福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル 魂のラジオ 毎週土曜日23時30分から25時までオンエアー。
魂ラジブログ
2014年2月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28  
カテゴリー
・すべて表示
・魂ラジレポート
・福山雅治インフォメーション
・魂ラジインフォメーション
・最愛
・5年モノ
・スタッフ日誌
・小原信治の草の根広告社
 
ニッポン放送がインターネットで聴けます!!
すべて表示
2月26日 魂ラジレポート
福山、野口聡一さんと宇宙を語るA

「W宇宙スペシャル」と題して、魂ラジ登場2度目となる宇宙飛行士の野口聡一さんをゲストにお迎えした今回。
昨日のブログでは、福山さんの宇宙進出の可能性で話が盛り上がったところまでお伝えしましたが、今日はさらに、誰もが気になる一般人の「宇宙旅行」の未来について聞いた内容を振り返っていきます。

○ラジオネーム:あみ(神奈川県)
「スペースシャトルが飛んでいる時期は『宇宙旅行も夢じゃないかも!?』と思っていたのですが、アメリカでは退役して民間企業に宇宙開発が移ったと聞きました。今はソ連のソユーズで宇宙に行っていますが、一般人は簡単には乗れないように思えます。今後はどのような方法で宇宙に行くようになるのでしょうか?」

N「これは興味ある方多いと思います。」
F「聞きたいですね。」
N「スペースシャトルの後にアメリカがどこに行くかっていうのがけっこう大きいところなんですけど、まさに彼女が言っている通り、民間の宇宙船に代わる形がいよいよ見えてくるのではないかと。」

日本にいるとなかなかニュースが入って来ないものの、いくつかの候補の会社がすでに試験機を飛ばしており、アメリカの宇宙飛行士の方々も新型の宇宙船のための準備にかかっているのだそう。

N「もう現実のものとして、おそらく今年の後半くらいにはどの会社が次にアメリカの大地から宇宙に行くかっていうのが見えてくると思います。」
F「無重力状態を体感するというツアーがどんどん民間化していくことになるわけですよね。」
N「それに加えて昔スペースシャトルでやっていたように、複数名でフロリダから打ちあがって宇宙ステーションに行くという宇宙船がもうすぐ出てきます。」
F「いよいよ…!」
S「また行きやすくなるんですね。」
N「時代がまた変わってきましたね。」
F「これはまだまだ我々も長生きしなきゃですよ!」

話題に上がることの多い「宇宙エレベーター」は人がすぐに上がれるようになるにはまだ難しいそうですが、宇宙船を使って長期滞在できるようになる可能性は高まっているそう。
「宇宙に行ってみたい」という方にとっては嬉しい知らせですよね。
最近ではオランダの民間団体が提示した地球に帰ってこない「火星への片道旅行」に応募者が大勢集うというニュースもありましたが…

F「あれは実行されるんですか?」
N「今はまだ構想段階ですね。宇宙船もないですし、そもそも成り立つのかが分からないので。でもそういう計画にあれだけ多くの人が応募するというのは驚きでしたね。」
F「実際に行くか行かないかってなったら変わるでしょうけど、志はあるということですよね。」
N「遠くの大地を目指したいというのは、人類のDNAですから。」
F「そもそも火星に行くにはどれくらいかかるんでしたっけ?」
N「ノンストップで行くと半年くらいで最短なんですけど、そうすると地球の場所が変わっちゃうので帰ってこられないんですよね。次の連絡便が来るのはまた2年半後とか。そうすると往復3年間になっちゃうので。」
F「なるほど〜。」
N「月は3日ですから、かなりの違いがあります。」
F「月も3日かかるんですね。今の話を聞いていると、半日で行って帰って来られる気がしちゃいましたけど。それだけの距離があるんですね。」

SNSを通じて近くなったように感じられるとはいえ、宇宙船の速度で何日もかかるほどやっぱり宇宙は広いんですね。
私たちにとっては想像するしかない宇宙空間ですが、実際に地球を抜けて177日間の滞在を果たした野口さんは今、どんなことを思うのかを深く伺っていきました。

