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1月8日 小原信治の草の根広告社
映画『いのち耕す人々』
 どんな人間にも親がいるように、どんな野菜にも手を掛けて育てた人がいる。
土を耕し、種を撒き、腰を痛めて虫や草と戦いながら、作物が芽を出し、枝を伸ばし、花をつけて、やがて実になるまでを手助けし、見守り続けた人がいる。
 1月4日からテレビ東京でスタートした新番組「畑のうた」を企画したのをきっかけに農業に携わるようになってから約1年。上記のようなごくごく当たり前の事実に気づかされてから、食べるものに愛おしさを感じられるようになった。それがとびきりおいしい無農薬野菜や有機野菜ならば、味わうたびに作り手の知恵と創造力、努力と苦労に同じ作り手として畏敬の念を抱くし、それが除草剤などの農薬で育てられた工業製品のような野菜や、規格外だからと付け合わせの総菜にしか使われなかった野菜なら、どうしてこの野菜を作った人は農薬を使わねばならなかったんだろうか。体を壊し、腰を痛め、それでも高い医療費を払って食べていくには少しでも多くの野菜を作って稼がなければならないと、泣く泣く農薬を散布し、心を痛めながら出荷したのだろうか。或いは高度経済成長期に、それまでの農作業における重労働を軽減し、かつ生産量を飛躍的に伸ばしてくれた近代農業のウマミから逃れることができぬまま、収入と引き換えに自分が故郷の環境や景観を破壊していることにも気づかないかわいそうな人なのだろうか。などと、あれこれ想像を巡らすようになった。
 前置きが長くなったけど、短い正月休みに見た映画「いのち耕す人々」も、そんな当たり前だけれど、そういう大切なことに改めて気づかせてくれるドキュメンタリーだった。山形県の高畠町の農村を舞台に、近代農業が常識となりつつあった70年代から、若者たちが農薬の人体や環境への危険性を訴え、「なぜあえて昔ながらの大変な農業に戻ろうとするのか?」と周囲に白い目で見られながら、有機農業に取り組んで来た歴史が、20年以上に渡って記録されていた。自治体主導で行われていた濃度50倍の農薬の空中散布や、それによって川で死んだ魚、田んぼで死んだカエルなどの映像は「食の安全」がこれだけ叫ばれている今の常識では「当時の日本の農村ではこれが普通だった」と言われても信じられないくらいショッキングなものだったが、何より見て欲しい、感じて欲しいと思ったのは、周囲にどう見られようと「自分たちが正しいと思っていること、自分たちが大切にしなければならないと思っているもの」の為に、その意志を30年間貫き通した農民たちの清々しいまでの笑顔とそんな彼らが守り続けた高畠町の美しい景観が、30年前と殆ど変わらぬ姿でフィルムの中に存在し続けていたことだ。その事実が何より、彼らが正しかったことの証明だと言えるのだろう。
 そして、この少数派の若者たちが正しいと信じて、20年の長きに渡って、この地でフィルムを回し続けたスタッフにも頭が下がる想いだった。
 本当に正しいことはいつかきっと報われる。それを信じて戦うこと、戦い続けること。人としても、ひとりの制作者としても、その勇気を貰える映画だった。
 2006年から全国を順次回っているそうなので、興味のある方は調べて見て下さい。あと、見るだけで、ごはんや野菜が食べたくなるおいしい番組『畑のうた』もよろしくです。

 と、個人的には農業尽くしでスタートした2009年ですが、大晦日のブログにも書いたように、新年は横浜アリーナで迎えました。そう、既に新聞などでも報道のあった『福山☆冬の大感謝祭』で起きたグッドハプニングなど、今週の魂ラジで福山さん自ら語ってくれたりすると思いますので、会場で見た方も、テレビで見た方も、ネットで記事だけ見た方も、まだ何も知らないという方も、お楽しみに。質問や感想もお待ちしています。

そんなわけで遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。

小原信治

投稿時間:2009-01-08 18:27:06
 
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