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魂ラジブログ
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3月28日 魂ラジレポート
「東京タワー 〜ボクとラジオと時々オカン〜」第三話後篇
材木屋の元演歌歌手「中西さん」の言葉で、
いつしか材木屋で一生を終えようとしていたボクはやっと、
「何かやらなきゃ」と目を覚ました。
さらに東京で「俳優にならないか」とスカウトされた挙句、
「30万円払ってホストで働かされている」という友人の姿を目にして、
「何かやらなきゃ」という思いは、さらに強くなった。
彼は東京でルックスを認められたわけだけど、
ボクはまだ、ルックスすら認められていない。
そして、最終的にボクの背中を押してくれたのは、
アイドル番組、「美少女学園」だった。

騙されたその友人にオーディション用の写真を撮ってもらい、ボクはなんとか、
「アミューズ10ムービーズオーディション」に応募することができた。
お金がなくて電話加入権も買えなかったし、その頃は携帯電話も持っていなかったから、
アミューズからの連絡は、すべて大家さんを通して郵便物がくるようになっていた。
数日後、大家さんから「書類通過」の連絡をもらい、
ボクは面接に進めることになった。

少しだけ緊張した気持ちでビクタースタジオを訪れると、
まずはまた書類を書かされた。
そこに「特技」の欄があり、何も知らないボクは、
「特技:材木担ぎ」。
自信満々に、そう書いた。事実だし。

そんなボクの「特技:材木担ぎ」に食ってかかってきた面接官がいた。
アミューズの市毛さん(現在のマネージャーさん)だ。
「あなたが福山くんですか?
この、特技のところに書いてある『材木担ぎ』って、どういうことなんですか?」
けんか腰でつっけんどんに尋ねる面接官にカチンときたボクは、
「だから、材木担いでるんですよ。今、バイトで」。
思わず、「なんか文句あるんですか」くらいの勢いで、そう答えていた。

「アミューズ10ムービーズオーディション」は、アミューズ10周年を記念して、
10本の映画を撮るための俳優を募集する、オーディションだった。
オーディションに来ていたのはボクより若い人ばかりで、
ボクは自分が最年長レベルであることに、少なからず衝撃を受けていた。
今では「性病先生」と呼ばれている東根作寿英も、このオーディションを受けていた。
若くて、とてもかわいい。
そんな若くてかわいい男子たちが、
サッカーボールをテンテン…なんてリフティングしているのを横目で見たボクは、
「こいつ、かわいい…」と思わずつぶやく始末。
みんな、めちゃめちゃ爽やかだ。
それに比べて、「材木担ぎ」って。
ボクにできることといえば、「材木担ぎ」か、
長崎にいる頃、皿洗いのバイトで貯めた金で手にした、ギターを弾くことしかなかった。
しかし、そんな爽やかクンたちの中で、
泉谷しげるさんの「春夏秋冬」を弾き語りするボクの姿は、
異色の存在だったみたいだ。

「季節のない街に生まれ
風のない丘に育ち
夢のない家を出て
愛のない人にあう

人のためによかれと思い
西から東へかけずりまわる
やっとみつけたやさしさは
いともたやすく しなびた

春をながめる余裕もなく
夏をのりきる力もなく
秋の枯葉に身をつつみ
冬に骨身をさらけ出す

今日ですべてが終るさ
今日ですべてが変る
今日ですべてがむくわれる
今日ですべてが始まるさ」

(泉谷しげる・春夏秋冬)


鬱々とギターを弾くボクの姿は、妙なインパクトを面接官に与えたらしい。
劇団に入っている人、芝居の稽古を受けている人。
そんな若者たちの中で、芝居なんてやったことのない素人のボクは、
彼らの芝居を横目で見ながら、「かないっこねぇ…」という思いを、
ひしひしと感じていた。

コピーバンドの延長ぐらいのことしかやっていなかったボクは、
「まずいところ、来ちゃったなぁ」というのが正直な気持ちだった。
面接の中には、台詞を読み上げる試験もいくつかあったけれど、
間違いなくボクはなまっていた、はずだ。

何度もオーディションに呼ばれ、そのたびに材木やらギターやらを披露してきたボクは、
いつのまにか、このオーディションのゴールがさっぱり見えなくなっていた。
「いったい、いつまで続くんだろう」。
次第にそんな疑問を持ち始めたボクに、
ようやく、「次が最終選考です」という知らせが届いた。

日曜日には、最終選考が行なわれるはずだった。
しかし、いくら待っても最終選考の詳細を告げる連絡が来ない。
いままでは、だいたい水曜日には連絡が来ていたのに。
木曜日になっても、来ない。
金曜日になっても、来ない。
土曜日になっても、来ない。

「やっぱり、落ちたのかなぁ」と思い、
確認のために事務所に電話を入れてみると、
「オーディションの合否は、こちらではわかりかねますので」という、
しごく当然な返事が返ってきた。

