福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル 魂のラジオ 毎週土曜日23時30分から25時までオンエアー。
魂ラジブログ
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12月7日 魂ラジレポート
世界エイズデーA
本日も引き続き、岩室紳也先生とともにお送りした世界エイズデー特番についてお伝えします。
魂ラジでは毎年この時期にエイズデー特番をお送りしていますが、エイズについての正しい知識がなかなか広まらず、毎年HIV感染者が増加しているという現状があります。そこで、魂ラジではリスナーのみなさんに正しい情報を知っていただくために今年もエイズ、HIVについての質問を受け付け、岩室先生に答えていただきました。

○ラジオネーム:ゆかさん(愛媛県・19歳)
「毎年福山さんのラジオを聞いて考えさせられています。今もたくさん苦しんでいる方もいらっしゃるので、私自身も正しい知識を持ちたいと思います。また、HIVに対する偏見もまだたくさんあるので、偏見がなくなるようにきちんとみなさんが向き合えたらいいなと思ってます。そこで、質問ですが、HIVに感染してしまっても長年気づかないということを聞いたことがあるのですが、初期症状などはないのでしょうか?また治療法などはありますか?」

I「初期症状というのは基本的にないと思って下さい。稀に熱が出る方とかリンパ節が腫れる方とか蕁麻疹みたいになる方もいるんですが、それを言っちゃうと『そういう症状がないから大丈夫。』とみなさん思っちゃうんですよね。前はたしかにHIVに感染しても10年ぐらい経たないとエイズにならないと言われていたんですが、最近は1年未満であっという間にエイズっていう状態、免疫力が全然上がってこない状態になってしまうこともあるんですね。ウイルスも随分変わってきましたから、古い情報で安心しないでいただきたいと思います。」
F「ウイルスはどんどん進化していきますからね。」
I「それに対して薬も随分良くなってきて、今一番少ないのは1日に1回2錠。」
F「え?そんなに少なくなったんですか?」
I「アメリカでは1日に1回1錠で良いっていう薬も開発されています。ただ、副作用もあるし、何と言っても長く飲んだ人っていうのはいないんですよ。素晴らしい薬だと言われていたものが腎臓に悪いとか、骨がもろくなって折れやすくなるとか色々なことがわかってきたので。感染したらそういう薬があるということで頑張っていただきたいけど、だから感染してもいいとは思って欲しくないですね。」

リスナーの中にはまさに今、「もしかしたらHIVに感染してしまったかもしれない…。」と悩んでいる方もいらっしゃいました。みなさんもHIVに感染する恐れは自分の身近にも潜んでいるかもしれないと考えていただければと思います。

○ラジオネーム:匿名希望(24歳)
「魂ラジを聞き始めて8年、毎年この時期にエイズの話を聞いていましたが、どこか自分とは無縁のものだと思い、寝てしまったり、あまり関心を持たずに聞いていました。しかし、先日、エイズだという人と性行為をしてしまいました。出会いはクラブでした。お互い好きだった人にふられた直後で、正直誰でもいいから相手をしてほしかっただけだと思います。その場の雰囲気に流されてホテルに行き、その後も何回か会いました。毎回ご飯を食べてエッチをするという感じでした。私はこの関係に嫌気が差し、もう会えないと言ったところ、エイズであることを告白されました。まだ検査をしていないので事実か嘘かわかりませんが、今まで頭で理解していても実際エイズや性病のことなど意識して性行為をしていなかったことをものすごく反省しました。そして、同時にすごく怖くなりました。今月中にも検査に行こうと思いますが、もし感染していたらどうしたらいいのかわかりません…。こんなこと親にも友達にも言えません。不安が募るばかりで怖いです。感染した後の詳しい話を聞きたいです。お願いします。」

S「これは不安でしょうね。」
I「そうですね。まず、男の人からコンドームなしでエッチして女性にうつる確率は100回に1回って言われています。でも、100回に1回だから安心とは言えないので、検査は受けてほしいですね。たった1回でもうつった方はいます。万が一うつっていても今は早くから治療していれば大丈夫ですし、結婚することも子どもを産むこともできる、そういう時代になっています。ですから、是非早めに検査を受けること、それからちゃんとした病院を保健所で紹介してもらって。」
F「ちゃんとした病院と言いますと?」
I「どこかの病院に飛び込んで『検査してください。』って言うんじゃなくて、どこかの保健所で検査を受ければ拠点病院というHIVの診療に慣れている先生がいる病院を紹介してくれるはずなんですよ。そういうところに行ってほしいんです。」
F「じゃあ、まずは保健所に問い合わせてみればいいんですね。」
I「はい。それが一番だと思います。無料、匿名で検査受けられますから。」
S「悩んで検査を遅らせるのは良くないですからね。」
I「先ほど言いましたけど、最近は早い発症もありますから。エイズ発症してから病院に担ぎ込まれて命を落としたという患者さんもいらっしゃったんですね。ですから、早くの検査はすごく大事です。」

