ゆず「back numberを選んだのは俺たちの想い」。名曲『サヨナラバス』のコラボ秘話を語る。

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14日(火)深夜放送の「back numberのオールナイトニッポン」に、人気アーティストゆずの北川悠仁と岩沢厚治がゲストで登場。この日、初解禁された『サヨナラバス』(ゆず×back number)の制作の裏側が語られた。

ゆず「back numberを選んだのは俺たちの想い」。名曲『サヨナラバス』のコラボ秘話を語る。

来月、ゆずが20周年を記念してリリースする、オールタイムベストアルバム『ゆずイロハ1997-2017』でバンドセッションした、ゆずとback number。

清水依与吏は「ゆずとレコーディングしたことをずっと言いたかった」と、公言できることを喜んだが、「今までゆずと関わってきた経験上、オレよりずっとゆずの方がぶっ飛んでいるから、ラジオで“実のある音楽の話”ができるかどうかは分からない。下世話な話になるかも?」とどんなトークが広がるかは聞いてからのお楽しみだと語った。

満を持してスタジオに登場したゆずは深夜の生放送に「眠いねぇ。いつもは晩酌している時間(笑)」と言いつつも、『サヨナラバス』(ゆず×back number)の裏話を時間いっぱい語った。

●音録り&写真撮影の秘話

大好きな曲を本人たちとコラボすることが出来るなんて「まさかのこと」と伝える清水に、ゆずの2人は、「コラボアーティストにback numberを選んだのは“自分たちの想い”で全く迷うことはなかった」と明かした。

音録りは、ボーカリストの3人が1人1部屋に入り「せーの!」で録るという珍しい方法を選んだそうだ。多くの場合、メインボーカル全員の普通の音を録ってから、ハモりを乗せていくが、「ピッタリ合っているのもあれだから…」という理由で珍しい方法を選択したという。

北川:あの時は、3人とも弱音を吐けない空気になっていた

清水:全員「出来るっしょ!」みたいな空気で、誰も「出来ない」って言わないから(笑)

北川:よーし、オレ次本気だそーとか言って。そんな感じで一発録りで

清水:結果的に歌ったのは、その1回とちょろっと?

北川:3回しかちゃんと歌ってないね

清水:3回目で本気出したんですね(笑)あとの2回は、歌うところを間違えていたし。和気あいあいとできました

アーティスト写真には、清水の「普段やっていないことをやりたい」という意見を参考に“肩を組んで笑顔の写真”が撮影され、採用されたという。

「back numberのオフィシャル写真に歯を見せて笑っているものが無くて、大体が不貞腐れていたり、横向いていたり、変な角度で腰が入っている…」と、チャレンジ精神を込めて“全員で空中ジャンプの写真”も撮影されたそうだが「ちょっとやり過ぎちゃったかも」ということで、お蔵入りになったそうだ。

ゆず「back numberを選んだのは俺たちの想い」。名曲『サヨナラバス』のコラボ秘話を語る。

●大好きな曲『サヨナラバス/ゆず』を歌うということ

番組の中で、コラボした『サヨナラバス』が最速で初オンエアされると、北川が「これをこのオールナイトニッポン(の生放送)で流せるってのいいな!」と言い、清水も「初めて曲をかける、この感じ!いいっすね~」と曲を作ったメンバー全員で、生放送から流れる自分たちの曲を聴きいった。

清水は、自分の声がゆずの声に合うかどうか気にしていたと語り、音録りのスタジオに入っても「弾き語りでやっているサヨナラバスが、なんかオレ合わないっす」と言って悩んでいたという。

清水:暗いんですよ、なんか。サヨナラバスの爽やかさが出なくて、違うんだよなって思って

北川:弾き語りのサヨナラバスをやったら、“今生の別れ”になったんだよね(笑)

岩沢:そういう意味の“サヨナラ”じゃないよ!?ってね(笑)

清水:でも、二人の演奏が入って聴いてみたら「あ、馴染んだ!」ってなった

北川:オレたちは弾き語りも凄くいいな、と思っていたんだけど。でも、バンドでやったら確かにしっくりきた。あとね、ギターの前奏もスゲーこだわってくれた!