やっぱり、だめだったんだ。
がっかりしながらも、ボクは行き場のない悔しさと怒りで、
しばらく、もやもやとした中途半端な気持ちを抱えていた。

最終選考が行なわれるはずだった、その日曜日。
やるせない気持ちを吹き飛ばそうと、
ボクは以前9万円で購入した車に乗って、ドライブに出かけた。
16号を走って青梅方面へ向かおうとしていた、そのとき。
「ブオォォォォォォン!」
爆音とともに、なんと車のマフラーがとれた。
16号のど真ん中で、マフラーがとれた車とともに取り残されてしまったボクは、
「これはマズイ」と、とりあえずマフラーを車の後ろに積んで、家に引き返した。
そんなこんなで、自宅前の駐車場で車にマフラーを取り付けていた、そのときだった。

「すいません、電報なんですけど」。
突然、電報が届いた。
宛名には「フクヤママサハル」と書いてある。
開いてみると、「すぐに連絡をください」と書かれていた。
急いで電話をすると、電話の向こうでは、
アミューズの選考会場でスタッフらしき人が、叫ぶようにこう言った。
「あなた、今何やってるんですか!?
受かってるんですよ、何で来ないんですか?
早く来てください!今すぐ!」
選考は、朝の8時か9時頃から始まっていたようだった。
時計を見ると、もはや昼過ぎ。
昭島にあるボクの家からは、選考会場までは約1時間半。
「すいません、今から行っても、
会場に着くのが3時頃になってしまいそうなんですけど」
「いいから、とにかく来てください!」
そこまで言われたら、行くしかない。

横田基地の前の、16号の道で、もしあのときマフラーが落っこちてなかったら。
オーディションのことを頭から消し去るために、
ボクはひたすら青梅に向かって走っていたことだろう。
まさか受かっているなんて、知らずに。
まさか電報が届いているなんて、知らずに。
あのときマフラーが落ちたおかげで、ボクは受かったことを知ることができたし、
電報を受け取ることができた。

オーディション会場に着くと、当然のごとく既に選考は終わっていた。
こんなに何度も来いといわれても、どうせ落ちて、またバカにされて、終わりだろう。
そんな、半分ふてくされた気持ちのまま選考に臨んだボクは、着いて早々、
「じゃあ、何か歌ってください」と面接官に言われて、さらにふてくされた。
他の皆はどうせまた、爽やかにダンスとかしていたに違いない。
それなのにボクはまた、ギター一本で歌えと言われている。
急に人を呼び出しといて、いきなり歌を歌えなんて、そんな無茶な話があるか。

ふつふつとわいてくる怒りを抑えきれないまま、
ボクはまた面接官の前で、「春夏秋冬」を歌うはめになった。
歌い終わると面接官は、
「すぐに発表があるので、しばらくここで待っていてください」と言った。



「合格です」。
なぜかボクは、そのオーディションに「合格」した。
その後、アミューズ代表取締役の大里洋吉会長が、合格者一人ひとりに声をかけていた。
そして、ボクの前につかつかつか…と歩いてきた会長は、開口一番、こう言った。
「おぅお前か、新宿でヤクザやってるっていうヤツは」
「え?(あの、全然違いますけど…ピザ屋でしたけど…)」
「うんうん、お前そういう顔してるよなぁ〜」
「はぁ…(この人、全然話聞いてないみたいだけど…)」

見事、「アミューズ10ムービーズオーディション」に合格したものの、
人の話をまったく聞かない会長の下で、ボクはいったいどうなってしまうのだろうか。
ボクにはさっぱり、先が見えなかった。

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オーディションの合格が決定し、
見事夢行きのプラチナチケットを手にしたかに見えた、福山少年。
しかし、その道は、思った以上に険しかった…。

『福山雅治版 東京タワー〜ボクとラジオと時々オカン〜』
つづきは来週の放送で!
投稿時間:2007-03-28 21:33:15
 
3月28日 スタッフ日誌
この春上京の魂ラジリスナーA
僕はこの春、俳優になるために上京します。
中学くらいの頃からテレビドラマの影響から俳優になりたいとの夢を持つようになった僕。しかし、ついこの間まで自分の夢について誰にも話すことができませんでした。
家族にもです。
それまで、僕は「俳優になるには東京に行くしかない、そのためには東京の大学に入るしかない…」
と自分に言い聞かせて黙々と勉強してきました。
でも、応援してくれる家族に対しこのまま自分は本心を伝えないのかと思うとすごく後ろめたさを感じました。そして、だんだんそんな自分が嫌になり、意をけっして母に僕の「俳優になりたい!」という夢とその夢に対する強い思いを伝えました。その時はすごく緊張し涙が溢れてきました。
しかし母はそんな僕の気持ちを素直に受け止め「あんたのやりたいようにしなさい。」と言ってくれました。
その後はすごく気持ちがすっきりし、以前よりも勉強に集中できるようになりました。

そうして大学に合格できた僕は春からは東京で一人暮らしです。
本心は地元に残ってほしいと願っていながら、それでも僕のわがままを聞いてくれた家族には言葉にならない感謝の気持ちでいっぱいです。
今の気持ちは新生活への期待と不安で入り混じっていますが、何よりも自分の夢に向かって歩き出せることの嬉しさでいっぱいです!絶対に夢をかなえてみせます!

5万円で欲しい新生活グッツは、自転車です。決めたばかりの下宿先が駅までバスで7分と書いてあるのですが、バスでの1分は歩くと4分と聞いたんでさすがに歩くのはつらそうなんです。
   
(かずみ 18歳 大分県)
投稿時間:2007-03-28 21:27:51
 
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