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11月19日 小原信治の草の根広告社
そもそも税金って何の為に集めているんだろう?
 
 ご家庭や会社でもぜひやってみたいと思いながら御覧になった方も多かったであろう今週の「事業仕分け」。

 「仕分け人」という、必殺仕事人みたいなネーミングの方々が「問答無用!」とばかりに省庁の様々な事業に大岡裁きを下してゆく場面を、僕も随時公表されてゆく資料を手元に、興味深く見ていた。
 聞いたこともないような事業もたくさんあったけど、中には僕自身も税金を使って行われているその事業費の中で仕事をし、結果としてギャランティを貰っているものも予算削減と判断されたり、場合によっては廃止になったりした。そう、僕が注目して見ていたのには、税金を払っている側としてだけではなく、使う側としても当事者だった案件もあったからだ。

 そして、「仕分け人」と「仕分けられる側」のやりとりを見ながら、こんなことを思い出した。以前、農水省の方とお話しさせて頂いた時のこと。僕は食糧自給率の低下や米価の下落、それによる担い手の減少や耕作放棄地の増加に頭を悩ませている官僚の方々にこんな質問をした。

「そもそもどうしてお米って国が管理しているんですか?」

 僕だってお米が2000年以上前の弥生時代から、この国の人々の命を繋いできた重要な「食」であることは知ってるし、だからこそ江戸時代以前から脈々とこの国の政治が管理してきたことも分かっている。でも、資本主義のシステムが成熟した今も尚、国が管理すべきものなのかどうか疑問だったのだ。そんなの民間に勝手にやって貰えばいいのに。そう思ったからだ。僕自身、お米が大好きだし、田んぼが環境の面からもこの国から失われては困ることを熟知してはいるけれど、一方で生まれた時から給食で毎日パンを食べさせられ、もはやパンや麺が主食だと信じて疑わない世代もいるわけだし、パンや麺で生計を立てている人も大勢いる中で、なぜ躍起になって、お米を守る為に多額の税金を投入しなければならないのかがイマイチよく分からなかったのだ。まあ、それも今はだいぶ民間や自治体の自主管理に流れているというのが答えだったのではあるけれど、今回の「仕分け」を見ていて、改めて考える必要があると思ったのが、今回の小学生のようなおバカな表題「そもそも税金って何の為に集めているんだろう?」である。

 と、前置きが長くなってしまったけれど、調べたら、国税局のホームページには、小学生でも分かる丁寧な言葉でこう書かれていた。

『わたしたちが納めた税金は、みんなの安全を守る警察・消防や、道路・水道の整備といった「みんなのために役立つ活動」や、年金・医療・福祉・教育など社会での助け合あいのための活動に使われています。そのために必要なたくさんのお金をみんなで出し合って負担するのが「税金」です。つまり税金は、みんなで社会を支えるための「会費」といえるでしょう。』

 広義に解釈すれば、地デジへの移行のようなメディアを使った広報活動も、宇宙開発も、スーパーコンピューターも、スポーツの振興も、すべてこの範疇に収まるんだと思うけれど、小学生にこの説明文を読ませて、この中に地デジへの移行のようなメディアを使った広報活動も、宇宙開発や、スーパーコンピューターや、スポーツの振興が税金を使った事業として理解させるのはたぶん、無理だと思う。

 で、何が言いたいかというと、今回の一連の仕分け作業を見ていて、この先、税率が上がる、或いは景気が上向きになって税収が上がらない限り、税金を使うのは、上記に書かれていることの最低限度、つまり上記のことで小学生でも予測できるものだけになっていくんだろうな、ということ。つまり、国民の最低限度の生活を守る以上のことは、全部、民間や自分たちでなんとかしていかなければいけないものになるんだろうなということ。

 結論、今まで、僕たちは国に依存し、税金に頼りすぎていたのかもしれない。

 なんてことを書いたのは、国税局のホームページに「11月11日から17日までは”税金を考える週間”」だと書いてあったからだ。知ってました?僕は全然知らなかった。知っていた人はどれくらいいるんだろう。マスメディアを通じて広報活動をしていたそうだけれど、そのPRに幾らの税金を投じたのだろう。

 そのPR費、仕分けちゃえば良かったのに(^_^)v

小原信治
投稿時間:2009-11-19 18:00:28
 
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