清水:だって、みんなの耳にあのハーモニカのフレーズが残っているじゃないですか?

岩沢:最初、ハーモニカも一緒に吹こうか!って言ってたんだよね

清水:自分たちも昔から聴いているのに、ここで俺がギタリストとしての個性を出しまくってフレーズを変えたりするのが嫌いなんですよ。だから家で必死に原曲を流して、ギターの練習をしたんです。ギターでは難しかったけれど、そう聞こえるようにニュアンスを入れて。ギターは凄い不安だったんで、いっぱい練習しました。

この日、ゆずをゲストとして迎えるにあたって「ビッグだから気を使うよ~」とback numberは言っていたが、音楽の話になると遠慮なく曲作りへの想いや、ゆずとセッションできたことの喜びを語った。

●ゆず北川も絶賛する『高嶺の花子さん/back number』

番組中盤、ゆずがback numberの楽曲を選曲した際は、北川が代表して『高嶺の花子さん/back number』を選んだ。

北川は「back numberはバラードが素晴らしいグループだと思っているんです」と褒め、『高嶺の花子さん』を選んだのは、サザンオールスターズに『勝手にシンドバッド』のような楽曲があるから、より一層『いとしのエリー』が引き立ってよく聞こえるような感じなのだと説明した。続けて、「高嶺の花子さんの落ちサビで、そこでその歌詞使うんだ!みたいなのがたまんないんですねー。前奏でも掴めるし、この曲、やっぱ凄いですよ」と絶賛。自身でも、代表曲だと思っている作品を褒められた清水は「本当ですか?嬉しい!」と何度も喜びを口にした。

ゆず「back numberを選んだのは俺たちの想い」。名曲『サヨナラバス』のコラボ秘話を語る。

●ゆずからback numberへのアドバイス

担当してきた「オールナイトニッポン」パーソナリティを、3月28日(火)を最後に終了するにあたって、清水は「ラジオを3年間、週1でずっとやっていてルーティーンになっているから、生きていけるんだろうかと思う」と、オールナイトニッポンの先輩であるゆずに、番組が終わった後どんなことを感じていたのか聞いた。

北川は、「色んなことを終わらせてきたからね。路上ライブもそうだし、その損失感の1個1個が大きかった。特にオールナイトは青春そのものだったから。でも、ラジオを聞いて応援してくれていた人たちの為には、音楽で返すしかない」と、音楽に変えて発散してきたことを語った。

「ゆずのオールナイトニッポン」が終わってから、15年以上の年月が経っているが、最近でも「ラジオ聴いていました」と当時のリスナーから言われることがあり「あの時やっていて良かった」と改めて思うという。

「この後は、音楽に専念できるし、自分たちがやっていることが色濃くなっていくから」とback numberにアドバイスを送った。

真面目な音楽の話をしつつも、「オールナイトニッポンという土地の呪縛だから」と途中でふざけ合ったりする場面も多々あったが、最後はラジオやリスナーへの想いを丁寧に伝えた。

この日の放送は、期間限定でradikoタイムフリーサービスで聴くことができる。

<期間限定!radikoタイムフリーで聴く>
番組名:ニッポン放送「back numberのオールナイトニッポン」
放送日:3月14日(火)25時~27時
パーソナリティ:back number(小島和也/清水依与吏/栗原寿)
タイムフリー:http://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20170315010000
番組HP:https://www.allnightnippon.com/program/bn/

なお、番組で初オンエアされた『サヨナラバス/ゆず×back number』は、2017年4⽉26日(水)にリリースされる、YUZU 20th Anniversary ALL TIME BEST ALBUM『ゆずイロハ1997-2017』に収録されている。

ゆず「back numberを選んだのは俺たちの想い」。名曲『サヨナラバス』のコラボ秘話を語る。

『ゆずイロハ1997-2017』特設サイト:http://www.senha-yuzu.jp/special/yuzuiroha/
ゆずオフィシャルサイト:http://www.senha-yuzu.jp/

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