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魂ラジブログ
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3月20日 魂ラジレポート
『龍馬伝』は幕末からの生中継
3月16日に公開となった『プラチナデータ』から大友啓史監督をお迎えした魂ラジ。
『龍馬伝』の監督を務めた大友さんと福山さんの公式対談が初めて実現し、
お互いの“芝居論”について熱く語り合いました。
昨日のブログに続いて、今日もその内容についてお伝えします!


『龍馬伝』が始まる前、福山さんの稲佐山でのライブを見に行った大友啓史監督。
そのとき、「こういう方法論でやりたい」とワープロで書いた20枚くらいの紙を、渡そうと思っていたそう。

O「でもライブを見て破きました。」
S「え!?」
O「そんなの余計なことだったんです。『俺は猿知恵を考えようとしてたぞ』と思って。」

福山さんのライブを見た後、「俺たちはライブをやるんだ!」とスタッフに宣言。

O「『龍馬伝』を「幕末からの生中継」にしたかった。」

今テレビで視聴率をとっているWBCやオリンピックといったスポーツ中継。
その場で行われている“生の表現”に、作っているものはなかなか敵わない。
それでも、『龍馬伝』は限りなくそこに近づこうとしていた。

F「まるでスポーツの中継のように、そこでしか起こりえないことが起こっていたんです。」
O「ドラマ表現は、質を高めることだけじゃない。何かそれ以外のところをやらないと、スポーツには勝てないんです。」

大友監督が自身のスタイルとする“ライブ感”。
役者の主体性を重視するフリー演技の狙いは、そこにありました。

F「その大友さんの狙いが、俺は最初は分からなかった。」
O「ただ変な意味じゃなくて、土佐時代の龍馬はまさにそういう人なんです。」
F「『分からないままやる』ってところがね。」
O「それが1年間やっていくドラマの武器でもある。分かっていくプロセスすらフィクションの中に取り込んでしまうんです。」

それは福山さんだけでなく、全ての役者さんに当てはめて言えることだった。
最初は所作や着付けに慣れていなくても、それが放送を重ねるごとに上手くなっていく。
その成長さえも楽しめてしまうこと。

O「主役が育ってきてることに、見ている人が喜ぶんです。『一緒に育ててる』って気持ちになってもらうのは一つの武器になります。」
F「大河ドラマっていう構造が、一つのドキュメントになってるんですよね。人を育てていくっていう。」

その成長ドキュメントの中で一番大事になってくるのが、“ライブ感”。
「何が起こるのか分からない」という状態を、いかに作り出せるか。

F「それを作るのは怖いんですけどね。慣れてないうちは。」
O「ギャンブルですよ。」
F「最後までそれが出ない人は、出ないですからね。」
O「『龍馬伝』はだんだん我慢比べになっていったんです。予想不可能なものをどう放り込んでいくか、それでどう現場を混乱させるか。」

現場では、ひたすらそのことを考えていたという大友さん。
大友さんの挑戦に対し、負けじと役者やスタッフがいろいろと打ち出してくるところが面白かったとのこと。

F「すべてはその瞬間芸術のために行われていくんです。」

その意識が大友さんから福山さん、そこに関わるすべての人に浸透していたことが『龍馬伝』のすごさの1つであったのかもしれませんね。

最初はうまく理解できず、「無茶ぶりだ」と感じていた福山さんも、
ある瞬間にそれが自分の中で重ねてうまく取り組むことができたそう。

F「自分がいつもやっているレコーディングの現場に当てはめてみたんです。」

福山さんが作ったまだ歌詞のない曲。
譜面に音符だけが書いてある状態で、「はい、弾いてみて下さい」とメンバーに託すのがいつものやり方。
でも譜面から読み取れる単純なドレミファソラシドの音符のカウントの間には、無限のタイミングの取り方がある。
それこそが個人の色であり、生まれてくるメロディには無限の可能性がある。

譜面=台本、音符=台詞とすると、
福山さんがレコーディングで求めていることも、まさに大友さんの自由演技と同じであった。

F「そういうことなんだって気づいたんです。自分のやってきたことと置き換えたときに『こういう風なやり方があるんだ。俺それ知ってる!』って分かるというか。」
O「福山さんが途中で僕のやり方を理解して下さったように、僕は僕でミュージシャンとして生きてきた福山さんの『反射』という言葉に反応したんですよ。」

