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1月10日 小原信治の草の根広告社
エレキギターと学園祭。
 10代の頃、男の子なら誰もが一度はエレキギターやオートバイに憧れる。それはエレキやバイクが、10代特有の言葉にできない苛立ちや衝動を叩き付けるのにぴったりなものだったからだろうか。
 僕も構成作家として関わらせて頂いている「福山☆冬の大感謝祭」。八回目となる昨年末の公演は、福山さんから「エレキギターを弾きまくってもいいですかー?」と言われるまで、やっていなかったことにすら気づかなかった、でも、
言われてみれば今まで殆どやっていなかった「誰にも見せなかった とっておきのボクを」魅せるものだった。
 スタッフでもある僕は、スタジオでのリハーサルはもちろん、一般の人には公開されないゲネプロ(誰もいない会場で本番と全く同じステージを通すこと)から見ているんだけれど、そのゲネプロで初めて通して見た感想が、
「文化祭みたいだ…」
 というものだった。誤解しないで欲しい。演奏のことを言っているのではない。大晦日は紅白との掛け持ちでMCに花を添えてくれたキャプテンの井上鑑さんをはじめ、小倉さんにミックさん、そして「演奏とは魅せるものでもある」ということにいつも改めて気づかせてくれる金原さんなど、バンドの演奏は僕なんかが言うまでもなく日本屈指のものだ。僕が文化祭みたいだと感じたのは、同世代の福山さんの姿に対してである。エレキを弾きまくる福山さんを見ていて、自分でも信じられないくらい胸が熱くなっていた。それは、いつも教室でふざけ合っているだけの同級生が文化祭で(何度も言うように福山さんを含めて演奏レベルはそんなもんじゃないけれど)バンドをやっているのを見た時のような、嬉しさと悔しさとが入り交じった、涙が出そうになる姿だったからだ。そして、そう感じた原因はたぶん、エレキを弾いている時に福山さんから出ているオーラにもあるのだろう。
「この人、こんなにエレキギターが好きだったんだ…」
 自分でも驚いた。もう14年近く仕事をしている人に、ここまで見たことのない、いや、忘れていた姿があったことに。そしてそれは、ツーリングの時、後ろを追尾しながら見る福山さんの走りによく似ていた。バイクに乗っているとき、福山さんは誰よりもスピードを出しているのに(あ、海外での話ですよ(^_^;))誰よりも安定している。全身からは束の間の自由を手にした悦びや衝動が溢れているのに、決して自分を見失ったり、キレたりはしない。そこに僕らはある種の「優雅さ」を感じているんだけれど、そんな福山さんを、今回ステージでエレキギターを掻き鳴らす姿にも垣間見たのだった。
 大好きなギターを思う存分弾ける悦びと、そこに叩き付けられる言葉にでき
ない苛立ちや衝動。そこには10代の頃のそれと変わらないものと、明らかに質
が違うものがあるような気がした。
 「忘れていた姿だった」と先に書いたように実は1991年のデビュー当時、福山さんがエレキギターを掻き鳴らしながら歌う姿を観たことがあった。今思えば、あの時、エレキを弾いていた福山さんには10代のような苛立ちや衝動が見えたような気がする。それは今思えば「なんでコレじゃイカないんだよ!イケないんだよ!」というような言葉にできない苛立ちだったのかもしれない。
 でも、20年が経った今回のステージでのプレイで感じた苛立ちや衝動は当たり前なのだろうが、その時とは別のものだった。何もかも言葉にできるようになってしまったからこそ、言葉にしてはいけないもの。言葉にした瞬間に別のものになってしまうもの。そういうものを言葉以外の手段で表現しようとしているように思えた。もちろん無意識でやっていることも含めてではあるけれど。
 だけど、エレキギターを弾けるという悦びは、20年前のそれとまったく同じだったような気がしたのだ。最後のMCでそんなエレキギターについて照れ臭そうに話す福山さんを見ながら、僕は何度も以前見たことのある体育館のステージで坊主頭でギターを掻き鳴らす中三の福山さんの写真を思い出していた。
 そして、学生時代、男友達が校内のステージでエレキギターを弾く姿を会場の端っこの方で眩しく、そして羨ましく見つめていた日々を思い出したのだった。

 そんなこんなで年がオープンし、またニューなイヤーが始まりました。
「草の根広告社」本年もどうぞ宜しくお願い致します。

小原信治
投稿時間:2008-01-08 18:47:58
 
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