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100万円、貰っちゃいました 第二話 |
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「小原くん、100万円何に使うか決めた?」
最近、福山さんがニッポン放送入りして僕の顔を見るたびに言う台詞だ。ここ数週間は番組でも話しているように、その日の超早朝(つまりは金曜の深夜)から続くドラマ「ガリレオ」の収録苛酷な終わりでやって来るので、まだお顔にはほんのりと湯川教授の面影。その面影を感じるたびに、質問された僕は渡辺いっけいさん演じる栗林助教授のように強張ってしまう。
「いやぁ、まだ決まらなくて…いっそのこと貯金しようと思ってるんですけど」
などと言おうものなら、こんな風に否定される姿を脳が先回りしてしまうからだ。
「小原くん、それはとても非論理的だと言わざるを得ないね。そもそも100万円というのは1842年、カナダの少年が…」
もとい。おそらく一生に一度であろう、賞金100万円の使い方である。前々回の草の根広告社にこのことを書いたところ、全国の魂ラジリスナーの方々からたくさんの使い道のアイデアを頂いた。改めて魂ラジリスナーたちの暖かい気持ちに感動した。誰ひとりとして、「てめえの100万円だろ?そんなの関係ねえ!」とか「100万円の使い道?…別に」なんて冷たい反応をした方はいなかったからである。
本当にありがとうです(^_^)v
東京都八王子市のP.Nなべみさん、33歳からは…
「ギャンブルに手を出さない小原さんなら、あえてギャンブルに100万円使うのが一番じゃないですか?競馬でもいいし、ロト6でもいいし、男らしくあえて後悔も待っているような使い方をするのはどうですか?」
→ちなみに「年末ジャンボに100万円、どうですか?」と言うメールも多数頂きましたが…すいません、はずれる確率の方が圧倒的に多いことを考えると、男らしくなれそうにありません(>_<)
P.N ストロベリーさんからは…
「今までお世話になった人に御馳走してあげる」
→すいません、次行きます…じゃなくて、お世話になった人が多過ぎてきっと100万円じゃ足りません。ごめんなさい。
長崎県 P.N まつうらうんぜんからは…
「お正月に百万円の福袋を買う」
→ありますよね、正月に百万円の福袋。これかなり魅かれました!超キープです。
さいたま市 ななこさん 36歳からは…
「自分への褒美として何か形に残るものを買ったら良いと思います。たとえば時計とか万年筆など…私なら宝石を買うと思います」
→これもキープ。できれば自分では絶対に買わないであろう、金のものが欲しいです。
そして、もっとも多くのアイデアを寄せてくれたのが、東京都の福山雅治さん(38)だ。
「オーダーメイドで冠婚葬祭用のスーツを作るのってどう?俺もCMの撮影用とかで何度か作ってもらったことあるけどフィット感が全然違うよ」
→確かにオーダーメイドのスーツ、一度は作ってみたいと思ってました。だけど福山さん、僕、つい先日、冠婚葬祭用のスーツ、新調したばっかりなんですよ…。
「じゃあ超高いロマネコンティ飲むのってどう?」
「飲んだことあるんすか?」
「ううん、貰ったけど勿体なくて飲めない」
→福山さん、それは、僕も飲めません。それにお酒って酔うとどれでも同じになってきちゃうし…。
「じゃあラトゥールの82年モノは?」
→確かに飲んでみたいですけど、だからお酒は…。
「ミシュランの三つ星レストランは?」
→食べてみたいですけど、胃袋に100万円分の食事は…ギャル曽根じゃないんで…。
「わかった、じゃあこれは?」
福山さんが目を輝かせて、歌い出した。
「♪最高の女とベッドでドンペリニョン」
「『マネー』っすか?浜省っすか?」
「いいと思うよ?一泊50万ぐらいする超高級旅館で」
確かにいい。これならお酒だけ、料理だけではなく、トータルで今までに味わったことのないような高級なものが期待できるだろうし。
「いいっすね、いいっすよ、福山さん」
僕の目も輝いていた。
「じゃうそうしよう。100万円で♪最高の女とベッドでドンペリニヨン、に決定!」
「わー!!!」
「報告してね」
家に帰ってから気づいた。誘ったら来てくれる、”最高の女”を自力で調達しなければならないことに(>_<)
小原信治
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投稿時間:2007-12-06 21:43:31 |
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