活動再開の真相から弾き語り生演奏まで!横山健がオールナイトニッポンで魅せた!

2016年12月15日 22:30

 

1990年代には「Hi-STANDARD」のメンバーとして一世を風靡し、現在もソロ活動やバンド活動でも活躍する横山健が、12月13日深夜、人生2度目となる「オールナイトニッポン」のパーソナリティに挑んだ。

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横山は、「ラジオは1対1になれるので好きです。元々ラジオっ子でラジオを聞きながら寝ていました。学生時代は中島みゆきさんのオールナイトニッポンをよく聞いていました。あと、僕はブルーハーツが凄く好きなんです。今はクロマニョンズで甲本ヒロトさんや真島昌利さんが活躍していますが、永遠のロックスターです。その、ブルーハーツを知ったのもサンプラザ中野さんのオールナイトニッポンがきっかけでした」と憧れだったという空間にいることを喜んだ。

■16年ぶりのシングルCD『ANOTHER STARTING LINE』を“無告知”でリリースした理由

Hi-STANDARDは今年10月、シングル『ANOTHER STARTING LINE』を無告知で突如リリース。新曲音源をリリースするのは、2000年発売のシングル『Love Is A Battlefield』以来、実に16年ぶりのことだった。しかし、これだけでは終わらず、12月7日にはカバー曲で構成された最新シングル『Vintage & New, Gift Shits』をリリース。

『Vintage & New, Gift Shits』にはジョン・レノン「HAPPY XMAS (WAR IS OVER)」など過去にリリースされたカバー音源が2曲、そして新録のカバー曲2曲の計4曲が収録されている。レコードでしか流通していないHi-STANDARDの曲を多くの人に聞いてもらうために、昔の曲をCD化することに決めたという。他の誰かが作った曲をカバーするということは新しい発見があるといい「自分では書けない曲調もあるので特別な気持ちです。しかも、好きな曲を我が物顔で演奏できる」とカバーの魅力を語った。

Hi-STANDARDといえばシングルカット、リードシングルというイメージがなくアルバムに入った多くの曲を聞いてもらいたいというスタイルで知られている。実際、2000年に活動停止する前にはアルバムが3枚、シングルは2枚しか出していない。活動再開後も、ライブDVDは出したものの音源は発表していなかった。

横山は、アルバム販売ではなくシングルにした理由を「ちょっと曲数が足りなかった」と笑って話した。年末に控えたフェスの為にも、たくさん新曲を作り、アルバムという形で出したかったが、消去法でシングルになってしまったという。「ちょっと力及ばずだったよね。皆がリスペクトしてくれるHi-STANDARDは、活動再開から5年間でたった4曲しかできないというこの有様です(笑)。でもこの時間が曲作りに向かっていく姿勢を取り戻せたので全然よかったです」と大きな収穫があったそうだ。

16年ぶりの新作発表にもかかわらず全くプロモーションをしなかったシングル『ANOTHER STARTING LINE』は、オリコン週間ランキングで1位を獲得。突如現れたカリスマバンドの音源発売は、ネットでも話題になったが、これも横山健の思惑通りだったという。

横山健は、「音源を撮り終わってメンバーと話をしているうちに、ノン・プロモーションで誰にも知られずにリリースしたら渋くないか?、ということになった。渋いか、渋くないかが判断基準だったんです。プロモーションしている事が決して格好悪いと言っているわけではなく、どうしたら驚いてもらえるか、どうしたら自分達がスリルを持てるか、ということを考えて“全くプロモーションしない”という方法を選んだ。

CDショップの店員さんも、リリース当日まで知らないという状況を作りたかったんです。そんなことできるのかと僕も思いました。どこかで情報は洩れると想定はしていたんです。最低限でも自分のレコード会社ピザオブデスレコーズ、店頭にCDを並べるための流通会社、CDショップには情報を伝えなくてはいけない。でも、その極一部の方々が情報を漏らさずにいてくれた。

たぶん、ワクワクしてくれていたと思うんです。だから情報は全く漏れなかったです。あまりにもの情報の漏れなささに「売れないな」って思いました(笑)」と無言のプロモーションを楽しんだと振り返った。

これらのニューシングルを手にしたファンからは「何よりハイスタの新譜を手にできたことが嬉しい」という声が届いたという。90年代からのファンが、今回の新譜を手にすることは想定内だが、10代・20代の最近ハイスタンダードというバンドを知った“新しい世代”が新譜を手にしてくれたことは新鮮で、大きな喜びだったと話した。

■ロック界のカリスマ・横山健が「20代女子との生電話に大はしゃぎ!!」

2015年9月の第一回『横山健のオールナイトニッポン』では2時間下ネタばかりを話した横山健。女性リスナーからのメールはピタリと止まり、アダルトトーク満載のラジオは実の母親にも聞かれたそうで「カリスマと言われ積み上げた信用も、地に落ちましたよ」と振り返った。

今回のオールナイトニッポンでは中高生を中心とした10代や、横山健のロックバンド・Hi-STANDARD(ハイスタンダード)世代の30代、横山と同世代の40代までの幅広い世代が、ラジオを通してあくまでも“真面目に”意見を交換しよういう趣旨で始まったが、メールテーマは「ここだけの話。最近何をおかずにしているの?」「最近どんなことで親にイラっとした?」の二つ。若者の性から家族の悩みまでを人として、二児の父親、一人の男として答えた。

前回の放送で、女性リスナーに背を向けられてしまったことから「女子の話を聞きたい!メールください!女子期待しています」と横山の必死な願いが届き、念願の女性からのメール、生電話も行われた。