F「宇宙に行って何が変わりましたか?」
N「まず一つは、地球の見方ですね。もちろん地球はすごくきれいで写真もいっぱい撮りましたし、地球を大事にしようとか、環境を大事にしようとかって言いますけど、僕にとっては『あのとき見た地球』っていう、モノとしての地球のイメージが出来たのが大きいかなぁと。」

きれいな花を見たときに「きれいだな」と思い、それが目の前からなくなっても「あのとき見た花はきれいだった」と記憶に残るのと同じだと話す野口さん。

N「僕にとっては地球がまさにそれで、自分が普段住んでいる周りの環境とか写真で見る地球とかじゃなくて、「あのとき目の前にあった地球」という、まさにモノ、生き物としての実体のある地球を体験できたのが大きかったですね。」

地球を目の前にあった“モノ”として認識できるのは、実際に目にした野口さんだからこそ。その経験をへたことに対し、福山さんには聞いてみたいことがありました。

F「『怖さ』というのはあったんですか?かつてアポロ計画に参加した数々の宇宙飛行士の方が人生観や宗教観だとかが変わってきて、宇宙から戻ってきた後の人生がみなきらびやかなものだけでなく、ちょっと悲劇的な人生を辿った話もありますよね?それに対しての怖さというのはなかったのかなと。」
N「それはいいポイントですね。僕自身『宇宙に行って何が変わったのか』っていうその意味を理系的な考えだけでなくて、文系的な考えの中で問い直そうと思って、帰ってきてから心理学や社会学の先生と研究会をやっているんです。自分がどういうインパクトを受けているのかっていうのを客観的に見るのは実はすごく難しくて。」

福山さんの話すケースも、ルポルタージュで第三者が話を聞く中で客観的に本人も知る場合が多いらしいとのこと。

N「僕も『宇宙に行って何が変わったのか』っていうのは、第三者的な立場から問い直していきたいなと思っているんです。僕自身は悲劇的な転向はしていないと思うんですが(笑)」
F「いや、全然していないと思います(笑)」
N「自分の中で何が起こったのかっていうのに興味がある宇宙飛行士というのは多いと思います。」

人生観や宗教観など、「決定的にこれが変わった」ということを自分の中ではっきりと認識することは難しいようですね。

F「燃え尽き症候群じゃないですけど、一つの真理を見てしまった感というか、謎はたくさん残っているし、当然分からないことはまだたくさんあるんでしょうけど、何か核心をついた気になってしまうような感覚ってありました?」
N「うーんとね、僕はそこまで達観していないだけかもしれませんけど、177日間いたときに地球は本当に毎日変わっていくものだなと感じて、半年経って帰る直前に初めて気づいた姿とかもやっぱりあるんですね。そういったことを考えると、このまま1年、2年いても新しい発見が続くんじゃないかなとは思いますよね。」

どこまでも奥が深まっていく宇宙談義。
ガガーリンが人類初の宇宙飛行に成功してから約50年が経ちましたが、ここで改めて原点に戻り、

「なぜ人類は宇宙に行くのか」

という問いについて、リスナーから届いた意見とともに考えていきました。


○ラジオネーム:きょん(千葉県)
「私が考える人が宇宙に行く理由は『自分が何者かを知りたいから』だと思います。技術が進歩するたびに様々な説が提唱されていますが、宇宙がどうやって誕生したのか、地球がどうやって誕生したのか、人間がどうして誕生したのか・・明確な答えは誰にも分からずきっと永遠の謎であり続けると思います。だから万物の根源である宇宙に行くことで人間の存在価値や、自分が存在する理由が欲しくて知りたくて、人は宇宙に行くのではないでしょうか。」

