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1月28日 小原信治の草の根広告社
黒船はもうとっくに襲来している。
 
 今週放送になった『龍馬伝』のラスト、遂に龍馬の人生を大きく変えるきっかけとなった「黒船」が襲来した。1853年のことだ。それから14年後、江戸幕府は終焉を迎え、700年続いた日本古来の「侍」という地位はその象徴でもあった髷と刀とともにこの国から消え、今に続くあたらしい時代が始まった。

「たったの14年か…」
 そんなことを改めて思いながら、『龍馬伝』の余韻に浸っていて、あることを思い出した。正月に読んだ『FREE』という本の1節だ。テクノロジーの進化により、様々なものがFREE(無料・自由)になるという本なのだけれど、思い出した箇所についてかいつまんで書くと、

「百科事典という100億円市場があった。全巻揃えると1000ドル。そこには百科事典を執筆する人、編集する人、印刷・製本工場で働く人、そして、訪問販売人という雇用があった。ところが、パソコンが普及したある日、ある企業が百科事典CDを99ドルで発売した。市場は1億円に縮小し、たくさんの人が失業した。程なくして、ウィキペディアが生まれたことにより、その市場は0円になり、すべての雇用が消えた」

 これは、現代の「黒船」襲来による変化、いや、進化の単なる一例に過ぎない。でも、「黒船」は数年前から確実にこの国にも襲来していて、世界は刻々とではあるけれど、大きな進化を遂げている。

 今日、アメリカであたらしい端末が発表された。明日は鳩山内閣になって初めての完全失業率が発表されるという。今更僕なんかが言う程のことでもなく、失業者が増えているのも、就職口が少なくなっているのも、もはや不況のせいだけじゃない。こうした新しい技術という「黒船」による産業構造の大きな進化により、あらゆる市場が小さくなって行っているのも、無視できない現実だ。そう、新しい日本の夜明けとともに、700年続いた全国の侍が失業したように。

「日本の夜明け」
 それが明治維新とおそらく違う気がするのは、たとえば最近で言えば昭和が平成になった時のような、わかりやすい事象がなく、ある日、気がついた時には時代が大きく変わっていた、となることだろう。

 先週の魂ラジに、龍馬と加尾の別れを見て、「携帯とかメールがあれば…」という感想をくれたリスナーの子がいたけれど、今週の『龍馬伝』を見ていて、僕は逆に、龍馬さんが今のこの「黒船」を見たらどう行動するだろうと思った。

 要するに何が言いたいかというと、本当に『龍馬伝』は新しい世界の夜明けに向かっている今の時代に置き換えてみると、つくづく考えさせられるドラマだということだ。

 人に「ドラえもん」の道具で一番欲しいものは?と訊くと、たいていの人が「どこでもドア」と答える。けれど、今、日本の企業で本気で「どこでもドア」開発しているところはあるんだろうか?もしも「どこでもドア」が生まれ、たとえば全国のコンビニに常設され、一回100円で利用できるようになったとしたら、飛行機、電車、バス、タクシー、世界中すべての交通産業に関わっている人が失業する。でも、地球温暖化には大きく貢献し、僕たちにさらなる便利な暮らしと時間の使い方の大きな変化をもたらす。

 「黒船」はもうとっくに襲来している。
 今、僕たちが本気で考えなければならないことは、ひとり一人が龍馬さんになって、本気でどうすべきかを考えることだろう。この国、そして世界のあたらしい姿を思い描くことだろう。そして、ひとつでも多く「どこでもドア」のような発明をすることなんだろう。

 あなたが現代に生きる坂本龍馬さんなら、今、どんなあたらしい世界を思い描きますか?

小原信治
投稿時間:2010-01-28 22:55:54
 
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