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4月8日 小原信治の草の根広告社
私の脱藩物語

 いやぁ、正直ここまでハマるとは思ってませんでした、『龍馬伝』。今回そういう方も多いかと思いますが、40歳にして、今、生まれて初めて大河ドラマにハマっています。福山さんと話している時、うっかり「龍馬さん」と呼びそうになることが多々あります。福山さんが本番で話している姿を見ていて、ひょっとして今、龍馬さんが乗り移っているんじゃ…と思うことが多々あります。
 もともと日本史は好きだったけれど、好きだったのは時代を動かして来た事件や出来事や思想だけで、それに関わった人間ひとり一人の人生にフォーカスを合わせるようなことはありませんでした。でも、どんな事件にも出来事にも思想にも人間がいて、その一瞬の表舞台に立つまで、そして立った後の人生があることを改めて思い知ったとともに、今までそこに興味を持たなかったことを申し訳なく思いました。
 あんまりハマって、原作本はもちろん、司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』なども読み漁りましたが、やっぱり『龍馬伝』が一番しっくり来たのは、それが2010年の「今」フィットするように作られているからだと思います。150年前の話でありながら、2010年の「今」見る必要のある作品になっているからだと。
 そして、最初から手の届かない英雄ではなく、気の優しい泣き虫という、どこにでもいる子供だった頃の坂本龍馬から見続けているからだと思います。おそらくそういう見方をしている方も多いと思いますが、男性は特に、自分自身の子供の頃からの人生と重ねやすいのです。
 そんな、テレビの前の多くの男性が自分自身の人生を投影して来た龍馬の『脱糞』(あれは、瀧さんのアドリブだったんだろうか。いや、脚本に書いていたとしても、それを通してしまう『龍馬伝』チームは今までのNHKとは違うと思った)…もとい、『脱藩』。これもまた、少年の日に誰もが一度は抱く、何もかも捨てて、自分のことを誰も知らない世界で、自分自身の力だけで生きてみたい。自分の力がどれほどのものか試してみたいという憧れでした。僕だけでなく、未来を夢見て故郷を旅立った多くの人が、そして、龍馬さんを演じている他でもない福山さん自身も経験した「旅立ち」でした。
 そんな『脱藩』のような「旅立ち」への憧れは大人になった今も尽きることなく、だから僕らは旅に出るんだなあと、改めて思ったりしました。
 そんな僕の最近の「脱藩」は(なんてメールをTFMに送るわけにも行かないので、ここに書きます)やはり何と言っても、都会を離れての「海のある暮らし」です。
 土曜の生放送の後などは、ちょっと無理をしても車で1時間以上掛かる秋谷の家まで帰るようになりました。比較的自由な時間の取れる日曜のちょっと遅い朝、海沿いの道を走る為です。東京で暮らしている時も、かれこれ15年近くスポーツジムで走っていましたが、外を走ることは殆どありませんでした。自宅のある秋谷と鎌倉の間を往復1時間近く掛けて走るのですが、これが健康の為だけでなく、「心の充電」にもなるのです。
 海の向こうに広がる富士山と伊豆半島を横目に見ながら、潮風を切って、木々の匂いや巣作りの為に藁を啄んで飛ぶ鳥の姿などを瞬間瞬間に感じながら自分の足で走るのは、バイクで海沿いを走っていた時とはまた違う「最高」の味わいです。
 そして、今まであまり意識することのなかった「風」について、色々と考えるようにもなりました。
「風を読む」「風を探す」「風に乗る」「風に逆らわない」「風になる」…。
 走りながら、海辺をゆくたくさんのヨットを見ていて、「自由」に走る為には、
「風」を知ることが大切なんだと改めて思ったりとか。
 でもって、龍馬さんの時代を読む目は、脱藩後、勝先生の元で船の操縦技術を学びながら、この「風」に鍛えられ、研ぎ澄まされたのかもしれないとか。
 「海沿いを走る」。
 引っ越す前は相当悩みましたが、やっぱり『脱藩』して良かったと思う瞬間のひとつです。

小原信治
投稿時間:2010-04-08 14:41:26
 
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