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君は僕の裸に何を感じているのだろう? |
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CM明けにいきなり登場したのは、ホテルでシャワーを浴びている一糸纏わぬ男。鍛え上げられた背中。うそ?福山さん?え?お尻まで?…香取くん!!!
今週月曜、テレビの前でそんなリアクションをしていた女性がいったい何百万人いたのだろう?
高視聴率、映画化とその勢いは留まるところを知らないドラマ「ガリレオ」はついに、香取慎吾さんをも脱がせてしまった。単なる話題性や視聴率稼ぎのためにではなく、ストーリーの流れ的に必然性があったのも憎い演出だった。
とはいえ驚いたのは、ここ数年、雑誌などでも見ることの多くなった「男のヌード」がついに月9にまで進出したことだ。
ダルビッシュ、松本潤、山口達也、三宅健、岡田准一、西川貴教、裸で舞台をやっている小栗旬にCDデビューするIKKOさんまで、昨年から今年にかけて、記憶にあるものをざっと数えただけでもこれだけの男たちが、その鍛え上げた肉体を惜しげもなく披露している。福山さんも以前提唱していた「ソフトマッチョブーム」の流れを汲んだものなのだと思うが、やはり男として気になってしまうのは、女性たちがいったいどんな意識で男のヌードを見ているのか、ということだ。男性が女性のヌードを見る場合、その裸の向こうには必ずと言って良いほど「SEX」がある。だから、鍛え上げられ過ぎた完璧な肉体よりは、少しぽっちゃりしているぐらいの方が抱き心地が良さそうと誰もが言う。しかし、女性は違うらしい。周りの数少ない女性に訊いても、誰もが口を揃えて「男のヌードとSEXは別モノ」だと言う。じゃあ何見て何を感じているのかと訊けば…。
「実に美しい」
だから、エッチの時は「ぽっちゃりした男の人のカラダが好き」という女性でも、こと「男のヌードグラビア」となると、ぽっちゃりしたカラダは受け付けないんだそうだ。
ルネサンス芸術を代表する作品のひとつにダビデ像がある。1504年、イスラエル国王をモデルに、ミケランジェロによって彫り上げられたその作品は今でも人物彫刻の最高傑作と言われているが、どうやら「男のヌードグラビア」はダビデ像を見て「美しい」と感じるのと同じものらしい。
「…それ、ホントかぁ?」
本当は女性たちだけで「男のヌード」を見ているときは、とても男には見せられないような、男が男同士で女性のヌードを見ながら盛り上がるような妄想トークをしているのではないか、と頭の片隅で思いながらも、一生に一度くらいは女性に裸を見られたときに「実に美しい」と言われてみたいとも思う僕は、未だ遠い道程ではありながらも、ダビデ像のような“芸術的肉体”を目指し、今日もジムで汗を流すのであった。
小原信治
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投稿時間:2007-11-08 14:40:26 |
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