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魂ラジブログ
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1月31日 小原信治の草の根広告社
ときめきたいの!!!
 
 20代のとき、僕は1年に1度のペースで引っ越していた。
川崎、駒沢、目黒、渋谷、桜新町。遊牧民のように東京を転々とし続けた。あたらしい家でのあたらしい生活が始まるときはいつもわくわくしていた。知らない街。知らない人々。知らなかった朝と知らなかった夜。すべてが変わるようなあたらしい予感に満ちていた。だけど、そんなときめきも1ヶ月もすると、萎んでいた。何かが足りない。ここじゃないのかもしれない。そんな風に思い始めた途端、僕は残りの11ヶ月を次の家探しに費やしていた…。
 ここ数ヶ月、サンパチコンビ改めまもなくサンキューセット?になる福山さんと荘口さんと本番前に話しているのは、揃って「40までにはなんとかしたいよね…」と口にしながら、片時も頭を離れない「あたらしい家探し」に関することだ。
「だって東京来て20年家賃払い続けて、手元に何も残ってないのよ?」
 今までにもその豊富な知識と確かな目と巧みな話術で、ギターに時計に車と、リスナーだけでなく僕たちスタッフにも様々なものをリコメンドし続けてくれた魂ラジのセールス王こと福山さんが、ネット検索しながら、予てから目をつけていたという物件を説明する。
「アキヒサ、この物件超オススメよ、買いなさい」(←なぜかオススメする時はいつもFUKKO口調になる(^_^;))
「この物件ね、実はましゃ現地まで見に行ったんだけど…いいわよ」
「いずれ手放すつもりなら資産価値の面でもちゃんと見なきゃダメよ」
 そんな風に、魂ラジで、或いは日曜日の不動産屋さんで、モデルルームで、数々の物件を様々な条件面から真剣に検討しながらも、もう一方で、「でも、絶対これじゃないよな」と思っている自分がいた。
 何なんだろう。
 そう思っていた矢先、ある仕事の現場で福山さんから訊いたひとつの言葉がそのモヤモヤをすっきりさせてくれた。

「ときめき」

 そう、「ときめき」がなかったのだ。20代のとき、まるで次々と恋人を変えるみたいに、わくわくしながらあたらしい家に引っ越しを繰り返していた時の、「ときめき」が、それまで見続けて来たどの物件にも皆無だったのだ。そこで暮らすことで何かが生まれる、何が始まる予感がまるでないのだ。
 薄々気づいてはいたのだけれど、問題は間違いなく物件を探しているエリアにある。実は、僕があたらしい物件を探している「横浜」は、28歳のとき、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、東京から引っ越して以来10年間1度も引っ越さずに住み続けている街なのである。20代のとき、税理士さんに「引っ越し貧乏になりますよ」と言われるほどの引っ越し魔だった僕が、この街に住んでからというもの、1度も引っ越しをしていないのである。東京を転々としていた時みたいに、何かが足りないとか、ここじゃないのかもしれないと思うことは一度もなかった。逆に「いつまでもここにいていいんだろうか?」という想いはあったけれど、馴染みの店、この街でできたあたらしい友達、年々高まってゆく居心地の良さに甘え、ずるずると住み続けてしまったのだった。
「ここで一生暮らすのも悪くないかな」
 この街であたらしい家を探し始めたのも、それが理由だった。でもその一方で、「ときめき」がないことがハッキリした時に、気づいたのだ。自分自身がこの街に本格的に腰を落ち着けてしまうのを怖がっていることに。
「ここに落ち着いたが最後、僕はもうどこにもいけなくなってしまうんじゃないだろうか?」
 男の子である以上、誰もがきっと旅人のような身軽さと可能性をいくつになっても纏っていたいと思うはずだ。そう、永遠の国民的ヒーローである「男はつらいよ」の寅さんのように。マドンナとの恋が成就し、土地に縛られそうになるといつも自分から身を引いて旅に出てしまう、フーテンのように。
 大好きな作家のひとりであるアーネスト・ヘミングウェイは50歳で猟銃自殺するまでの間、アメリカ、スペイン、パリ、キューバとそれこそ世界を転々としながら結婚だけでも4回したのだという。そういう話を訊くと、まあ、いいかと思う。まだまだ大丈夫じゃん、と思える。
 そんな時、8年前に東京を離れ、郊外で暮らしている知人がこんなことを言ってくれた。
「東京を離れるときには色んなことを諦めなきゃいけなかったけど、でもそのおかげでもっと素敵なものがたくさん手に入ったと思いますよ」
 わかっているつもりだった。あたらしいものを手に入れたいときは大切にして来たものを手放さなきゃならないことくらい。たかだか東京から横浜に引っ越すときだってそうだったのだから。
 40歳まで、あと1年と4ヶ月。
あたらしい家でのときめくような暮らしを手にする為に、僕は何を捨てるのだろう?

そしてまたすぐに思うのだろうか?
何かが足りない。ここじゃないのかもしれないと…めんどくせー(>_<)!!

小原信治


もうすぐ春。魂ラジでは、進学・就職・転職などなどで、あたらしい街で、あたらしい暮らしを始めようとしているあなたの相談をお待ちしています。不動産のことから、ひとりぼっちの淋しさに打ち勝つ方法まで、福山さん、荘口さんに何でも相談して下さい。
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たくさんのメールお待ちしてます。

投稿時間:2008-01-31 12:05:08
 
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