以前に、福山さんがインタビューで答えていた“反射”という言葉。
「反応」ではなく、意識を超越した「反射」で動いていかなくてはということ。

それについて、最新映画『プラチナデータ』の主演を務める二宮和也さんにも通ずるものを感じたという大友さん。

O「ニノは福山さんとどこか同じような、『反射』の達人の気がする。投げたボールに対していいボールを投げ返してくれるような。だから普通の役者とはやっぱりどこか違うんですよね。余計なことを考えずに反射してきてくれるんです。」

「どんなことをやろうか」と考え自分の中でカードを用意しておきながら、
それを相手に合わせて出していくというやり方。

O「だから周りにクセのある役者を配置したくなるんですよ。」

『龍馬伝』では福山さんの周りに田中泯さんや蒼井優さんを周りに置いたように、
くせ球を投げる役者さんに対してどんな反応をするのかぶつけてみたくなるとのこと。

最新映画『プラチナデータ』の中でも、そのケミストリーを楽しんでいた様子の大友さん。
ここから、映画の話へとうつっていきます。

F「ストーリーが複雑に途中なっていくので、しっかりと構造を追っていかないとって思いました。」
O「実はプロットがしっかりしている物語の方が、僕の手法が生きると思っているんですよ。」

物語の軸がしっかりしていれば、芝居のニュアンスが少し変わっても、その演出さえいい肉づけになっていく。
今回の東野圭吾さんの原作も、『龍馬伝』の福田靖さんの脚本も、しっかりしているからこそ、大友さんは安心して遊びができたそう。

F「今回もほとんど指示なしでやったんですか?」
O「みんなびっくりしてましたね。『本当に何も言わないんだ』って(笑)」
F「『本当に監督さんですか…?』ってね(笑)」
O「衣装合わせの段階からこちらの方針を打ち込んでいれば、現場に入った時には理解してもらえるかなぁと。逆に理解してもらってなかったら、口出しをしてしまうと思うんですけど。勘のいい役者さんだと僕の手法が生きる。あまり理屈っぽく考えられてしまうと、逆に困るっちゃ困るんですよね。」

大友さんが、フリー演技に求める“ライブ感”。
根底で監督・演者・スタッフの意思が通じ合っているからこそ、独りよがりにならない一体感のあるライブが生まれるのかもしれませんね。

そして、時間が足りないほど語りつくしてエンディングへ。
リスナーからはこんな質問が届きました。

○ラジオネーム:ギタリス(宮崎県)
「『龍馬伝』のときにましゃ兄の体…通称ヘラクレスをあらわにするシーンがありましたよね?あのときましゃ兄は普通に脱いでくれましたか?」

O「脱いだですよ。みんな興奮してました。」
S「あ、やっぱり?」
O「男がね(笑)すげぇーって。」
F「今でも覚えてるよ。監督は大喜びだし、カメラマンも舐めるように撮るし。恥ずかしかった(笑)」
O「もうみんなで『ここを逃すな!!大胸筋!!』って感じですよ(笑)」

そしてこの日、ガリレオの撮影のためにまた体をつくっている福山さんを目の前にして、ずっとある気持ちを抱いていたという大友監督。

O「僕はガリレオに嫉妬してます。『撮りてぇー!』って。」
F「そう、撮りたがりなの。」
O「今も『撮りてぇー』って思いながら話してますから。アングルを考えながらね。」
S「福山さんもまた撮ってほしいんじゃないですか?」
F「必ずやるわけですよ、いつかは。絶対にやりたいし、そのタイミングをどう組み合わせられるかだけです。」

最後には「必ずいつかまた」という嬉しい言葉が聴けました。
福山さんと大友監督がタッグを組む次回作が今から楽しみですね!

今回2人が語った内容については、
週間現代さんの「大友啓史の役者論」に改めて掲載となります。
放送中にずっとカメラマンさんがスタジオで撮影していたり、CMの間や放送後にも取材が続いていたり、ラジオで語った以外にもたくさんのお話があったので、そちらも要チェックですよ!!
発売日については、決まり次第また魂ラジからお知らせします。


そして次回の魂ラジは、アサヒスーパードライの新CM曲『Get the groove』を宇宙初フルぶっかけです!
どうぞお楽しみに(^^)

投稿時間:2013-03-20 21:27:12
 
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