直木賞作家・朝井リョウがアツく語る「つんく♂の歌詞に心酔する3つの理由」

2017年02月14日 11:30

 

12日夜放送の「高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと」で、朝井リョウが、つんく♂の歌詞に隠された哲学や、その天才っぷりについて熱く語った。

先週の放送では「つんく♂の歌詞には、食欲・性欲・承認欲求が描かれている」というテーマで熱く語った朝井リョウだったが、今回の放送では「哲学へジャンプするタイミングがとても多い」という自論を語った。

まず、「小さなことを歌っているようで実は大きなことを歌っている」と語り、モーニング娘。『ザ☆ピース!』の歌詞「選挙の日って ウチじゃなぜか投票行って 外食するんだ」という何気ない歌詞の2番が、「多数決じゃ決められないのは恋愛のエトセトラ」という深いフレーズになっていることに着目。「一番大切なことっていうのは、選挙で使われるような多数決じゃ決められないよねってことで、ここは実は呼応しているんです。」と語った。

そして、最近注目されている、“子供向けの哲学”についても言及。子供向けとして大ヒットしたユニット・ミニモニ。の『ミニモニ。バスガイド』の歌詞に触れた。この楽曲の歌詞は4つのフレーズずつで言葉が展開していくが、「バナナは栄養あります、笑顔で挨拶できます、ボタンは自分で留めます、悩みはみんなにあります。」など、入口と出口が全然違うことを指摘。ミニモニ。の大ファンと語る高橋だったが、それについては完全に盲点。隠された深い哲学を知り、「聴き方が全然変わった」と語った。

また、「“二度聴きワード”“ざらつきワード”が1曲のうちに1つ必ずある」ということにも触れた。『ザ☆ピース!』の「意味ないけどコンビニが好き」というフレーズのように、「今なんて言った?」と思わず気になるワードが、つんく♂の歌詞にはあるそう。「ずっと記憶に残っているのは、意味のない部分。」と朝井は語る。

そういった歌詞を作り出せるつんく♂は、やはり天才だといい、朝井が特に好きなモーニング娘。の『すき焼き』についてコメント。この楽曲を聴いた朝井は、その天才っぷりに驚かされたという。

朝井:これは沖縄民謡なんですよ。

高橋:はい

朝井:そこにどんな歌詞が当てられているかっていうと、ネギや豆腐や糸こんにゃくや…とすき焼きの具材が当てはめられてるんですけど、これの何がびっくりしたのかっていうと、どっちがさきだったのか、全く遡れないなって思ったんです。

朝井:沖縄民謡を聴いてすき焼きの歌を書こうって思ったとしてもオカシイし

高橋:あはは

朝井:すき焼きの歌を書こうと思って沖縄民謡に乗せようと思ったとしてもオカシイし、全くルーツが遡れないんですよね。

朝井:小説とか物語でも、この人こういう経験したからこういう本書いたのかな?とか、遡れちゃうとちょっとつまらない。

高橋:そこにリンクしちゃうとね。

朝井:でもつんく♂さんは、全く遡れないんです。その発端が見えないところが天才だと思うんですよね。

つんく♂のあまりの天才っぷりに、熱がおさまらない朝井。しかし浅井が一番心酔しているところは、天才であり代表曲をたくさん持っているにも関わらず、新しいことを取り入れて、次へ行こうとしているところだといい、そこがカッコイイと語る。

「仕事で行き詰ったときには、つんく♂さんを聴いて元気をもらってます。」と話す朝井。尺いっぱいまで熱弁したあと、高橋に心情を聞かれると、「気持ちよかったです」と満足げに語った。

この日の放送は、期間限定でradikoタイムフリーサービスで聴くことができる。

<期間限定!radikoタイムフリーで聴く>
番組名:ニッポン放送『高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと』
放送日:2月12日(日)22時30分~23時
パーソナリティ:高橋みなみ、朝井リョウ
タイムフリー:http://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20170212223000
番組HP:http://www.allnightnippon.com/yobunnokoto/