N「すごいですね〜。僕自身も本当に根源的な問いを宇宙に対して求めているので、まさに『なんのために宇宙に行くのか』『自分たちがなんのために存在しているのか』っていうのを見極めるというのはすごく共感できますね。」
F「水があって初めて生物が誕生するっていうのが地球って言う生命体での事実ですけど、中にはクマムシとか、とんでもない環境の中でも生きていられる存在とがいますよね。そう考えていくと、水がなくても違う物質や原子の中で誕生している生命体がいるかもしれない。宇宙人という話ではないんだけれども、そういう可能性は宇宙に行くとより感じたりするものなんですか?」
N「知人で生物研究をしている彼がいろんな環境で生き延びている生物に興味があっていろんな場所に足を運んでいるんですけど、そういう観点で宇宙に行きたいと話していますね。地球で考えると命がないはずなのに、他の惑星などで水も太陽もなくても違う形でエネルギーをもらっている可能性があると。そういう形で命というのは続いているかもしれませんよね。」
F「一応、水が前提じゃないですか、命というのは。じゃあ彗星・恒星・惑星というものを命と呼んでいいのかと言うと、これはまた違いますよね。その中にたまたま我々は四肢があり、言語があり、自分たちの感覚の中で命だと思っていますけど、そうじゃない命っていうものが存在しているかもしれないというのは、人間の存在価値とは逆の意味で、人間とは違う命で存在しているのかもしれないって考えてしまいますね。」
N「いいですね〜魂ラジ深いなぁ〜。」

「宇宙」が私たちの「命」や「存在」の定義そのものを覆すかもしれないことを考えると、福山さんが先に話した、宇宙に行ったことで人生観が変わってしまった方のことを理解できるような気もしますね。


○ラジオネーム:ちえ(長野県)
「宇宙へ行くことは単なるロマンだけではありません。何万年後かには太陽が膨らんで地球に人類が住めなくなるとも言われています。昨年ロシアに隕石が落ちたことも記憶に新しいと思いますが、衝突が再び起こる可能性だってあります。われわれ人類の子孫のためにも宇宙へ行く必要はあると思います。」

N「よく言ってくれた!実は地球を守ろうという宇宙飛行士が、共同して立ち上がっているんです。」

野口さんも参加しているこの取り組みで、隕石や小惑星の衝突から地球を守る必要があるという訴えが昨年の10月に国連で採択され、これからさらに本格的に進めていく方向に向いたとのこと。

N「去年のロシアのようなことは当然日本でもあり得るわけで、都市や国が消滅する可能性もあるわけですよ。早めに観測したうえで、来たものに対して今の技術でコースを変えてあげるとか、隕石を小さくしようということとか、それを人類の課題として考えていこうとなっています。」
F「巨大隕石の方向を変えることは現実的に可能なんですか?」
N「小惑星にうまく接近してくっつき、そこからエンジンをふかしてあげれば少しずつコースは変わっていきます。だから遠くのところから発見できていれば、地球にやってくる何年かの間に四六時中小さなエンジンをふかして、コースを変えられることになるんです。」
F「そこで大切になってくるのが、どれだけ発見するタイミングを早められるかってことなんですね。」
N「おっしゃる通りです。」

今地上では温暖化や環境汚染などを問題視して「地球を守ろう」という言葉が盛んにさけばれていますが、内部からだけでなく、外部である宇宙空間からも「守る」ことを実際に人類が行っていくのだと考えると、とてつもない規模の話に感じられますね。

F「これから宇宙に行くにあたって、たぶんすでに衛星軌道上や宇宙空間に人類が輩出してしまった何がしかのゴミとかがありますよね?それくらい人間というものは、もともと無かったものを作り出してしまう、よく言えば力があるし、悪く言えばそれくらい良くないことをしてしまっているわけで。でももうこれだけ科学が進化しているんですから、『まずはきれいにしようよ』くらいの気持ちで宇宙に行っていいのかなと思っているんです。」
N「よく言われる宇宙ゴミの問題とかをちゃんと管理していこうと、どれだけあるのかをちゃんと見たうえで、必要以上に環境を悪くしないようにってことはすでに始まっています。でもその一方で、地球の自浄能力もすごいものがあって、宇宙ゴミはやがて地球の重力に引かれて、大気圏に突入したときに燃え尽きてしまうんですよ。そこである意味の自然の焼却処理がなされるわけであって。」
F「また人類の英知を超えた地球の生命力に助けられているんですね。」
N「地球から出たものはまた地球に戻ると、そういう意味で地球のしぶとさというか生命体としての力を感じますね。」
F「強いですね。危ういけど強い。」

最後にはどんどんと深まっていった野口さんとの宇宙談義。
みなさんお楽しみいただけましたか?
理系的な答えや技術の進歩だけでなく、言葉の定義や倫理観をも含んだ終わりのない問いが宇宙空間にはあるんですね。
投稿時間:2014-02-26 12:03:31
 
Copyright © 2014 Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.