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4月22日 小原信治の草の根広告社
「生まれ育った町の為に頑張れることはとても幸せなことなんですよ。」

 先日、生まれて初めて大分県に行った。
 湯布院、別府、そして、城下町・臼杵市。そこには、16世紀、各地で迫害されたフランシスコ・ザビエルを保護して以来、早くから西洋の文化や医術などが伝来、古くからの日本文化と西洋文化とが共存した「文明開化」の匂いのする街並みと雄大な自然が広がっていた。
 仕事で行った、二泊三日の駆け足の旅だったので、ゆっくり観光することはできなかったけれど、案内してくれた地元の方の見事なセレクションのおかげで、短い時間だったにも関わらず、中身の濃い時間を過ごすことができた。
 咲き誇る山桜を見ながらどこまでも続く尾根伝いの美しい道。まさに天空とか言いようのない山の頂き。そして、「情熱大陸」などで取り上げられていてもおかしくないような、天才的なアイデアと功績で故郷に貢献した素晴らしい方々などとお逢いすることができた。その辺りのことは、別の機会に改めて記すとして、今日書こうと思ったのは、この旅でお世話になった臼杵市の市役所の職員の方々のことだ。ほとんどが僕と同世代の方々だが、高齢化の進む町の中では皆一様に若い。驚いたのは、一緒に町を歩いていると、誰もが気軽に声を掛けて来ることだった。聞けば、地元の恒例行事である竹宵祭りの時には市民の方々と一緒になって山から竹を切り落として、徹夜で灯籠を作ったりするのだという。しかも驚いたのは、この竹宵祭りは、担い手がいなくなり、荒れ放題になっていた竹林をなんとかすることと、町に観光客を呼び込むことという2つの命題を「切った竹で灯籠を作って祭りを開く」という一石二鳥のアイデアで解決すべく、市が企画したものなのだという。
「イベント会社や広告代理店みたいなことも役所の方がするんですね」
 驚いている僕に、役所の方がこう話してくれた。
「この町には農業と漁業などの第一次産業しかないんです。しかも、担い手の殆どは高齢者で、引退した人も多い。高齢者を支えていく為には、税収だけでは無理だし、僕らがビジネスしていくしかないんです」
 前の市長が会社経営者だったこともあって、その姿勢はさらに加速化。福岡まで行かなければ見れなかった映画を、映画館のないこの町で上映し、市街から客を呼んだりしたこともあるという。
「生まれ育った町の為に頑張れることはとても幸せなことなんですよ」
 若い市役所職員たちの提案を、即座に「やってみなさい」と言い続けてくれた前の市長の言葉だと言う。素晴らしい言葉だと思った。
 去年、福山さんの稲佐山ライブの際、球場でのパブリックビューイング成功の為に汗を流してくれた青年協会の方々もそうだったし、宮崎や大阪を見ていてもそうだけど、「故郷の為に頑張りたい」という人々の情熱やエネルギーは、県単位や市単位に集中している。
「生まれ育った国の為に頑張りたい」
 そう言っている人は殆どいない。本当は国政を司る国会議員の方々がそうあるべきなんだろうけど、結局は地元の有権者しか見ていない。
「頑張ってるんですよ、この国の為に」
 そう反論する方もたくさんいるだろうけど、党内調整とか、離党とか新党結成とか、頑張る為の下準備ばかりで、一向に話が進まない。
 目の前の人たちをしあわせにする為に、小さいながらも具体的な方法で、自ら汗を流す地方職員の方々。国民という見えにくい存在を全員しあわせにする為に、その体制作りに奔走している国会議員の方々。
 僕たちを本当にしあわせにしてくれるのはどっちなんだろう?

小原信治
投稿時間:2010-04-22 18:24:29
 
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