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8月14日 小原信治の草の根広告社
北京って案外悪くないっすよ。

「日本を離れたら、日本の常識を捨てなきゃダメだよ」
 旅を通じてそのことを教えてくれたのは、他でもない福山さんだ。日本じゃない国を日本のモノサシで計っても何の意味もない。北京オリンピックの取材で生まれて始めて訪れた中国はそのことを改めて思い出させてくれた。
 大気汚染。食の安全。テロ。著作権侵害…etc
 出発前までの連日、日本のマスコミを通じて見聞きしていたのは、北京に関するネガティブな報道ばかりだった。おかげで開会式当日だというのに、行きの飛行機はガラガラ。旅行代理店の北京オリンピックツアーも売れ行き不振だったと言う。
 そのことに関して、ぼく自身もマスコミで働くひとりとして、ここで謝りたいと思う。そして、ひとりでも多くの人に、認識を新たにして欲しいと思う。
「北京って日本で言われているよりもずっと良い街ですよ?」
 確かに報道されているような大気汚染で空は真っ白だし、街は警察と軍隊の警備で物々しい雰囲気もある。だけど、誰もマスクなんかしていないし、異例の警備体制があるおかげで、街はとても安全なのだ。安全が問い立たされている食に関して言えば、世界中のマスコミの目が光っている中で、万にひとつでも食中毒など出せるはずもなく安全だし、当然だけど、本場の中華料理はやっぱりめちゃくちゃうまい。
 そんなネガティブなことよりもむしろ、現地で目についたのは、日本のマスコミが報道していなかったたくさんのボランティアの人たちの頑張りだ。空港での案内に始まり、会場周辺での道案内、各会場でのセキュリティチェック、海外からの取材陣たちへの様々な対応からゴミ拾いまで、数万人規模のボランティアの人たちが、暑い中、嫌な顔ひとつせずに働いている。そして、誰もが一様に親切なのだ。その親切具合がどれくらいかと言うと。北京の空港でちょっとだけ立ち止まってキョロキョロしていただけで「何かお手伝いしましょうか?」と日本語で声を掛けられたぐらいだ。目が合えば、だ誰もが少しはにかんだような人懐っこい笑顔を向けて来る。そんな彼らから一様に感じるのは、「このオリンピックで北京を、そして中国を好きになって欲しい」という並々ならない気持ちだ。もちろん、国の方策として「やらされている」部分も大いにあるのかもしれないし、海外メディアの目が光っている「ここ」だけよく見せようとしているところも大いにあると思う。でも、食事と宿泊先を提供されているだけで、無償で働いているという彼らが、そこまで徹底して頑張っている姿には、やっばり感動するし、こちらも妙な偏見を捨てて向き合わねばならないと強く思わされる。それに、今はそこだけでも、本気で変わろうと思えているなら、いずれはそこ以外の街にも広がっていけるんだと思う。
 「オリンピックは人類の進化を見れる場所」という話を福山さんがしていたけど、今回のオリンピックで一番進化しているのは、北京と中国の人々そのものなんだということをまざまざと感じさせられた。
 「でも、そうは言ってもさぁ…」
 なんて言う人もたくさんいると思うけど、ぼく個人としては、北京は大好きかつ、これからの進化を期待したい街のひとつになった。
 だからこそ、重箱の隅をつつくような、揚げ足取りのようなネガティブな報道は、何より「変わろう」としている彼らの頑張りに水をさすようで、同じメディアの人間として恥ずかしいのだ。
 報道している自分だって、一端仕事を離れたら、本当はうまい中華喰ったり、中国美女に鼻の下伸ばしたりして、北京って案外悪くないって思ってるクセに。

小原信治
投稿時間:2008-08-14 21:22:05
 
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