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2月25日 小原信治の草の根広告社
春一番が吹いたら

 先週、春が恋しいなんて書いたと思ったら、アマゾンで注文した本みたいに、あっという間に春が届いた。このまま冬空に戻らなければいいけどと願いつつ、スケジュール張を捲る。春が待ち遠しかったのは、寒いのが苦手な僕が、あたたかくなったら行きたいと思っていた場所があったからだ。

 その場所とは、群馬県川場村。
 耳なじみのない人も多いかもしれないけれど、そこは群馬県の北西部、標高500メートルのところにある小さな農村で、人口は4000人。電車も国道もないけれど、村長自ら「この村には自然しかないんじゃない、この村には自然だけがあるんだ」と言い切るほど、21世紀の今も日本の古き良き原風景を残しており、美しい自然に恵まれた「田園理想郷」と呼ばれている場所だ。そんな村の命の源にもなっているのが、霊峰「武尊山」から湧出されるミネラル分豊富な天然の雪解け水。なんと、県外からも汲みに来る人があとを絶たないほどの、知る人ぞ知る名水なのだという。

 僕は年末に手掛けた特番でその村の存在を知ったのだけれど、実はこの村、その美しい水源を利用して、昨年、日本一おいしいお米を決めるコンテストで優勝したコシヒカリ「雪ほたか」(生産量が少なく、その殆どが一般には流通しない幻の米として村民の縁故関係者のみに食されている)や、ドイツで金賞に輝いた地ビールや地元産のソーセージなど「そこに行かなければ食べられない」おいしいものを生み出している食材の宝庫なのである。その証拠に、それらが食べられる地元の道の駅は「関東好きな道の駅5年連続1位」に輝いていた。

 行きたいと思っていた理由は、それだけじゃない。僕がその村に行った番組スタッフから聞いて興味を持ったのは「斎耕者」という人の存在。この村の天神という地区には、皇室に献上を許されたお米を育てる為の田んぼがあり、そこでは昭和16年以来、村民の中から選ばれたひとりが「斎耕者」となり、村民たちの協力の元、1年に渡ってその田んぼを耕し、秋には宮中において天皇・皇后陛下の拝謁を許され、新穀を献上しているんだそうだ。

 「古事記」や「日本書紀」にも記されているように、天皇によってもたらされた稲作によって、僕たち日本人は命を繋いで来た。そんな日本の稲作が20年後には消えてしまうかもしれないと言う見方をするくらいの、有史以来の危機的状況の今、日本人の命を繋ぐ為に弥生時代から受け継がれて来た稲作と自然を守り続けている川場村の人たち。その使命感とロマンに心魅かれた。
 2010年、春一番が吹く頃には、今年の「斎耕者」が決まるのだろうか。3月にはこんな素敵な宿もオープンするそうなので、春一番が吹いたらぜひ、この村を訪れてみたい。

 おっと、その前に女子フィギュアだ。

小原信治
投稿時間:2010-02-25 18:02:57
 
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