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7月24日 小原信治の草の根広告社
被災地の君へ

 24日深夜、仕事の手を休めてぼんやりテレビを見ていたら、緊急地震警報が鳴った。すぐバルコニーに出て空を見る。その数秒後、足下が揺れ始めた。
 岩手県沿岸北部で震度6強。
 ちょうど1時間ほど前、6月14日に起きた岩手・宮城内陸地震で家が損壊した宮城県の山間部に住む友達と電話で話したばかりだった。
「まだ時々揺れるんだ」
 いつもは元気いっぱいの彼女は不安そうにそう呟いた。前の地震では箪笥などの家具が倒れ、もしも家族が眠っていた数時間前だったら、とゾッとしたそうだ。
「だから今、直してもまた来るんじゃないかって家族のみんなで言ってるんだけど、でも、次の地震が来る前に直しちゃわないと地震保険って適用されなくなっちゃうんだって」
 それでも、保険だけじゃ足りないくらい修繕費が掛かるらしい。
「市や県から補助はないの?」
「不景気だからねえ…」
 その不景気は八月に行われている仙台の七夕祭りの飾りを縮小せざるを得ない事態にも陥いらせているという。
「でも、このままじゃ次に大きいの来たら持ち堪えられないかもしれないから早く直さなきゃね」
 昨日の大きな揺れは、そう言って電話を切ったほんの1時間後のこと。ぼくはテレビ画面の日本地図に刻々と各地の震度が表示されてゆくのを見つめながら、彼女の家が無事であることを祈っていた。祈りながら、いつしかその災害がここ最近の信じられない事件とも相まって、こんなことを思っていた。
「理不尽な不幸が多過ぎる」
 本当に。もう目も耳も塞ぎたくなるくらいに。
 地震などの自然災害やニュースになるような事件以外にも、人は誰もが生きていれば多かれ少なかれこのような「理不尽な不幸」に襲われる。でも、ぼくはこういう「理不尽な不幸」を「しょうがない」のひと言で右から左へ受け流すことが出来ない。特別ちっちゃい人間だからかもしけないけれど、ぼくは起きたことをいつまでもクヨクヨ考えてしまうし、根に持ってしまう。でもそれじゃ心にストレスが溜まってしまう。だから、いつからか『理不尽な不幸』に見舞われるたびに、こんな風に行動するようになった。
『転んでもただでは起きない』
 広辞苑には「欲が深く、どんな場合にも利益を得ようとする者のことを言う」とあった。なんだか凄く嫌な人間に思えるけど、でも、そうしないと前に進めないのだから仕方ない。具体的に言うと、「理不尽な不幸」に見舞われたとき、その不幸な状況を突破する為「あぁ、今思えばあの不幸に見舞われて良かった」といつかそう思える日まで闘うのである。
 もちろん壊れたものは二度と元には戻らないし、過ぎ去った時間も帰らないけれど、それでも「遭って良かった」と思える”何か”を見つけ、掴めない限り、人は前には進めないんじゃないだろうか。もちろんそれはお金だけじゃない。教訓を得るとか、気づかなかったことに気づけたとか、心で得られる利益も含まれる。そして、日本人はこの欲深くも不屈の精神があったからこそ、戦後の焼け野原から原状回復以上の繁栄を作り上げることができたんだと思う。もちろん、それで理不尽に亡くなった人たちの命が還ってくるわけではないからこそ、『命』は何物にも代え難い、たとえどんなことがあっても奪ってはいけないものなのだけれど。

 今、起きている「理不尽な不幸」が、どうすれば「遭って良かった」と思えるものになるのか。それは今すぐには分からないけれど、それでも前に進む為には自ら良い意味で欲深くなるしかないと思う。そして、「理不尽な不幸」に見舞われた人たちが一日も早くそう思える日が来るように、周りにいるぼくたちも考え、気遣い、言葉を掛け、手助けをしていかなければならないのだと、改めて思った。

 被災地の君へ。
 不安の中、このページに来てくれてありがとうございます。お礼と言ってはなんですが、最後にそんな不安を一時でも忘れさせるような笑い話をひとつ。
タイトルは
「北欧の旅でぼくが遭った理不尽な不幸話(^_^;)」
 寝台列車で寝ていた時のこと。深夜、トイレに行く為にコンパートメントを出たぼくは、誰かが掛けたのか、或いはオートロックだったのか、内側から鍵が掛かって閉め出された状態になってしまいました。何度かノックしたものの、全員爆睡している為、気づいてもくれず…。去年までのぼくだったら、日本式に車掌さんを呼ぶなりしてなんとか中に入ろうとしたかもしれませんが、昨年のスペインのトラブルで免疫が出来たせいか、少なくとも旅先だけでは「しょうがねえか、旅先だから」とトラブルを右から左へ受け流せるようになっていたのでしょう。すぐに荷物置き場に寝袋があったことを思い出すと、その中に入り、トイレの前の通路で寝ました。
 数時間後、喉の渇きを癒す為に外に出て来た福山さんは、寝台車の狭いベッドではなく通路に寝袋で転がっているぼくを見て、「そっか、寝台車があまりに狭いから小原くんは好きでここに寝てるんだ」と思ったらしく、ぼくが気づいて「良かったぁ、やっと中に入れるー」と福山さんの足下にすがりつくまで起こそうともしませんでした(^_^;)まあ、天井は高いし、寝返りも打てたので、寝台車のベッドより広かったのは確かですけど…。
 寝台車の廊下でミノムシのように寝袋で眠っているぼくを想像して「バカだなぁ」と笑って貰えれば、そんなトラブルも「あぁ、遭って良かった」と思えるってなモンです(^_^)v

 君が一日も早く、不安から解き放たれ、笑って過ごせる日が来ることを魂ラジ一同、祈っています。

小原信治
投稿時間:2008-07-24 16:05:20
 
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