武井咲と柳田理科雄のラジオ空想科学研究所

注目の美少女タレント！武井咲と300万部の大ベストセラー「空想科学読本」の著者にして、空想科学研究所主任研究員である柳田理科雄が夢のコラボレート！
アニメや映画、特撮の「あの名場面」を科学の視点から鋭く分析するという「空想科学」の世界を、日頃忘れていた理科や数学の話も織り交ぜながら「分かりやすく、痛快に、面白く」展開します。
二人の研究活動に是非ご期待ください！

武井咲

2006年「第11回全日本国民的美少女コンテスト」モデル部門賞・マルチメディア賞を受賞。06年から「SEVENTEEN」（集英社）の専属モデルを務める。テレビドラマ「オトメン」「GOLD」でのレギュラー出演のほか、CM・雑誌で活躍。愛知県出身の16歳。

柳田理科雄

1961年鹿児島生まれ。
ベストセラー『空想科学読本』著者で、現在は空想科学研究所・主任研究員。
明治大学理工学部物理学科の非常勤講師を務めるなど、多岐にわたって活躍する理系作家。

更新日： 7月26日



７／２４放送の研究テーマは、『教習所では教えてくれない“ガンダム”の操縦法』でした。「スターウォーズ　エピソード３」「宇宙戦争」「ディスカバリーの打ち上げ」… 今や空前の“宇宙ブーム”が到来していますが、くしくも７月２４日は、１９６９年に人類で初めて月に行った「アポロ１１号」が地球に帰還した日。そんな、今話題の“宇宙”で大活躍したロボットこそ、我らが「機動戦士ガンダム」。 “科学の進歩によって、何年か後にはガンダムも普通に乗っているかもしれない！”ということで、その時に備え、柳田主任が教官となってガンダムの操縦法を研究していきました。 ★地球に降りたガンダムは、「陸（おか）に上がった魚」と同じ！　　ガンダムは、身長１８ｍ、体重４３．４ｔ、出力１３８０キロワット。　　この体格とパワーで行動すると、地上では、たった１ｍしかジャンプ出来ません。　　身長は人間のおよそ１０倍なので、人間が１０cmしか飛べないのと同じこと。　　走る速度も時速３３㎞。１００ｍのタイムは１０秒９。　　ガンダムが地上では運動オンチだったとは、まさに“陸に上がった魚”。　　しかし！　ガンダムなどの巨大ロボットが活躍するのに、打ってつけの場所こそ、　　重さがないように感じる無重力状態の「宇宙」！　　転ぶことなどあり得ないですし、宇宙船の壁でも蹴れば、果てしなくどこまでも飛んで行けます。　　宇宙でのガンダムは“水を得た魚”も同然ですね。 ★ガンダムは「グレイシー柔術」で戦え！　　無重力状態の宇宙でビームライフルを撃つと、「作用反作用の法則」で反動が帰ってきてしまいます。　　地上とは違って、宇宙には踏ん張れる場所がないので、撃ったら自分もスーッと下がり、　　重心から外れた位置に銃を構えて撃つと、回転してしまいます。　　さらに、重力のない宇宙では、爆発した敵の破片が飛んで来るので非常に危険。　　かといって、パンチやキックも踏ん張る場所がなく体重が乗せられないので、　　体がクルクルと回転するばかりで、まるで威力はありません。　　柳田主任と福田くんは、踏ん張る場所がない状態での攻撃を体感するために、　　スタジオの回転イスで、実際にパンチやキックをして実験しました。（※画像参照）　　そこで、有効となる戦い方こそ、「密着戦」と「関節技」！　　ただし、関節技や首締めは、ロボットが痛いわけではないので破壊しなければ意味がありません。　　ですので、手足の力だけで決められる関節技を中心に、　　相手の手足を折って壊す覚悟で戦いに望みましょう。　　つまり、“相手にからみつきボコボコに殴る”という、　　まさに「グレイシー柔術」のような戦い方こそ、宇宙で戦うロボットにピッタリだったのですね。 ★ビームサーベルにはヒモをつけろ！　　地上では、持っている物を離せば地面に落ちますが、無重力状態の宇宙では　　ずっと同じ場所に漂っていたり、ちょっと勢いをつけて離せば、どこまでも飛んで行ってしまいます。　　武器から不用意に手を離すと、どこかに飛んで行って、なくしてしまうかもしれないので、　　ガンダムも、ビームサーベルやシールドなどにはヒモをつけた方がいいでしょう。　　ちょっとカッコ悪いですけど、確かになくすよりはいいですよね。　　もし、皆さんが宇宙でガンダムを操縦する時には、武器に名前を書くことを忘れずにして下さいね。ということで今回は、教習所では教えてくれないガンダムの操縦法を教えるという、まさに“ニュータイプ”の研究となりました。ちなみに次回も、今、全世界で話題の“あの乗り物”の操縦法について研究しますので、お楽しみに！


バーチャル無重力状態を体感中。






ガンダム版“陸に上がった魚”と“水を得た魚”。






家族でガンプラを作っていたという福田くん。恐るべき１４歳の女の子ですね…

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