橋:そっか~!

朝井:私はもう歌と音楽、あと演出?映し方っていうものに、すごく視覚と聴覚を満たされたんですね。それはどういうことかっていうと、脚本力を、演出力と音楽力が塗り替えていった映画だと思って、すごくびっくりしたんです。

高橋:うんうん

朝井:何より歌とダンスを、こんなにも自分はやりたかったんだってことに気付かされ、LAの高速に一番似てるところどこだろう?って思ったら、表参道の明治神宮前駅から降りたところあるじゃないですか。

高橋:もうなんかやば~い、この話~(笑)

朝井:あそこに行こう!と思って、サントラをスマホに入れて聴きながら、あそこを踊りながら移動するっていうのをやって、ちょっと満足したんです。

高橋:えっ、やったの!?踊りながら移動したの!?え~やばい人じゃん!

ダンサーとしての自分を抑えきれない朝井に、思わず引いてしまった高橋だったが、“作り手”のほうに共感してしまうという朝井は、「あれを作る体験をしたい。あれを作るに至った人の歴史がまるまるほしい。私は本編よりもメイキングで泣いてます。」と語り、高橋をさらにドン引きさせていた。

遡られるのがイヤで、過去の話を聞かれるとついつい否定したくなるという朝井。「こういう経験をしたからこういう作品が生まれたと思われるのは、それは想像力で書いてないと言われてるみたいで。僕の中では恥だと思ってて。」と、ファンタジー小説を書いている人への憧れを吐露。

しかし『ラ・ラ・ランド』も監督の人生が反映されている映画であることを踏まえると、「結局少なからず、種の部分は経験で書いている。ある程度は経験が元で、そこからどれだけ距離を稼げるかが想像力、クリエイティブの能力なんですよね。経験がいくらあるといっても。僕が好きな始めの5分間は、そこから監督の人生は遡れないくらい距離がある。距離をどれだけ稼げるかが演出力。だから経験で書いていることを恥じずに、演出力を磨こうと思いました。」と、『ラ・ラ・ランド』がそれを学ばせてくれる映画であることを語った。

思いがけずいい話で終わったが、高橋から「いい話でしたね。」と言われると、「またやっちゃいましたね~。私の作家の部分が。」と調子に乗る部分も。今回は紹介できなかったが、チームY(リスナー)からのメールは、黙読で読んでいるそうだ。

この日の放送は、期間限定でradikoタイムフリーサービスで聴くことができる。

<期間限定!radikoタイムフリーで聴く>
番組名:ニッポン放送『高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと』
放送日:3月19日(日)22時30分~23時
パーソナリティ:高橋みなみ、朝井リョウ
タイムフリー:http://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20170319223000
番組HP:http://www.allnightnippon.com/yobunnokoto/