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2月10日 小原信治の草の根広告社
「いのちをつなぐもの」

「香り松茸、味しめじ」
 子供の頃、しめじが食卓に並ぶたびに、母親にそう言われて来た。言われるたびに哀しい気持ちになっていた。なぜって、貧乏で子供たちに松茸を食べさせてやれない母親のやせ我慢の言葉だと思っていたから。松茸を食べたことはなかったけど、食卓に並ぶたびに口にするしめじが、何度食べてもそれほどおいしいものだとはどうしても思えなかったのだ。
 でも、それが違っていたことを、先日ようやく知った。番組の取材で「ほんしめじ」を育てている生産者さんにお逢いしたときのことだ。

 まずびっくりしたのは、「ほんしめじ」は人の手で育てることができず、松茸やトリュフと同様、天然物しかないということだった。丹波の松茸で有名な京都府では、準絶命危惧種にも指定されているという、松茸以上に希少なキノコだったのだ。でも、しめじなんてスーパーで安く売ってるじゃない、と思うだろう。僕もそう思っていた。でも、その思い込みは根本から覆された。これを読んでいる方の中には「今更何を…」と思う方もいるかもしれないけれど、スーパーで「しめじ」として売られているものは人工栽培されている、つまり、人工栽培が可能な、「ぶなしめじ」と名付けられた、「ほんしめじ」とは別の種類のきのこだったのだ(一時、「ぶなしめじ」に「ほんしめじ」というラベルを貼って販売し、問題になったこともあるらしい。)そう、子供の頃、「香り松茸、味しめじ」と言われながら、食卓に並べられていたのは、この「ぶなしめじ」で、「ほんしめじ」ではない。そして、「香り松茸、味しめじ」と昔の人に言わしめたほどの美味しいしめじこそ、天然物しか存在しない、「ほんしめじ」だったのだ。

 つまり、母の「香り松茸、味しめじ」と言う言葉の中に登場していた松茸としめじ、そのどちらも、子供の頃の僕は食べていなかったのである。ならば母は嘘を言っていたのかというと、そうではなかった。50年ほど前まで、つまり、母が子供の頃まで、この国には豊かな里山が存在し、ほんしめじがたくさん自生していたんだそうだ。長野の田舎でほんしめじを食べて育った母は、都会のスーパーで売っていた「ぶなしめじ」を「ほんしめじ」だと思って買っていたに違いない。

 と、ここまで読んで、アレ?と思った方もいるかもしれない。ほんしめじは天然物しかないと力説しておきながら、最初に「ほんしめじを育てている生産者の方に…」と書いていたじゃない、と…。

 その「秘密」は僕が構成させて頂いている、ニッポン放送で毎週金曜夜20時から放送中の農業番組「The Voice of farmers」を聴けば明らかになります。
 パーソナリティーは、野菜パテシェとして有名な柿沢安耶さん(福山さん、荘口さんと同じアミューズに所属されているんです)。先日、六本木ヒルズにオープンさせた「野菜寿司」のお店でも、国産のお米と野菜の消費を促し、日本の農業の為に尽力している、素晴らしい発想と行動力のある方です。
 そんな柿沢さんが、毎週、素晴らしい食材を育てている生産者さんをゲストに迎えて、土の匂いのするトークをお送りしているこの番組、今回取材させて頂いた「ほんしめじ」の生産者さんは、来週2月18日の放送に登場します。

 今回の「しめじ」にしても、子供の頃から何度も食べているのに、どうやって育てられているのか知らない食材の多いことに、僕自身、本当に驚かされています。

 食べるものは、文字通り、「いのちをつなぐもの」。
 自分の命にもっと責任を持つ為にも、もっともっと勉強したいと改めて思っている今日この頃です。

小原信治
投稿時間:2011-02-10 23:13:51
 
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