では、もしもHIV感染してしまったらどうなってしまうのか。6年前のエイズデー特集のとき、「昨日感染が発覚してどうしていいかわからない。」と魂ラジに相談をしてきたひかるさんの例を参考に、HIVキャリアになったとしてもごく普通の生活を送ることができることを知っていただきたいと思います。
ひかるさんは当時番組に出演してくださっていた松田先生とお話をして治療を開始し、現在ではごく普通の生活をされています。2年前には恋人にHIVキャリアであることを告白し、「コンドームつけたりして予防すれば大丈夫なんでしょ?」と言われ、同棲も開始。昨年は彼と一緒に彼のご両親にも「HIVキャリアだけれど、薬を飲み続ければ共生できる。子どもも産めるし、母子感染も防げる。」ということを話し、理解してもらえたと報告してくれました。そして、今年も魂ラジに近況報告をしてくださいました。

○ラジオネーム:ひかるさん(26歳)
「お久しぶりです。近況報告ですが、そう変わったことはないんです。去年と変わらず、数値も落ち着いています。彼とも仲良くしています。HIVに感染したとわかったときは目の前が真っ暗で死ぬことしか考えていなかったです。もしもましゃや松田先生とお話できていなかったら、誰にも話せず、どうなっていたんだろうと思います。」

F「今年も元気にやってるようですね。」
S「変わりないっていうのがまた良いですね。6年前のことは本当によく覚えてますね。放送終わった後にもまた電話をしてずっと話をして。」
F「そうですね。岩室先生もおっしゃってましたけど、今は医療の進歩によってHIVキャリアになったとしても普通に生活できる。だけど、『じゃあ、いいか。』という話ではなく、予防するに越したことはない。そのあたりはみなさん気をつけていただいて、少しでも不安を感じたらまずは検査に行くことですよね。」
I「そうですね。検査に行くと同時にコンドームを当たり前の生活習慣にしてほしいですよね。」

今回、出演してくださった岩室先生は年間100回ほど講演を行われたり、精力的に活動されています。どうぞ先生のホームページもご覧になってエイズについての理解を深めてください。
http://homepage2.nifty.com/iwamuro/

また、福山さんの所属するアミューズでは、1993年から輸血によってHIVウイルスに感染してしまったルーマニアの孤児たちの支援を始め、毎年AAA(Act Against AIDS)というチャリティーライブも行なっています。今回はAAA事業部の藤森さんに今年の活動について報告していただきました。

F「近年どういった感じになってきていますか?」
A(AAA事業部藤森さん)「今年1年、僕はルーマニアに行けていないのですが、この半年ぐらいで子どもたちがFacebookをやり始めまして。」
F「時代ですなー、本当に。」
A「1年に1回みんなと会って色々な話をするのももちろん良いんですし、やりたいんですけど、Facebookだと毎日みんなが色々なことをアップしているので、『今日はこんなところに行ったんだ。』とか『今日はこんな写真を撮ったんだ。』と前よりももっと詳しくわかるようになりました。」
F「本当ですよね。しかも、かしこまらずに自分が思ったこととか感じたことを書けるから、よりわかるんですよね(笑)」
A「そうなんです。『こんな音楽聴いてるんだ。』とか。」
F「逆に会いに行ったときにはそんな話しませんもんね。しかし、みんな本当に大人のレディーになったね。」
A「一番上のナルチスはもうすぐ25歳になりますね。去年ご報告した通り、もう結婚してる子もたくさんいます。結婚すると近くに引越したりもしますけど、基本的にはみんなずっと一緒に同じ家に住んでいて、大学通ったり、最初に行った頃には考えられないようなごくごく普通の生活をし始めています。とても嬉しいことですね。今住んでいる家もちゃんと維持されていて、それはリスナーのみなさん、ファンのみなさんからの寄付がベーシックに成り立っているので、毎年改めて『ありがとうございます。』とお伝えしたいです。」
F「彼女たちの生活、成長を見ていると、オールナイトニッポンのリスナーのみなさまが支えてくださったんだなと、本当に嬉しい限りですね。」
A「今住んでいる「明日の家」というのは彼ら、彼女たちの実家になるので、何かあったときには支えていけるようにしていきたいなとは考えています。」

また、現在AAA事業部では母子感染が多いラオスへの支援を中心に活動しています。そして、国内での啓発活動にも力を入れていて、パンフレットやポスターを作成し、学校や保健所に無料で提供しているそうです。見かけた際には是非手に取ってみてくださいね。

それでは、次回の放送もお楽しみに☆
投稿時間:2011-12-07 22:09:56
 
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