|
 |
 |
すべて表示 |
 |
|
 |
 |
僕とオールナイトニッポン |
|
 |
先日、とある週刊誌の取材があった。男の子なら誰もが一度はお世話になっている、歴史ある雑誌である(←書ける時が来たらお知らせします)。放送作家になったきっかけから、脚本、漫画に小説、インターネットサイトと、手掛けてきた仕事について順を追って訊かれたのだけれど、プロフィールを見ていて、一番長く関わらせて頂いている番組が「福山雅治のオールナイトニッポン」であることに改めて驚いた。1994年に月曜一部で復活したときからだから、魂ラジと合わせて約13年間(放送開始から手掛けている「うたばん」でも11年だった)、毎週一度は福山さんの前に坐って、トークと歌を聴きながら笑ったり感心したり共感したりしていることになる。
本来、「ハチクロ」のように楽しかったはずの大学生活をすべて棒に振って、放送作家をやっていた僕にとって、このオールナイトニッポンは、気がつけば仕事というよりサークル活動であり、遅れて来た第二の青春だった。それはきっと、オールナイトニッポンという存在自体が、いつの時代もリスナーの青春と深くコミットしている番組だからだろう。
今週そんなオールナイトニッポンが40周年ということで、ニッポン放送では40時間に渡るオールナイトニッポンスペシャルが放送される。すでにニッポン放送をつければ、毎日どこかで誰かがオールナイトニッポンの話をしている。
今日仕事をしながらたまたま聴いていた「高田文夫のラジオビバリーヒルズ」では「想い出のオールナイトニッポン」というお題にこんなメールが届いていた。
「学生の頃、『福山雅治のオールナイトニッポン』を聴いていました。なぞなぞの正解が分かったらバイオリンを弾きます…というハガキを出したところ、作家さんから採用の電話が来ました。なのに家にいなくて…福山さんと電話で話すチャンスを逃したのが今でも悔やまれます。土曜日、久し振りに聴いてみようと思います…」
覚えていた。そういや、バイオリンってのがおもしろそうで電話したっけ…。
きっと今週はこういったリスナーも多いのだろう。まるで、ずっと遠ざかっていた卒業生が久し振りに母校に遊びに来るような。「あれ?先生、まだ教えてたの?」みたいな。「え?今、副担任がいるの?荘ちゃん?ニッポン放送辞めたの?」みたいな、部屋の隅で埃をカブっていたAMラジオで浦島太郎状態になりながら放送を聴く、かつて青春時代を「福山雅治のオールナイトニッポン」とともに過ごした卒業生たちが…。
「福山雅治のオールナイトニッポン」に関わるようになって、はや14年。これまで数え切れないハガキやFAX、メールを見て来た僕自身「そういえばあいつどうしてるんだろう?」というリスナーも大勢いる。そんな同窓会気分の一方で、魂ラジはナインティナインとともに、今回の40時間スペシャルの中では数少ない現役番組。当然、今まさに青春時代の真っ直中で番組を聴いているリスナーも大勢いる。だからこそ今週はそんな今のリスナーたちに、「え?先生そんな有名人を教えてたの?」と尊敬されるような、そして、かつてのリスナーたちに、「先生、いくつになっても若いねー」と言われるような、そんな放送にせねば、と思った。とはいえ、いつも通り。肩の力を抜いて、ではあるけれど。
そんなわけで毎週聴いてくれている君も、久し振りに聴いてみようと思っているあなたも、「福山雅治のオールナイトニッポン 魂のラジオ」は、今週土曜23時30分から生放送!あなたからのメール、お待ちしています。
小原信治
|
 |
|
 |
|
 |
 |
投稿時間:2008-02-21 18:53:14 |
|
|
 |
|