横山は、リスナーの夜のおかず話に「世の中の最先端を知るには性を語るのが一番はやい」「女性は視覚的要素に頼らないところが特徴で、イマジネーションがしっかり根付いている」と持論を述べ、放送中に電話をつないだ女性に「誰も聞いていないから大丈夫」と言って話を聞き出すなど、普段めったに関わることのない20代女子とのやり取りにはしゃいだ。

自分で持ってきたというCDをどこからともなく取り出し、「このCDの3曲目をかけてください」とパンクロックバンド・The Clashの『Should I Stay or Should I Go(シュッド・アイ・ ステイ・オア・シュッド・アイ・ゴー)』、和訳をすると“イクべきかとどまるべきか”という下ネタの意味を込めた曲を流し、歌のプレゼントもしていく。

二つ目の「最近どんなことで親にイラっとした?」というメールテーマでは、「将来は自分の子供とケンカをしてぶっ飛ばされたい。そのケンカの火種となることを前もって教えてほしい」と思春期の10代が思う家族への不満に耳を傾け、親と子両方の立場を感じとった。

今年1年の父親・横山健としては、「ミュージシャンとしての活動が多く、育児がおろそかになり、あまりできなかった気がして申し訳ないと思う。でも、その分ミュージシャンとして格好つけられた1年だったので、いつか子供にも分かってもらえたら」と話した。

■「震災に比べれば、Hi-STANDARDが活動再開しない理由は“ちっぽけな意地”」

2000年、多くのファンに惜しまれながら活動を休止したHi-STANDARD(ハイスタンダード)が活動再開に至った背景を語った。

ハイスタンダードが活動を停止したのは、今から16年前の2000年。そして再開したのは東日本大震災があった2011年。この時、多くのミュージシャンが、自分たちに何かできることはないかと考えたように横山も同じく強い感情を抱いた。震災が起こる前までは、活動停止から11年もの時間が経過していたこともあり、「正直言うと、Hi-STANDARDをやることはもう無いだろうな」と思っていたという。

横山健は、「日本を元気にするために、自分の持っているカード……って言ったら変だな。様々な活動をしている中で、皆を一番びっくりさせられ、皆を一番元気にさせられるものっていったらHi-STANDARDだったんです。ファンの方も、まさかHi-STANDARDが活動を再開すると思ってもいなかったと思う。活動再開どころか一つのステージに三人が集まることも想像もできなかったと思うんですよ。活動を再開しなかったのは理由があって、いろんな意地があったりしたんですが、あれだけ大きな震災が起こった。それに比べればね?そんな意地は“ちっぽけなもの”だと思いステージに集まってみました」と語る。

Hi-STANDARDは今月12月、被災した岩手、石巻、仙台、新潟で、17年ぶりとなるライブツアー『GOOD JOB!RYAN TOUR 2016』を行っている。被災地を回り整備されたきれいな街がある一方で、手付かずの街や、戻る所がなくなってしまった人をみて言葉が詰まったという。せめて自分たちの音楽を求めてくれるひとに“音楽を利用して来たよ”と顔を見せることがハイスタンダードの寄り添い方だと話した。

さらに、「今年、Hi-STANDARDとして唯一残っている活動が12月23日に福岡県で開催されるAIR JAM(エアジャム)というロックフェスティバル。エアジャムは90年代からハイスタンダードが始めたフェスティバル。2011年、東日本大震災があったときにこれをやったら皆が喜ぶと思って、ハイスタの復活・再始動の場として「エアジャム2011」を横浜スタジアムで開催しました。今回の九州での開催は熊本復興のためのものと思われがちですが、熊本地震が起こる少し前から開催は決まっていました。

周りのバンドからよく言われるのが、ハイスタって震災と関係あるよね、って。確かにと思いつつも、そんな言い方されてもと思う気持ちもあり、なかなか複雑です。一部メディアで発信していますが、Hi-STANDARDは誤解を恐れずに言うと“震災バンドにはなりたくない”って言っているんです。

どういうことかというと、東日本大震災があったからHi-STANDARDは始動できた、だからそういう存在にならなければいけないのか、といったらそれは僕は嫌なんですね。何故かというと、やりたいという気持ちを持つ者がやるべきであって、やりたいという気持ちが自分の中にあるのは当たり前。それは、自然災害や震災の時にしか出来ない事かというと、そんなことはないだろうと、Hi-STANDARDに対して思うわけです。

せっかく動き始めたなら“普通のバンド”の動きをして良いんじゃないかと。普通のバンドというのは、自分の人生を豊かにするため、人を楽しませるためにあるもの。目的はバンドによって違いますけれど、基本は楽しむためだと思うんです。音楽を好きな奴が、音楽を好きな奴のために鳴らすものがロックンロール。音楽を好きなひとを増やそうという力が、バンド。そういう普通のことをしたいという意味で、震災バンドにはなりたくないと発信をしているんです。もちろん、震災に対して色々動いているバンドに対して物申したいわけでは全然ない。支援できる人はする。ただそれだけだと思うんです。

ハイスタンダードもやりたいと思ったことはやるし、楽しみたいと思ったことは楽しむ。今後はKen Band(ケンバンド)、Ken Yokoyamaをメインで活動していきますけれど、せっかく再始動したHi-STANDARDも自分が楽しめるように、そういう存在にしていきたいです。」と語り、聴く者の胸を熱くさせた。

そして、番組終盤、横山健は「もしかしたらこの一曲が誰かの人生を変えるかもしれない」とスタジオで、ロックバンドのザ・ロンドンタイムスの名作『僕は言いたい』を弾き語りで生演奏した。

この放送の模様は、期間限定で「radikoタイムフリーサービス」で聴くことができる。

<期間限定!radikoタイムフリーで聴く>
番組名:ニッポン放送『横山健のオールナイトニッポン』
放送日:12月13日(火)25時~27時
パーソナリティ:横山健
リンク:http://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20161214010000