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9月4日 小原信治の草の根広告社
なんで「どうでもいいや」としか思えなかったんだろう?
 
 「背後で大きな音がすると、人は思わず振り向いてしまう」
 すぐに頭を過ぎったのは、推理小説の謎解きにもよく使われる、そんなフレーズだった。
 “福田総理大臣、電撃辞任会見”。
 テレビ業界的には、もっとも在宅率が高いとされている月曜午後9時台。まあ、この時間に会見することを決めた人間がそれを知っていたかどうかはさておき、最初は怒りを通り越して、呆れただけだった。しかし時が経つにつれ、呆れたのも通り越して、もはや何とも思わなくなった。最初に感じた僅かな怒りも、一国の総理大臣が責務を丸投げして逃げ出したことでも、今ちょっとだけ流行語になっている「私はあなたとは違う」という発言でもなく、冒頭の一文に書いたように、突然背後で大きい音を出させられて、びっくりさせられたことに対して、「もう、脅かすなよ!」と思っただけだったんだと、しばらくして気づいた。
「ふぅん、総理大臣がまた辞めたんだ。まぁ、どうでもいいや」
 正直言って、これを書いてる今はそんな感じだ。税金を払い、選挙で一票投じている「大人」としては無責任過ぎると思われるかもしれない。でも、それが本当のところなのだ。たぶん、去年の夏、安倍総理が心の不調を理由に退陣し、福田総理になった時から、いや、ひょっとするとその前から、総理大臣に、いや、政治に何も「期待」していなかったんだと思う。だからだろうか。最近周囲を見ていると「食」の問題にしても、「年金」の問題にしても、その他の様々な問題にしても、「どうにかしてくれるのを期待して待ってるより、自分で動いた方が早い」と思い始め、できるところから何かを始めている人が多い気がする。実際に動いてみると、政治は後押しするどころか、足枷にしかならないことが多いのも事実ではあるけれど。

 「期待」していないから辞められたところで、「どうでもいいや」としか思えなかった。じゃあどうして「期待していなかった」んだろう。おそらく今、内閣の中枢にいるのが、前の衆議院選挙で「期待」して投票した時とは、参議院選挙も通じて明らかに状況が変わっているにもかかわらず、未だにあの時の勝利を盾に居座り続けているだけの人たちだからかもしれない。
「ふぅん、総理大臣がまた辞めたんだ。まぁ、どうでもいいや」
 ぼくに限らず、おそらくそう思っている人は多いんじゃないだろうか。
 福田総理は会見でもおっしゃっていた通り、自分を客観的に見ることのできる頭の良い方なんだろう。
「僕に期待している国民なんてひとりもいないんだろうな」
 おそらくずいぶん前からそう思っていて、辞めるタイミングを図っていたんだろう。とすれば一番の問題は総理大臣があんな風に辞めたことではなく、あんな風に辞めたところで、ぼくを含め、国民が「まぁ、どうでもいいや」としか思わないことだ。国民の多くが政治に何かして貰えるとは「期待」していないことだ。

「私が監督じゃなくても、日本の代表が表彰台の一番高いところにたって、金メダルを獲ってくれるのが夢」
 先週緊急生出演してくれた、全日本ソフトボール元監督の宇津木妙子さんはそう言っていた。そして、
「常に自分自身と向き合ってきましたね。人生ずっとそうだと思います。死ぬときはひとりだと思うから、いつもそういう覚悟でやってきました。」
 とも。もはや比べることすら忍びないけれど、人に”金メダル”という凄いものを「期待」させるのはそういう、何があっても、他人にどう思われても、自分から逃げない強い人たちなのだろう。

「私が続けていくよりも、新しい人がやるのと、これは間違いなく違うと考えた結果でございます」
 自分の真の評価を他人に預け、誰かや何かのせいにして、自分から逃げる。そういうことを言うような人に、何かを「期待しろ」という方が最初から無理な話だったのかもしれないけれど。

総理大臣ではないけれど、ぼくは何かやってくれそうと人に「期待」を抱かせるような大人になれているだろうか、と改めて自分自身に問い掛けた一週間だった。

小原信治
投稿時間:2008-09-04 18:20:40
 
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